街角で3日間。 同じ時代に居合わせた私たち。 みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?
海風になびく、たくさんの黄色いハンカチ。舞台は長崎・島原半島を走るローカル線の小さな駅。ホームの裏手には有明海。無人駅だが絶えず人が訪れ、ハンカチに願いを書き、ホームに取り付けていく。ペアルックでのデート中に、立ち寄ったカップル。この鉄道を撮るために東京から車で来た写真家。地元の人も、この駅のある暮らしが長く続くことを願っている。海辺の駅で3日間、行き交う人たちの声に耳を傾ける。(2022年)
“サイクリングの聖地”と言われる瀬戸内海の「しまなみ海道サイクリングロード」。広島県から愛媛県まで約70キロ。6つの島を巡るこの道に、いろんな人がやってくる。子供の成長を楽しみながら、毎年走る親子。仕事を息子に引き継ぎ、久しぶりに自転車を満喫する農家の男性。夫の単身赴任が長かった夫婦は、雨の中でも2人旅を楽しむ。3日間、サイクリングの旅をしながら、自転車で走る人たちに耳を傾ける。※2020年放送
秋田市にあるちょっと変わった、おそば屋さんが舞台。開店は夜の10時で、夜通し営業して閉店は翌日お昼ごろと、まさに昼夜逆転。そばだけでなく、お酒とつまみもいっぱいある。ここにはさまざまな人たちが集う。お酒を飲んだあと、そばをシメにという人たちや、歓楽街で接客の仕事を終えた人たち、また3月は就職や転勤での別れを惜しんで飲みあかす人たちの姿も。なごり雪の舞う季節、真夜中のそば屋に密着する。
人形やキーホルダー、バッジなどのアニメグッズ。こうした品々を買い取ってくれるお店が舞台。アニメの街、東京・池袋にあって、連日、多くの人が何かを持ってやってくる。好きなアニメが変わったと、以前の推しキャラクターのバッグを売る人。就職で遠方への引っ越しを機に、グッズを手放すという人。気持ちに区切りをつけるために訪れたという人もいる。大好きなものと別れるそれぞれの事情から、どんな今が見えるのか。
ファミレス、空港、居酒屋…。毎回、ひとつの現場にカメラを据え、そこで起きる様々な人間模様を72時間にわたって定点観測するドキュメンタリー番組。偶然出会った人たちの話に耳を傾け、“今”という時代を切り取ります。
毎週金曜 午後10時00分
翌週日曜 午後6時05分 (近畿エリアは再放送なし)