大衆の娯楽がオペレッタや映画、スポーツに移ろうとする中、プッチーニが「蝶々夫人」の次に選んだのが、アメリカ西部が舞台の「西部の娘」。1910年12月にニューヨークのメトロポリタンオペラで初演され大ヒット、名声は世界的にひろがります。美文的なものより、通俗的な作品を好んで取り上げ、歌で奇跡を演出します。「トゥーランドット」にもつながる「西部の娘」の聴きどころを音楽評論家の堀内修さんが解説します。
プッチーニがヴェルディの後を継ぎ、オペラの王座に就くことになる20世紀初頭、オペラは「芸術と娯楽の王」として君臨してきた立場から変わりつつありました。そうした時代の中、1904年に作ったのが「蝶々夫人」です。舞台は日本の長崎、どのようにしてこの作品が作られたのか、第2幕のアリア「ある晴れた日に」の持つ意味とは何か。プッチーニの偉業に触れながら音楽評論家の堀内修さんが紹介します。
この番組では、音楽、演劇、美術、映画、古典芸能に至るまで幅広い芸術分野を取り上げます。講師にはその分野の第一人者を迎え1テーマを3か月にわたりじっくり掘り下げて聴くことができます。
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