1590(天正18)年7月、小田原。豊臣秀吉の天下統一の総仕上げといえる戦線は、長いこう着状態にあった。そんな中、一人の武将が丸腰で城主への面会を申し入れる。「命を粗末になさるな。生きられよ!」――ほどなくして城は明け渡された。この男こそ、秀吉の天下取りを支えた稀代の軍師、黒田官兵衛であった。

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