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“オフィスデザイン”で働く人々を幸せに!

新型コロナの影響で、在宅勤務やサテライトオフィスなど、働く場所の選択肢が増え、オフィスの縮小に動く企業も出てきています。その一方で、直接顔を合わせられないため、コミュニケーションが十分にとれないなど、テレワークの悩みも。今後、オフィスはどんな場所になるのでしょうか?オフィスをデザインすると、機能や環境の改善だけではなく働く人も幸せになるといいます。職場をデザインする意味に迫ります!

ゲスト:宇都宮まき(お笑いタレント)

【放送】2020年9月27日(日) 総合テレビ 午前 7時45分〜 8時25分

メインコーナー

株式会社ヴィス 社長 中村勇人さん

オフィスのデザインを手掛ける株式会社ヴィス。デザインしたオフィスは6000件以上。「はたらく人々を幸せに」という哲学の元、“顧客の悩みを解消するデザイン”を提案してきました。ある企業はオフィスをデザインすることで採用の問い合わせが10倍増になり、社員のモチベーションが上がり、プライドを持って働くことが出来る空間に。ヴィスは「環境が人を変える。人が会社を変える」をコンセプトに成長し続けてきました。

実績が右肩上がりの背景にあるのは、独特な営業方法。企業の求人サイトに「事業拡大」「新事業所オープン」といった情報がないかどうか丁寧に調べ、成長企業にアクセスしています。
また一度デザインを任せてもらった企業に再び営業を行うなどして、会社の売り上げの40%強がリピート客だと言います。

新型コロナの影響で、働き方や働く場所の選択肢がかなり増えていますが、中村社長は新しい働き方がそこに生まれる可能性があり、オフィスそのものがどういう意味があるのかをしっかり見つめることが、大きなチャンスにつながると考えています。


ベンチャー企業コーナー

株式会社Kaeru 代表取締役 大崎弘子さん

株式会社Kaeru
代表取締役 大崎弘子さん

自転車通勤する人が増え駐輪場がなく困っている人が多い中、大崎さんは古い空きビルに注目し、空きオフィスを使った駐輪場ビジネスを6年前に始めました。課題となったのはオフィスビルの賃料が高額なこと。そこで考えたのが、高額なスポーツ自転車専用の駐輪場にすることでした。鍵がかかる室内駐輪場なので風雨が防げ、防犯面でも安心。月額6600円と一般の駐輪場より高額なものの、市内4か所およそ120台分の駐輪場はほぼ満車状態だそうです。スポーツ自転車は軽量であるため、縦に駐輪することで1坪に2台とめることも出来、スペースを有効活用出来ます。大崎さんはこれからさらにリモートワークで出勤日が少なくなる可能性があるため、週2,3回の利用で使用料を安くするプランなども検討しています。


わが社のルーキー

株式会社 リゾートライフ ホテルスタッフ 宝満潤一さん

株式会社 リゾートライフ
ホテルスタッフ 宝満潤一さん

かつて通販会社で勤務していた宝満さんは、お客さんと直接関われる仕事に憧れがあり、去年30歳を過ぎてから念願のホテル業界に転職しました。現在はフロント業務や館内の掃除、在庫管理などを担当しています。新型コロナの影響で苦境に立たされているホテル業界ですが、宝満さんはホテルに単に宿泊するだけでなく旅行の一つの楽しみになるような新しいプランやサービスを企画することが夢です。


コメンテーターの三神万里子さんに、収録後の感想を語ってもらいました。

ウィズコロナ時代、そしてアフターコロナの働く場所はいったいどんな形になるのでしょうか。

大企業がオフィスの縮小を次々と発表し、リモートワーク(テレワーク)やサテライトオフィスの併用が進んでいます。中小企業の中にもペーパーレスを進め、本社はスペースを圧縮して高機能化していく流れがあります。これは同時に、ビジネス街に空き物件増加をもたらすことも意味します。

今回のルソンの壺では、オフィス側と空き物件側、両端にある事例から今後を紐解きました。

ひとつめはオフィスデザイン会社。「デザイン」は、日本では表面的な見栄えを整えることと誤解されがちですが、働く人が創造的になり生産性を上げられる空間を、企業の戦略やCI(コーポレートアイデンティティ――他社と違う自社の独自性や自己像、文化)から作り込むのが、今回のデザイン会社です。同社は3月と8月にコロナ禍で顧客の需要がどう変化したかアンケート調査をしているのですが、興味深い結果が出ました。

「オフィスはやっぱり必要」しかし・・・根本的に変える必要がある。

いつの頃からでしょうか。私たちはなぜか、四角い単調な区切りの中で働いて来ました。ところがリモートワークにできる仕事とその他を分類し整理すると、実務的な作業を“処理”する仕事以外に、直接生身の人間が対面しながら創造的で推進力を生む仕事が必要不可欠であることが炙り出されたのです。どちらも平常時は箱の中で雑多に混在させていましたが、前者の“作業”はリモートにできても、後者の、中で働く人や顧客、訪問してくれる人々を魅了する空間に今のオフィスを作り替えなければ、チームで働く意味がなくなってしまいます。競争力と生産性向上は単にオフィス縮小によるコストカットに終わるべきでなく、圧倒的な創造性や社員のやる気、帰属意識や働く誇りを生む文化資本的な仕掛けによって継続性を見せるのではないでしょうか。

番組で取り上げたデザイン例では、人の動きや会話の起こしやすさ、顧客の目に飛び込むモノの配置、企業の商品が持つ世界観を伝える素材などが視覚にうったえていました。そしてデザイン会社代表からは、競争力の再構築に繋がるデザインとは、中で過ごす人の才能をどう引き出すかという、経営の根本的視点を教えていただきました。

二番目の企業事例は、ビジネス街の空き物件に、本格的なスポーツ用自転車の駐輪場を作ったお話です。駐輪代金が高額でも、高級自転車ゆえに需要があり、ビジネス街ゆえに高額なテナント料でもうまく回る。従来になかったこんな高額市場が生まれています。コロナ禍では、オフィスに到着するまでの通勤概念も激変しているのです。心身ともに健康を維持しながら、つまりウィルスを防ぎ戦いながらパフォーマンスを最大に上げる。そのための投資であれば人々は選択するのです。

皆さんは、ご自分の生き延びる力をブラッシュアップし始めていますか?

今回の番組事例は、人の活力と仕事の関係を考え直す方法論に、たくさんの示唆を与えてくれたと思います。

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