NHK大阪ホールで開催している「NHK上方落語の会」。昭和36年から始まって330回を超えるこの会は、上方落語の本格の芸を楽しんでいただける会として好評をいただいています。
この会で収録した、今、聞いていただきたい味わい深い話芸をじっくりと堪能していただけるのがこの番組です。旬の若手の噺家から、ベテラン噺家、そして上方落語界を代表する重鎮の落語家まで、多彩な出演者がとっておきのネタを披露。そして、落語に興味を持つゲストが実際に落語会を見て、落語の楽しさ、おもしろさをお伝えします。
笑いと涙の人情噺から爆笑創作落語まで、バラエティー豊かな内容でお届けし、落語をよく知らない人にも、寄席にいるかのように、落語の魅力を感じていただける番組です。

観覧募集

放送予定

※放送日時・内容は変更・休止になる場合があります。

3月22日(金)

今回は2月14日にNHK大阪ホールで開催した「NHK上方落語の会」から、
桂 華紋さんと桂 雀太さんの落語をお送りします。

桂 華紋(かつら・かもん)

桂 華紋(かつら・かもん)

1987年、大阪市の生まれ。
2010年4月に、文華師匠に入門した一番弟子。
最近、注目を集めている期待の若手で、
見るたびに芸と体が大きくなっているようで、
ふんわりとした体型と語り口がとても魅力的です。
お聞きいただきますのは、冬のグルメ噺『ふぐ鍋』の一席です。
(小佐田定雄)

 

「ふぐ鍋」(ふぐなべ)

フグをもらったものの、怖くてためらっている旦那。
なじみの男に先に食べさせようとするが、男もフグと聞いて尻込みする。
そこへ、お余りを求める男がやって来て…。

 


桂 雀太(かつら・じゃくた)

 雀太(かつら・じゃくた)

1977年、奈良県五條市の生まれ。
2002年5月に雀三郎師匠のもとに入門。
師匠ゆずりのスケールの大きな語り口には定評があり、さまざまな賞を受賞。
2016年にはNHK新人落語大賞を受賞している実力派です。
今回お聞きいただきますのは、『胴乱の幸助』。
今回は前半を独立させて、雀太さん考案のサゲを付けた型でお聞きいただきます。
(小佐田定雄)

 

「胴乱の幸助」(どうらんのこうすけ)

仕事一筋で生きてきたために趣味を持たず、
喧嘩の仲裁が唯一の楽しみという割木屋の親父。
そこにつけこんで嘘の喧嘩で一杯飲ませてもらおうと企む二人組が現われて…。




3月15日(金)

今回は2月14日にNHK大阪ホールで開催した「NHK上方落語の会」から、
笑福亭 智丸さんと桂 文我さんの落語をお送りします。

 

笑福亭 智丸(しょうふくてい・ちまる)

 笑福亭 智丸(しょうふくてい・ちまる)

1988年、大阪市生まれ。
2013年4月に仁智師匠に入門した三番弟子。
落語だけでなく、本名の疋田龍乃介の名前で
『歯車VS丙午』と題する詩集を上梓した詩人でもあります。
お聞きいただきますのは、落語国の名医(?)が登場する『犬の目』です。
(小佐田定雄)

 

「犬の目」(いぬのめ)
目の具合が悪くなった男が医者のところへやって来た。
この医者、具合の悪い目玉をくりぬいて、
洗った後で元に戻すという画期的な治療法。
ところが陰干し中の目玉が…。





桂 文我(かつら・ぶんが)

桂 文我(かつら・ぶんが)

1960年、三重県松阪市の生まれ。
1979年3月に枝雀師匠に入門。「雀司」と名付けられました。
95年2月に4代目文我を襲名。
みえの国観光大使、松阪市ブランド大使も務めるほか、
大学に客員教授として招かれて「上方落語論」の講義も
受け持っているという多忙なお方です。
持ちネタの豊富さには定評があり、
今回も珍品中の珍品である『高台寺』という噺をお聞きいただきます。
(小佐田定雄)


「高台寺」(こうだいじ)
京都・六道珍皇寺の門前の飴屋。
ある夜青白い女がやって来て、一文でアメを買って行く。
次の日も次の日も、それが6日間つづく。7日目、アメを与えて後をつけると…。




3月8日(金)

今回は、1月10日にNHK大阪ホールで開催した「NHK上方落語の会」から、
林家花丸さんの落語と林家花丸さん、浜口順子さん、小佐田定雄さんによる鼎談をお送りします。

林家 花丸(はやしや・はなまる)

林家 花丸(はやしや・はなまる

1965年、兵庫県尼崎市の生まれ。
1991年11月に、染丸師匠のもとに入門。
古典落語にも意表を突くギャグをプラスして爆笑を誘う一方で、
人間の優しさを描いた人情噺をじっくりと聞かせる一面もあります。
今回お聞きいただきますのは、明治時代の旅の風物詩を描いた『三十石』。
高座のあと、素顔の花丸さんのお話もうかがいます。
(小佐田定雄)

 

「三十石」(さんじゅっこく)

伊勢詣りの帰り道、京都見物を終えた喜六・清八のふたり連れ。
大阪の八軒家まで三十石舟に乗ろうと伏見の寺田屋の浜へやってきた。
やがて舟は寺田屋の浜を離れ、舟歌を歌いながら艪を漕ぐ船頭。
舟は進み、夜は次第に更けてゆく…。

 


 





浜口 順子(はまぐち・じゅんこ)
【ゲスト】浜口 順子(タレント)

今回は、前半が林家花丸さんの旅の噺で、
後半はトークで花丸さんのすべてを聞きだそうという趣向です。

小佐田先生に私の旅の思い出の場所を尋ねられました。
やはり、主人と行った新婚旅行のミラノですね。
ただね、新婚旅行というのに現地集合(笑)。どういうことですか?
主人が「僕はスペイン回ってくるわ。君は1人で成田からおいで。
ほな、ミラノで」どういうことですか?
ほんで、ミラノで会って、帰りはまた現地解散(笑)。
「ほな」て。ほな、て何?(笑)
これでも新婚旅行というのでしょうか?
まぁ、でも楽しかったですけどね。

さて、花丸さんの演目は「三十石」でした。
この演目は、花丸さんのお師匠さんの四代目の染丸師匠が得意にされ、
大師匠の三代目の染丸師匠も演じられた、林家のお家のネタだそうです。
師匠も大師匠も、かつて「上方落語の会」で演じられているようです。

花丸さんは、2014年に文化庁芸術祭の優秀賞と繁昌亭大賞をW受賞されました。
ところが、受賞の直前までの5年間ぐらいは芸のことで悩んで、
気分はどん底に落ちてたのだそうです。
そんな状態で、「世間の皆さんは、私の落語のことをどう思わはんのか?
それをいっぺん試してみよう」と思ったのだそうです。
どん底の時に、そういう挑戦するという気持ちがすごいです。
そして、芸術祭初挑戦で、優秀賞を受賞してしまうんですから。

その当時、気持ちが落ちていた理由をうかがいました。
「ほかの落語家の高座を見ていると、お客さんに楽しんでいただくやり方が
素敵に見えたんです。僕は、そのやり方ができないから別の作戦を考えて、
こんなやり方をしている。でも、できるものならあっちの方がいいなぁと」
きちんと自分に向き合う、まじめなお人だなぁと思いました。

さて、今回の私の出演の3回シリーズはこれで終わりです。
皆さん、ご覧くださいましてありがとうございました。
 

 
 


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