NHK大阪ホールで開催している「NHK上方落語の会」。昭和36年から始まって330回を超えるこの会は、上方落語の本格の芸を楽しんでいただける会として好評をいただいています。
この会で収録した、今、聞いていただきたい味わい深い話芸をじっくりと堪能していただけるのがこの番組です。旬の若手の噺家から、ベテラン噺家、そして上方落語界を代表する重鎮の落語家まで、多彩な出演者がとっておきのネタを披露。そして、落語に興味を持つゲストが実際に落語会を見て、落語の楽しさ、おもしろさをお伝えします。
笑いと涙の人情噺から爆笑創作落語まで、バラエティー豊かな内容でお届けし、落語をよく知らない人にも、寄席にいるかのように、落語の魅力を感じていただける番組です。

放送予定

※放送日時・内容は変更・休止になる場合があります。

6月1日(金)

今回は平成30年4月にNHK大阪ホールで実施した「NHK上方落語の会」から、笑福亭仁智さんの落語をお送りします。
ゲストは落語家の桂三度さんです。

笑福亭 仁智(しょうふくてい・じんち)

笑福亭 仁智(しょうふくてい・じんち)

 

1952年、大阪府羽曳野市の生まれ。
1971年4月に、仁鶴師匠のもとに入門した一番弟子。
「四畳半ユーモアの鉄人!」と呼ばれ、
百席を超える自作の新作落語を中心に、
爆笑ネタを次々と量産発表しています。
今回お聞きいただきますのは、
名作『源太と兄貴』シリーズの後日談(?)と言われている
『いくじぃ』です。
(小佐田定雄)



「いくじぃ」

ヤンチャをしていた源太と兄貴の二人もあれから30年、兄貴は70歳。
迷惑をかけた子どもや孫に何かしたいと兄貴が相談すると、
源太は「イクメン」が流行っているから
「いくじぃ」になればよいと言う。
そんなわけで、兄貴は小学4年生の孫の面倒をみるのだが、
孫は兄貴の教育の影響を受け、ついに兄貴は孫の学校に呼び出され…。

 
 





桂 三度(かつら・さんど)

【ゲスト】桂 三度(落語家)


5月25日(金)

今回は、平成30年4月にNHK大阪ホールで実施した「NHK上方落語の会」から、桂花團治さんと桂福楽さんの落語をお送りします。
ゲストは落語家の桂三度さんです。

桂 花團治(かつら・はなだんじ)

 桂 花團治(かつら・はなだんじ)

1962年、大阪府豊中市の生まれ。
1982年に先代春蝶師匠のもとに入門した三番弟子。
狂言を学んでいて、その発声をもとにしたワークショップなどを行うほか、
自身の体験を生かした講演活動なども行っている。
今回お聞きいただきますのは、
船場のご寮人さん…奥さんのジェラシーを描いた『悋気の独楽』です。
(小佐田定雄)



 

「悋気の独楽」(りんきのこま)

旦那の帰りが遅く、気をもむ御寮人さん。
丁稚の定吉が旦那がお妾さんを囲っていると白状してしまう。
さらに、袂に独楽が入っているのがバレ、
これは旦那が本宅へ泊まるか妾宅へ泊まるかを決める道具と言い出し…。


 


桂 福楽(かつら・ふくらく)


 福楽(かつら・ふくらく)

1959年、大阪府東大阪市の生まれ。
1979年12月に福團治師匠に入門して「小福」となづけられた一番弟子。
2004年に「二代目福楽」を襲名。
ジャズやエレキベースが好きというミュージシャンとしての一面もあります。
今回お聞きいただきますのは、
大阪の男と京都の女房の心理戦を描いた『京の茶漬』です。
(小佐田定雄)


 

「京の茶漬」(きょうのちゃづけ)

京都人がお客の帰り際に言う「ちょっとお茶漬けでも」。
毎度の愛想言葉に、いっぺんあの茶漬けを食べてやろうと、
男が京都の知人宅にやってきた。
昼の時分時。
知人は留守で、応対に出た女房、
男の遠回しの催促に必死にこらえていたが最後の最後に…。

 
 


桂 三度(かつら・さんど)

【ゲスト】桂三度(落語家)

“四天王 孫弟子の会”と題した「NHK上方落語の会」から、
今回は三代目・桂春團治師匠の孫弟子にあたる、
桂花團治師匠と桂福楽師匠の出演です。
三代目の春團治師匠と直接お会いしたのは、
楽屋へご挨拶にうかがったときでした。
楽屋をたずねると、お付きの方がいらっしゃらず、
師匠がおひとりでいらっしゃいました。
「三枝の弟子の三度です。」と言ったあとの会話が続かず、
逃げるように出て行きました(笑)。
小佐田先生には、一度でもお目にかかることが出来てよかった、
と言っていただきましたが…。
前半は、花團治師匠の「悋気の独楽」。
花團治師匠は、教育機関や企業・自治体から
たくさんの講演依頼がある人で、
『大阪で一番多く教壇に立つ落語家』と呼ばれています。
小佐田先生に「あなたは、講演会の方はどない?」と聞かれましたが、
私はムリですねぇ。
高校を受験するときに、
受験勉強ゼロで入れる高校に入ったぐらいですから。
でも、そのかわり受験勉強ゼロだったので、
脳の空き容量があるんでしょうねぇ、
いま落語が頭にどんどん入ってきます(笑)。ありがたいことです。
後半は、福楽師匠の「京の茶漬」。
福楽師匠はジャズが大好きで、ご自分でベースの演奏もされるそうです。
楽器のことで言いますと、私はいま津軽三味線の練習をしています。
ひとりでカラオケボックスに行って2時間練習するんですが、
実はカラオケで歌うことも好きなので、
ほとんどの時間は歌を歌ってしまって、
三味線の稽古がなかなか進みません(笑)。
また、次回の放送でも、お目にかかります。


 
 

 


5月18日(金)

今回は、平成30年4月にNHK大阪ホールで実施した「NHK上方落語の会」から、桂 三度さんと桂 よね吉さんの落語をお送りします。
ゲストは落語家の桂 三度さんです。

桂 三度(かつら・さんど)

 桂 三度(かつら・さんど)

1969年、滋賀県生まれ。
「ジャリズム」、放送作家、「世界のナベアツ」として大活躍していたが、
2011年3月に思うところあって三枝時代の六代文枝師匠に入門。
創作と古典の両刀使い。
お聞きいただきますのは、大阪の夏を描いた『青菜』です。
(小佐田定雄)



「青菜」(あおな)
夏の昼下がり、植木屋がお屋敷の旦那にごちそうになる。
旦那が奥さんに青菜を頼むと、
奥さんは「菜を食べてしまった」ということを、
隠し言葉で表現する。
このしゃれた物言いに植木屋さん感激し、
家で真似しようとするが…。





 



桂 よね吉(かつら・よねきち)

桂 よね吉(かつら・よねきち)

1971年、京都市の生まれ。
1995年13月に、吉朝師匠に入門し
「米吉」と名付けられましたが2003年に「よね吉」に改名。
特技の日本舞踊を生かした芝居噺などを得意としている。
今回お聞きいただきますのは、
姫路が舞台になっている『皿屋敷』の一席です。
(小佐田定雄)


「皿屋敷」(さらやしき)

姫路の代官・青山鉄山は腰元のお菊に思いを寄せたが、
なかなか言うことを聞かない。
ついには皿紛失の濡れ衣を着せ、なぶり殺しにした。
それで、今でも井戸の中からお菊の幽霊が出て、
皿の枚数を数えるという。
若い衆が集まって幽霊を見に行こうということになり…。



桂 三度(かつら・さんど)

【ゲスト】桂 三度(落語家)

“四天王 孫弟子の会”と題した「NHK上方落語の会」に出演しました。
私は、五代目・桂文枝の孫弟子にあたりますが、
大師匠にはお会いできませんでした。
師匠の六代・文枝が三枝から文枝を襲名する時期に、
師匠に付いておりましたので、
師匠と一緒に大師匠のお墓参りに行かせていただきました。
私が落語家になれたのも、たどっていくと大師匠の御蔭なので、
感謝の気持ちで手を合わさせてもらいました。
一席目に、私は「青菜」をやらせてもらいました。
もう少し、下から噺に入って行きたかったんですが、
テンションが上がってしまって、
ワントーン上でパワーで攻めてしまいました。
結果的に前座っぽくてよかった気もします(笑)。
小佐田先生に落語家になった訳を聞かれました。
手短に言いますと、20代でジャリズムのコンビでまあまあ売れてたんですけど、
地に足が着いていない感じが嫌で解散したんです。
その時に、「いい芸人になるためにはどうするべきか?」と考えて、
放送作家と落語家が浮かんだんです。
で、放送作家を選んで、その後にナベアツでテレビに出るようになって、
前より地に足が着いているなと。
これは放送作家を選んだからだ、と。
じゃあ、あのとき考えた落語家をやれば、
もっと地に足が着くんじゃないかと考えて、落語家になったのです。
 
さて、番組の後半は、桂 よね吉さん。
米朝師匠のお弟子さんの吉朝師匠のお弟子さんです。
「皿屋敷」を演じられました。
幽霊が出てくるときの形がきれいでした。
小佐田先生によると、よね吉さんは、歌舞伎が好きで踊りも習っている、そうです。芝居噺ということで言うと、私は「七段目」を手がけたいと考えております。
また、次回の放送でも、お目にかかります。


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