NHK大阪ホールで開催している「NHK上方落語の会」。昭和36年から始まって330回を超えるこの会は、上方落語の本格の芸を楽しんでいただける会として好評をいただいています。
この会で収録した、今、聞いていただきたい味わい深い話芸をじっくりと堪能していただけるのがこの番組です。旬の若手の噺家から、ベテラン噺家、そして上方落語界を代表する重鎮の落語家まで、多彩な出演者がとっておきのネタを披露。そして、落語に興味を持つゲストが実際に落語会を見て、落語の楽しさ、おもしろさをお伝えします。
笑いと涙の人情噺から爆笑創作落語まで、バラエティー豊かな内容でお届けし、落語をよく知らない人にも、寄席にいるかのように、落語の魅力を感じていただける番組です。

放送予定

※放送日時・内容は変更・休止になる場合があります。

9月28日(金)

今回は、9月6日にNHK大阪ホールで実施した「NHK上方落語の会」から、桂 ちょうばさんと林家 菊丸さんの落語をお送りします。
ゲストは三倉茉奈さんです。

桂 ちょうば(かつら・ちょうば)

 ちょうば(かつら・ちょうば)

1978年、京都市生まれ。
2001年10月にざこば師匠に入門した六番弟子。
今年、繁昌亭での第四回上方落語若手噺家グランプリで優勝を果たしました。
今回お聞きいただきますのは、師匠の師匠…大師匠の米朝師匠が得意にしていた
小品『馬の尾』の一席です。

(小佐田定雄)
 

「馬の尾」(うまのす)

男が釣りに行こうと道具を準備する。
テグスの具合が悪くなっていたので、
家の前につないであった馬の尾の毛を抜いて代用することにしたのだが…。

 


林家 菊丸(はやしや・きくまる)

林家 菊丸(はやしや・きくまる)

1974年、三重県の生まれ。
1994年7月に染丸師匠に入門、「染弥」と名付けられましたが、
2014年9月に林家の大名跡「菊丸」を三代目として襲名しました。
今回お聞きいただきますのは、くせの強い二人のバトルを描いた『二人ぐせ』です。
(小佐田定雄)


 

「二人ぐせ」(ににんぐせ)

「一杯飲める」が口ぐせの男と「つまらん」が口ぐせの男。
お互いの口ぐせを直し合うために、1回でも言えばお互いに罰金を払い合う約束をするのだが…。

 


三倉 茉奈(みくら・まな)

【ゲスト】三倉 茉奈(女優・タレント)
 

 


9月21日(金)

今回は9月6日にNHK大阪ホールで開催した「NHK上方落語の会」から、桂慶治朗さんと桂春蝶さんの落語をお送りします。
ゲストは、三倉茉奈さんです。

桂 慶治朗(かつら・けいじろう)

 桂 慶治朗(かつら・けいじろう)

1984年、大阪市生まれ。
2012年5月に米團治師匠に入門した三番弟子です。
お聞きいただきますのは、あの有名な昔話の真相(?)を落語風に解説する『桃太郎』の一席です。
(小佐田定雄)

「桃太郎」(ももたろう)

父親が息子に「桃太郎」の話をして寝かしつけようとするが、
今日びの子どもが昔話を聞いておとなしく眠ることなどなく…。







桂 春蝶(かつら・しゅんちょう)

桂 春蝶(かつら・しゅんちょう)

1975年、大阪府生まれ。
1994年4月に三代目春團治師匠に入門。
父親が先代春蝶師なので、親子で「兄弟弟子」になりました。
東京に本拠地を移し、東西落語の架け橋的な役割も担っています。
今回お聞きいただきますのは、先代春蝶師匠作の新作落語『ご先祖様』です。
(小佐田定雄)

 

「ご先祖様」(ごせんぞさま)

今日は納骨の日。
死んで、新たにお墓に入ってきた男が、お墓の中の大勢のご先祖様にあいさつに回る。
先祖は皆、オーバーにものを言う者ばかりで、中大兄皇子と名乗ったり、
自分は光源氏だと言い出したり…。






三倉 茉奈(みくら・まな)


【ゲスト】三倉 茉奈(女優・タレント)

今回から、3週にわたって、小佐田先生と一緒に番組進行を務めて参ります。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
 
まずは、桂 慶治朗さんの「桃太郎」。今どきの子どもの出てくる噺です。

私の子どもの頃はというと、朝ドラの「ふたりっ子」に出ていたのが、
10歳で小学5年生の時だったのですが、あのドラマに出ている姿のまま、の子どもでした。
よくしゃべり、よく食べる。あのままで、佳奈とふたりで学校に通って、
そのまま大きくなり、今に至るという感じです。

「桃太郎」という昔話には、本当に裏にこんな理屈があって作られたのだろうか?と
思ってしまいました。落語家さんが作られた、理屈なんですね。
登場人物のお父さんと同じように、子どもの話に思わず聞き入ってしまいました。
私は、何でもすぐに真に受けてしまう性質で、漫才を聴いても、
その中身は事実を言っていると思い込んでしまうのです。
「あぁ、旦那さんとしょっちゅうケンカしてはるんですね。」とか、
ご本人に言ってしまったりします。
 
後半は、桂春蝶さんの「ご先祖様」。
亡くなった男が、新たにお墓に入り、ご先祖様にあいさつに回るという噺です。
ただ、先祖が自分のことを中大兄皇子だと言い出したり、
自分は光源氏だと名乗ったり、とむちゃくちゃな展開でした。
自分があんな目にあったら大変だなぁ、と思いました。

桂春蝶、という名前の先代は、実のお父さんだそうです。
小佐田先生によると「二代目という存在」は本当に大変なのだ、ということです。
つまり、お父様が有名だと、「過大に期待されて、過小に評価される」のだそうです。
つまり、「この子やったら大丈夫やという先入観を勝手に持たれて、
結局は、先代はもっとよかったと比較され、低く評価される」というのです。
春蝶さんの場合は、先代のプレッシャーに負けない、力強さを私は感じました。

さて、次回もどうぞよろしくお願いいたします。
 

 


8月31日(金)

今回は平成30年7月にNHK大阪ホールで実施した「NHK上方落語の会」から、笑福亭 たまさんと桂 南天さんの落語をお送りします。
ゲストは、笑福亭たまさんです。

笑福亭 たま(しょうふくてい・たま)

笑福亭 たま(しょうふくてい・たま)

1975年、大阪府貝塚市生まれ。
1998年4月に福笑師匠に入門しました。
独特の視点から語る落語は古典、新作にかかわらず、
衝撃的で新鮮な「笑激」を与えてくれます。
今回お聞きいただきますのは、東京落語の名作『鰍沢』。
たまさんのフィルターにかけると、どんな噺になりますか?
(小佐田定雄)

 
「鰍沢」(かじかざわ)

身延山・久遠寺への参詣からの帰り道の和歌山出身の男。
吹雪に遭い、一軒の山小屋を見つけて、吹雪が止むまでの厄介を乞う。
中に招き入れられ、玉子酒を出されるのだが、そこには毒が入っていて…。





桂 南天(かつら・なんてん)

桂 南天(かつら・なんてん)

1967年、大阪府枚方市生まれ。
1991年3月にべかこ時代の現・南光師匠に入門。
2012年4月に「二代目桂南天」を襲名しました。
近年はテレビ・ラジオなどのマスコミでも活躍する一方で、
各地での独演会でお客様を集めるようになりました。
穏やかな風貌の持ち主ですが、オフの時はバイクに乗って疾走するのが好きという
ワイルドな一面も持ち合わせています。
今回お聞きいただきますのは、十八番中の十八番の『動物園』。
(小佐田定雄)


「動物園」(どうぶつえん)

いつもブラブラしている男、
「朝は10時ごろから、4時になったら終わって、日に1万円」
という仕事を紹介される。
移動動物園で、死んでしまった虎の代わりをするというもの。
男はさっそく虎の皮を着て、オリに入るのだが…。




笑福亭 たま(しょうふくてい・たま)

【ゲスト】笑福亭 たま(落語家)

“師弟の会”と題した「NHK上方落語の会」から、
今回は桂南天師匠と私、笑福亭たまの出演です。

前回、前々回と出演者の皆さんを紹介して参りましたが、今日は自分自身の紹介です。
笑福亭たまという噺家は「笑福亭でいちばん、正直な人」です。
その人間の悪い所を正直に言いますから。
率直と言うんですかね。何せ趣味は悪口ですから(笑)。
私は、「鰍沢」を演じました。
 
後半は、桂南天師匠の「動物園」でした。
南天師匠は、「上方落語界でいちばん、優しい人」です。
と、同時に運を持ってる人です。
というのはどういうことかと言うと、人に優しくするから運がやってくるんです。
優しくすることで、運をもらえるという思想を持っているのではないか、と思います。
だから、見ててうらやましいです。
人に優しいし、好かれるし、運があるな、と思うので。
8月は、その運を持っている南天師匠と14日間、高津神社で一緒に落語会をしました。
 
3週にわたってお付き合いいただきました。どうも、ありがとうございました。

 


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