難解と思われがちな“現代音楽”。でも扉を開けば、想像を超える面白さ、本能を揺さぶられる 何かが発見できるはず。作曲家・西村朗さんと未知の世界を冒険して下さい。

らじる★らじる NHKネットラジオ
「現代の音楽」は、作曲家・西村朗さんの分かりやすい解説で現代音楽の魅力を紹介しています。

8月2日と9日は『20世紀・現代音楽の系譜』のシリーズ。
2回にわたり「ロシアのモダニズム」をテーマにお送りします。
ヨーロッパとは一線を画し、20世紀に大きな潮流を生み出したロシア現代音楽の様相にご注目下さい。

まず8月2日は、プロコフィエフの特集です。
セルゲイ・プロコフィエフ(1891~1953)は20世紀のロシアを代表する作曲家ですが、
ロシア革命や亡命、日本との繋がり、ソビエト時代の境遇など、音楽以外の事象と合わせて語られることも多くあります。
当時のソ連の作曲家の多くがそうであったように、社会主義リアリズムに迎合する姿勢をみせつつも
きわめて独自性あふれる創作活動に心血を注いだ作曲家です。
通常のオーケストラレパートリーとしてしばしば演奏され、いわゆる「現代音楽」にジャンル分けされることは
珍しいといえるかもしれませんが、あえて現代音楽という視点に特化して作品に迫ることで、
「ロシア・モダニズムを開拓した作曲家」としての姿を紹介します。

8月9日は、ショスタコーヴィチの特集です。
ドミートリ・ショスタコーヴィチ(1906~1975)は、その最初期においてはベルクの表現主義の影響を受けるなど、
きわめて前衛的なスタイルから出発しました。のちに数多くの論争を巻き起こす作品や、
社会主義リアリズムに則った作品、映画音楽などのポピュラー作品など幅広い音楽性を発揮し、
その生涯そのものがドラマチックに語られることも多いショスタコーヴィチ。
しかし今回は、現代音楽での視点に特化し、最初期の作品群にスポットをあてていきます。
楽器の使用法や独特の和声や旋律など、聴感上ですでに非凡さを感じさせる、
若きショスタコーヴィチの魅力にせまります。

8月16日、23日、30日は、3回にわたり、久しぶりの公演録音をお楽しみいただきます。
2020年7月4日に大阪のいずみホールで開催された、「いずみシンフォニエッタ大阪・20周年記念公演」をお送りします。
いずみシンフォニエッタ大阪は、現代音楽の演奏を主な目的とする、いずみホールのレジデント・オーケストラです。
2000年の結成以来、定期演奏会を主な活動とし、新作の初演をはじめとする近現代作品を中心に
レパートリーを拡大してきました。
メンバーは関西在住もしくは出身など、地元にゆかりの演奏家で構成されています。

今回は創立20周年の記念公演。新型コロナウィルスの影響下でしたが、豪華ソリスト陣を迎え、
万全の対策を施して開催された公演です。
また番組では毎回ゲストを迎えてのトークを展開。こちらも合わせてお楽しみください。
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