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番組情報

平成4年春、大阪船場を代表する名家・蒔岡家は会社を人手に渡し、元禄以来の歴史を閉じた。
何不自由なく生きてきた四姉妹の新たな人生が始まる。
長女・鶴子(中山美穂)はかつての栄華の記憶を胸に誇り高く生きようとするが現実はままならない。
次女・幸子(高岡早紀)は心優しい夫に不満はないが、二人の妹の不可解な行動に振り回されている。
周囲から結婚を望まれている三女・雪子(伊藤歩)は、人の欠点がまず目についてしまうという性格が災いし、実らぬ見合いはすでに20回近い。四女・妙子(中村ゆり)は家の束縛を嫌う、恋多き奔放な女性。ある夜、妙子は関西を襲った台風に巻き込まれる。そして激しく動き出す四姉妹の運命・・・。

【原  作】谷崎潤一郎「細雪」
【脚  本】蓬莱竜太
【音  楽】稲本響
【出  演】中山美穂 高岡早紀 伊藤歩 中村ゆり
              福士誠治 柄本佑 甲本雅裕 神尾佑 濱田マリ
              水橋研二 / 松尾スズキ / 石黒賢 熊谷真実 / ムロツヨシ / 長塚京三 ほか
【演  出】 源孝志(オッティモ)

あらすじ

第1話
平成4年春、大手企業マキオカグループの総帥・蒔岡(まきおか)吉次郎(長塚京三)による経営破たん記者会見が開かれた。大阪船場を代表する名家・蒔岡家は会社を人手に渡し、元禄以来の歴史を閉じた。本家を守る長女・鶴子(中山美穂)は、財産を切り売りせざるをなくなるも、かつての栄華の記憶を胸に誇り高く振舞い、夫・辰雄(甲本雅裕)を戸惑わせる。次女・幸子(高岡早紀)は芦屋の分家に暮らし、優しい夫・貞之助(神尾佑)に不満はないが、二人の妹に振り回されている。実らぬ見合いはすでに20回近い三女・雪子(伊藤歩)、そして、恋多き奔放な四女・妙子(中村ゆり)。雪子はこの日もある男との見合いに臨むのだが・・・

第2話
妙子は、駆け落ちまでした腐れ縁の啓坊(福士誠治)から指輪を送られるが、心は離れていき、写真スタジオを切り盛りする板倉(柄本佑)と急接近していた。その頃、幸子夫婦には、お見合い世話人・井谷(濱田マリ)から雪子の次の見合い話が持ち込まれる。野村(松尾スズキ)は、大学でマグロ先生と慕われているという男だったが、見かけは著しく老けており、周囲にかまわずマグロの話ばかりする奇矯な男に見えた。お見合いの後、野村は突飛な行動に出て幸子夫婦を驚かせる。翌日の晩、啓坊が分家に妙子を訪ねてきた。しかし妙子は暴風雨に巻き込まれ・・・・

第3話
妙子と板倉が逢瀬しているのを見とがめた啓坊は、妙子が板倉に贈った大切なものを壊してしまう。激しく二人をなじる啓坊。妙子の心は完全に啓坊から離れていった。今回の雪子のお見合い相手は、製薬会社の専務で、妻を亡くして娘と二人で暮らす橋寺(石黒賢)。新薬の開発に身を捧げ再婚を考える余裕もなかったという。お見合いの当日、結婚に乗り気でない弟の橋寺を責め、早口でまくしたてる姉(熊谷真実)にみな圧倒されていたが、理知的で穏やかな橋寺は、申し分のない男に見えた。後日、雪子は思いがけない行動に出る。その頃、本家の鶴子のもとに奥畑の父母が訪れていた。

第4話
事故に巻き込まれた板倉の容態はかんばしくない。一方、雪子には新たなお見合い話が舞い込んでいた。井谷によると、相手は旧子爵家のお坊ちゃまで大手広告代理店に勤めているという。お見合い当日、現れた御牧(ムロツヨシ)は、冬なのに、ジャケットにネクタイ、半ズボンといういでたち。雪子らを案内したのは、庶民的な中国料理店だった。高貴な家の出とは思えない食事のマナーの悪さに、井谷は「お見合いおばさんを引退する」と落ち込むが、雪子はめずらしく会話が弾んでいるようだった。一方本家では辰雄の東京転勤が決まった。しかし、東京で姉が暮らせるわけがないと幸子は反対する。

登場人物

蒔岡鶴子(中山美穂)

蒔岡家の長女。通称いとはん。高校生の時に亡くなった母から本家の「御料(ごりょん)さん」として家族を背負って生きる使命を託される。大阪・船場にある先祖代々の家と財産を守り、かつての栄華の記憶を胸に誇り高く生きようとする。

蒔岡鶴子(中山美穂)

蒔岡幸子(高岡早紀)

蒔岡家の次女。通称・中あんちゃん。結婚して兵庫・芦屋の瀟洒な分家に暮らす。夫・貞之助との間に一女・悦子がいる。妹の雪子をなんとかして結婚させようと、数々のお見合いを実現させるが、鶴子にひっくり返されてきた。

蒔岡幸子(高岡早紀)

蒔岡雪子(伊藤歩)

蒔岡家の三女。通称きあん(雪姉)ちゃん。芦屋の分家に暮らす。30代半ばにさしかかろうとしており姉夫婦たちから結婚を望まれている。しかし、人の欠点が目についてしまう性格もあり、お見合いは中々実らない。

蒔岡雪子(伊藤歩)

蒔岡妙子(中村ゆり)

蒔岡家の四女。通称こいさん。本家に暮らしていたが、駆け落ち事件を起こして以来、分家へ。家の束縛を嫌い、自ら服をデザインして販売し、自立を志している。ある晩、関西を襲った台風に巻き込まれる。

蒔岡妙子(中村ゆり)

奥畑啓三(福士誠治)

船場の貴金属商の三男。通称「啓坊(けいぼん)」。妙子と結婚しようとするが、姉たちに反対されたため、駆け落ち事件を起こし、週刊誌スキャンダルになってしまう。

奥畑啓三(福士誠治)

板倉潤一(柄本佑)

写真スタジオ店主。かつてパリで写真の勉強をし、帰国後は生活のために奥畑家の運転手をしていた。妙子と徐々に親しくなる。

板倉潤一(柄本佑)

蒔岡辰雄(甲本雅裕)

蒔岡本家当主。鶴子の夫(婿養子)。銀行員。蒔岡の家を守るために奔走する。かつて職場の上司の仲介で雪子のお見合いを段取るが、雪子の思わぬ理由で断る羽目になった。

蒔岡辰雄(甲本雅裕)

蒔岡貞之助(神尾佑)

蒔岡分家当主。幸子の夫(婿養子)。一流商社マン。幸子との夫婦仲はよく、雪子の結婚の実現のためにも労を惜しまない。

蒔岡貞之助(神尾佑)

第1話

瀬越徹(水橋研二)

雪子のお見合い相手。外資系企業社員としてフランスに住んでいた。一見、感じの良い男に見えたものの酒が入るとかなり饒舌に。

瀬越徹(水橋研二)

蒔岡吉次郎(長塚京三)

蒔岡家先代当主。四姉妹の父。元禄時代に呉服商として創業して以来の歴史を持つ大手アパレルメーカー・マキオカグループの総帥。

蒔岡吉次郎(長塚京三)

第2話

野村博実(松尾スズキ)

雪子のお見合い相手。大学でマグロ養殖の研究をしている。40代ながら著しく老けて見える。妻を亡くしている。独り言を言う癖あり。

野村博実(松尾スズキ)

第3話

橋寺誠(石黒賢)

雪子のお見合い相手。製薬会社専務。妻を亡くし、高校生の娘と暮らす。新薬の開発に没頭し今まで再婚は考えてこなかった。

橋寺誠(石黒賢)

第4話

御牧久麿(ムロツヨシ)

雪子のお見合い相手。大手広告代理店社員。京都の旧子爵家の次男坊。お見合いに冬なのに半ズボンで現れた。

御牧久麿(ムロツヨシ)

コメント

脚本・蓬莱竜太さんのことば

名作「細雪」を平成に置き換えることで、「失われていくもの」「得ていくもの」そして「変わらないもの」がよりクローズアップされていく作品になるのではないかと思います。バブル崩壊後、幸福への価値観が急速に変化していったあの時代に、四姉妹はそれぞれ抗ったり、流されたり、受け入れたりしながらそれでも生きていかなければなりません。その姿が悲しくもあり、滑稽でもあり、たくましくもある気がしました。彼女たちが愛おしく感じられることを願いながらこの作品を書きました。

長女・鶴子役 中山美穂さんのことば

細雪の長女鶴子を演じさせて頂くことになりました。今から70年ほど前に発行されたのちに、映像や舞台で様々に演じられたこの作品。1人の作家が生み出した物語と登場人物の個性。変化しながら繋がれてきた時代の、この作品のほんの一部になれることをとても光栄に思います。平成の四姉妹、沢山の方々に愛されますように。
 

次女・幸子役 高岡早紀さんのことば

私が演じる幸子は四姉妹の中で最も平凡かつ幸せな結婚生活を送っている主婦です。役と同様に、姉妹を演じる3人の女優さんに美しく華やかに振り回されながら『平成細雪』の世界を楽しみたいと思います。長女の中山美穂さんとは、源監督の『賢者の愛』以来の共演で、今回は姉妹なので甘えさせて貰おうと。。。三女の伊藤歩さん、四女の中村ゆりさんとはほぼ初共演なのでワクワクが止まりません!!
 

三女・雪子役 伊藤歩さんのことば

近代文学の代表作でもある「細雪」が35年ぶりに映像化されますが、時代設定を現代に置き換えた「平成細雪」です。この作品に参加できることは本当に光栄ですし、源監督、素敵な共演者、スタッフの方々と共に心を込めて演じさせていただきます。
 

四女・妙子役 中村ゆりさんのことば

今春、高峰秀子さんの『私の渡世日記』を拝読していましたところ、谷崎潤一郎さんとのエピソード、そして細雪の撮影時のお話を読み、ふと興味を持って、細雪を初めて読みました。そしてまさか私が妙子をやらせていただく事になるなんて、驚きと畏れと共に、何か深い縁を感じております。今の私なりに人間の滑稽さや愛しさを、この名作の中で生きられたらと思います。