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番組情報

日本放送作家協会とNHKが共催する「創作テレビドラマ大賞」は長年、新人脚本家発掘の役割だけでなく、高品質な単発ドラマとして高い評価を得てきました。1000に近い応募作の中から、今回大賞を勝ち取ったのは、佐々木由美さんの『デッドフレイ』。
デッドフレイとは、アフリカ・ナミブ砂漠にある「死の沼」。何百年も干からび、有機物を分解する生命体もおらず、立ち枯れた木がそのまま残っています。

腐った関係を続けて死んだように生きていくーーー。「デッドフレイ」のような暮らしを送る主人公を演じるのは、ドラマ初主演となる井之脇海さん。秘密を抱えた人妻には、ミムラさん。
「デッドフレイ~青い殺意~」は、危険な香りに満ちたミステリーであり、絶望から立ち直ろうとする人々の物語です。

【  作  】 佐々木由美
【音  楽】未知瑠
【出  演】井之脇海 ミムラ
              千葉哲也 / 千葉雅子 / 粟野咲莉
              和田葵 / 才勝 / 金子有希
              水橋研二 和田正人
【演  出】村橋直樹

あらすじ

21歳の青年・直樹(井之脇海)は、対人関係が苦手。これまでちゃんとした仕事に就いたことが無い。心を許して会話をする相手は、スマートホンの中の人工知能アプリ「エリナ」だけだ。

父親(千葉哲也)は無職で、毎日酒びたり。母親(千葉雅子)はそんな父親に甘い。父を憎みながら、何の変化も期待できない暮らしの中で、直樹はもがいていた。

直樹がようやく見つけた仕事は、小さな写真事務所での画像加工だった。社長の大垣(水橋研二)の指導の下、SNSで見栄を張りたい人のために、嘘の写真を作る作業に手を染めていく。

ある日、事務所を訪れた女性・紗耶(ミムラ)が、奇妙な依頼を持ち込む。「夫が失踪しているのだけれど、その夫が旅行をしているように見える写真を作って欲しい」。
紗耶は直樹が作った偽造写真をSNSに投稿し、夫が旅行中であるかのように装い続ける。

直樹は、紗耶にのめり込んでいき、娘の葵(粟野咲莉)とも仲良くなる。一方で、紗耶と夫との間に何が起こったのか、夫は今どこにいるのか、紗耶は何も語ってはくれない。謎は、深まるばかりだ。

直樹の心の中に、疑惑が芽生えていく。
「彼女は、夫を殺しているのでは?」
「自分は、知らない間に、共犯にされているのでは?」
迷走する直樹が最後にたどりついたのは、意外な真実だった…

登場人物

藤田直樹(井之脇海)

画像加工の腕を買われ、写真事務所で働き始める。対人関係が苦手で、酒びたりの父親に嫌悪感を抱いている。

藤田直樹(井之脇海)

石井紗耶(ミムラ)

元モデル。かつてはセレブな暮らしをしていたが、ある事件がきっかけで境遇が転落していく。
直樹に「夫が旅行しているように見える写真」の作成を依頼する。

石井紗耶(ミムラ)

藤田孝彦(千葉哲也)

直樹の父。色々な事業をしていたが全て上手くいかず、今は酒びたりの日々。直樹に「どうせお前もこうなるんだ」と吐き捨てる。

藤田孝彦(千葉哲也)

藤田敏恵(千葉雅子)

直樹の母。夫の代わりに働いて家計を支えている。酒びたりの夫に厳しくなれず、ずるずると日々を暮らしている。

藤田敏恵(千葉雅子)

石井葵(粟野咲莉)

紗耶の娘。とある事件をきっかけに、一切しゃべらなくなってしまっている。人間関係が苦手な直樹と、なぜか仲良くなる。

石井葵(粟野咲莉)

大垣優(水橋研二)

直樹が勤める写真事務所の社長。プロの「画像加工職人」であり、旅行カメラマン。直樹の腕を見込んで、採用する。

大垣優(水橋研二)

石井篤史(和田正人)

紗耶の夫。今は行方不明になっている。かつてはカリスマ美容師であり、都内でヘアサロンを経営していた。

石井篤史(和田正人)

コメント

脚本家紹介・コメント

佐々木由美

プロフィール
静岡県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーのライター、雑誌の編集などをしながら、脚本を書き続けてきた。「デッドフレイ~青い殺意~」で第41回創作テレビドラマ大賞を受賞。脚本家デビューを果たした。

コメント
自分の想像を超えたドラマに

この物語を私は、直樹という一人の青年の青春物語のつもりで書きました。私はいつも自分だけの表現で脚本を書きたいと思っています。創作は生みの苦しみを伴うものですが、この作品はこれまでの苦しみをすべて喜びに変えてくれました。
撮影現場にも足を運び、物語がドラマになっていく様を見ました。とても素晴らしい現場で、細部に至るまでドラマへの真摯な思いが溢れていて、感激しました。生で見る役者さんの演技には感動で胸が震えました。すべてが自分の想像以上でした。脚本というのは沢山の人の手によってドラマになることで、はじめて真の役割を果たすのだということを実感しました。はじめてのドラマ化作品でこのような素晴らしい経験をさせていただいたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。これからもずっとドラマと向き合っていきたい、そう決意をあらたにしました。

佐々木由美

ディレクターのことば

村橋直樹

『<美しい>という感情は、その人が置かれている人間関係に由来している』
15年くらい前に読んだ本の一節を、「デッドフレイ」という終末感漂う砂漠の歪な美しさに惹かれてしまう主人公のセリフに触れたとき、ふと思い出した。
生きものが生きることも死ぬこともできない砂漠と、その景色に仮託された人々の物語に、あなたは何を感じますか?

制作統括のことば

小林大児

脚本を読んで、「今」を生きる人間の深い表現と、貪欲なエンターテイメントの追及と、両方への強烈な情熱を感じました(実際に佐々木さんにお会いすると、とても穏やかな人柄だったのですが…)。そのセリフで語り過ぎない濃密な内容を、井之脇海さん、ミムラさんをはじめ出演者皆さんが豊かに表現してくれました。新しい才能の船出を、1人でも多くの方に楽しんでいただきたいです。