なつかしい「あの人」の、珠玉の言葉がよみがえる
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去年10月に亡くなった、俳優の財津一郎さん。「キビシーッ」など甲高い声の独特なギャグで人気を集め、テレビドラマや映画・ミュージカルなど、幅広い分野で活躍した。 財津さんは昭和9年熊本県生まれ。高校卒業後に上京し、劇団などでの活動を経て、昭和37年、大阪の吉本興業に入る。テレビのコメディー番組「てなもんや三度笠」に出演し、ギャグが受けて全国に名が知られるようになる。40代後半には「洪水の前」などのミュージカルに出演。平成7年、脳内出血で倒れるが、翌年放送された大河ドラマ「秀吉」で復帰。平成16年には、連続テレビ小説「天花」でヒロインを見守る祖父を好演した。
去年4月に亡くなった作家の畑正憲さん。動物とのふれあいなどをテーマに執筆した作品は200冊以上。「ムツゴロウ」の愛称で親しまれ、テレビ番組にも数多く出演した。 畑さんは昭和10年福岡市生まれ。旧満州で幼少期を過ごす。東京大学大学院を経て、動物記録映画を制作した後、作家に専念。昭和43年「われら動物みな兄弟」で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。昭和46年、北海道の無人島に家族で移り住み、翌年「動物王国」を対岸に開く。動物と一緒に過ごす日々の中で多くの小説やエッセーを発表し、菊池寛賞を受賞。テレビ番組にも出演し、世界中を旅して動物と触れ合う姿が人気を集めた。
NHKに残る膨大な音声映像資料から歴史に残る著名な人々の珠玉の言葉を今によみがえらせ、永久に保存・公開する「日本人映像ファイル」を目指す番組です。
毎週土曜 午前5時40分