2017年2月19日(日)放送

石川県白山市
主 宰 夏井 いつき(俳人・俳句集団「いつき組」組長)
ゲスト 篠井 英介(俳優)、三倉 茉奈(女優)


ご当地俳句バトル

1戦目テーマ「白山比咩(しらやまひめ)神社」

1戦目テーマ:「白山比咩(しらやまひめ)神社」

白山市の名前にもなっている「白山(はくさん)」は日本三名山に数えられる名峰。その白山をご神体とするのが白山比咩神社です。地域の人たちに「しらやまさん」の愛称で親しまれ、年間60万人が訪れる石川県随一の神社です。今年、開山1300年を迎えました。お祭りする白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)は別名「菊理媛神(くくりひめのかみ)」といい、「くくる」という名前から願いを「結ぶ」縁結びの神様として、最近若い女性に人気です。さらに、参拝者が何度も足を運ぶ理由の一つがご祈祷(とう)。「舞女(まいひめ)」と呼ばれる巫女が奉納する神楽を見ることができます。地域に愛される神社をお参りして俳句を作りました。
白山や 雪の祈りを 結び継ぐ(三倉 茉奈)春の霰 神燈映る 剣の舞(篠井 英介)

2戦目テーマ「ふぐの子」

2戦目テーマ:「ふぐの子」

ふぐの「子」とは卵巣のこと。フグの卵巣を使ったぬか漬けは200年以上前から白山市で作られてきた特産品です。温かいごはんとの相性はバツグン!さらに、お茶漬けにするとうまみが口の中に広がります。作り方は今も江戸時代と変わりません。卵巣を塩漬けにして1年以上、それをぬか漬けにしてさらに1年。時間と手間をかけて作られます。猛毒のあるフグですが、こうしてじっくり漬けて発酵させる間に毒が無くなります。しかし、どの菌が毒を無くしてくれているのか、そのメカニズムは分かっていません。不思議な伝統食品「ふぐの子のぬか漬け」を作る蔵を訪ねて俳句を作りました。
寒の蔵 ふぐの子漬ける 二百年(黒田 美知子)ふぐの子漬の 箍のつぶやき 寒気満つ(瀬東 千恵子)

3戦目テーマ:「あばれ獅子」

3戦目テーマ:「あばれ獅子」

加賀地方に伝わる獅子舞は、獅子を退治してしまうという全国でも珍しいもの。ここでは獅子は霊獣ではなく、田畑を荒らす害獣として登場するんです。大きな体の獅子舞に武器を手にした「棒振り」と呼ばれる役が果敢に挑みます。石同新町地区の獅子舞は特に激しく動くことから「あばれ獅子」と言われるようになりました。その石同新町獅子舞保存会の皆さんに演武を見せていただき、3分で俳句を作りました。
初舞や 願うごとくに 獅子を突く(脇坂 拓海)風光る やいば一閃 獅子狂う(村中 文香)

テレビ句会

今回のテーマ「合格」

今回のテーマ「合格」

今まさに受験シーズン。そこで今回のテーマは「合格」です。「合格」からイメージを膨らませて誕生した両チームの皆さんと主宰の夏井さんの俳句をご紹介しましょう!

わが町自慢俳句

会場で観覧いただいた方が投句した俳句の中から、入選3句と特選1句を発表するコーナー。皆さんの俳句がこちら!

春耕や つまははくさん 肩にのせ(木崎 昌子さん)

【句評】妻はあぜから、夫が白山を肩に担いだかのように労働をしている姿を遠目に見る…妻にとってこの光景が何物にも代えがたい、そういう春がやってきたよ、白山を愛しているよという句。白山を愛する句として思いの込め方が違います!

入選

これはこれは こおろぎ橋の 雪景色

【句評】「これはこれは」という楽しい語り口調で、山中温泉の景勝地「こおろぎ橋」を紹介。最後の「雪景色」で光景がすーっと広がる句です。

寒灯を 手先に集め 箔移す
【句評】金箔をつまんで動かす微妙な動きを「寒灯を手先に集め」と表現したところが評価されました。うまさでいうと、今回選んだ中でピカイチ。
はくさんに 守られきょうも なんば採る

【句評】農作物を台風から守ってくれる白山に対する信頼感が「守られ」のひと言に表れています。生活がそのまま俳句になるという見本のような句です。季語の「なんば」とは白山市特産のトウガラシ。「なんば」と「白山」の色合いが美しく目に浮かびます。

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