2017年4月16日(日)放送

長野県諏訪市
主 宰 坊城 俊樹(俳人・「花鳥」主宰)
ゲスト 田中 要次(俳優)、豊田 エリー(女優)

【アシスタント谷尾桜子の一押し!】
今回の見どころは、何と言っても今年度から新しく始まった個人戦!自分で自分の句とわからないよう褒めたたえたり、逆に大人の対応であえて対戦相手の句を褒めたたえたり句の作者を明かさないまま進めていくディべート。
しかし判定するのは会場の皆さんですので俳人の方から好評な句が負けてしまうことも?!ぜひぜひ、お楽しみください。

ご当地俳句バトル

ワカサギ

1戦目テーマ:「ワカサギ」

長野県最大の湖、諏訪湖の名物と言えば秋から春に旬を迎える「ワカサギ」。35年ほど前までは冬になると厚い氷が張り、穴を開けて釣っていました。厚い氷が張らなくなった今では、ドーム船と呼ばれる特別な船で釣るんです。使うのはあたりがわかりやすいよう竹で作った薄い竿(さお)。
釣れる時には1時間に100匹以上釣れることも!そんな旬の「ワカサギ」をテーマに俳句を作る。
ワカサギ
さざ波の あたりに化けて とおがすみ (豊田エリー)糸垂らし まだ春を見ず さおの先 (田中要次)

精密コマ

2戦目テーマ:「精密コマ」

時計やカメラなどの精密機械工業が盛んな諏訪市。その理由はきれいな空気と水が豊富にあることからと言われ、別名、「東洋のスイス」と呼ばれています。その技術を知ってもらいたいと新たに町のおみやげにと生み出したのが精密コマ。精密すぎて5分以上回り続けるものも!その秘密は職人技。1000分の1ミリ単位の誤差まで追い込んで加工しているんです。職人技が生み出した「精密コマ」。どんな俳句ができるのか!
春寒の 諏訪湖へ コマの直立す (松本 勇二) 勝ちしこま 春空の色 もてまわる (宮澤 薫)

騎馬行列

3戦目テーマ:「騎馬行列」

日本三大奇祭の一つ、「御柱祭」。7年目ごとに行われる、諏訪大社の社殿の4つの柱を建て替える祭りです。山から運ばれるのは樹齢150年以上のもみの木。山から運び出してくる姿は圧巻です!その祭りを更に盛り上げるのが「御騎馬行列」。元々は御柱の警護から始まり、傘芸や槍などの華やかな芸を披露し、祭りに花を添えています。そんな騎馬行列をステージで披露していただき、3分間で俳句を作りました。
鈴のあと 騎馬行列の 春はやて (樫本 由貴) 騎馬行列 息足そろえ 春のうみ (西村一将)

個人戦 勝ち抜き俳句バトル

間欠泉

テーマ:「間欠泉」

今回の舞台、長野県諏訪市の自慢は信州最大の諏訪湖。そのほとりには、何と、高さ5mほどにもなる間欠泉があります。そこから湧き出た湯は「上諏訪温泉」として、町のあらゆる場所で温泉や足湯などで人々を癒やしています。
そこで、今回のテーマは「間欠泉」です。
出演者の皆さんが作ったこん身の1句。どの句が1位になるのでしょうか!作者は明かしていません。
【坊城主宰の一句】

【坊城主宰の一句】

坊城主宰にも 今回のテーマ「間欠泉」で一句作っていただきました。

諏訪の間欠泉と、それを取り巻く町や人々を背景とした句であります。秘湯とは町の親爺(おやじ)さんたちの銭湯の風景を句にしました。弥生(やよい)が季語で旧暦の三月。「丸き背」とはあたたかな庶民の背中という意味も。弥生(やよい)は女性の名ではありません。悪しからず…

わが町自慢俳句

会場で観覧いただいた方が投句した俳句の中から、入選3句と特選1句を発表するコーナー。皆さんの俳句がこちら!
むねをどる けさはみわたり ありしかと (関 敏勝さん)

【句評】"御神渡(おみわた)りとは、凍結した諏訪湖に出来る一部氷が盛り上がった”神の通った跡”のこと。
地元の人たちの「きょうこそは御神渡があるのではないか」という胸おどるワクワクした様子を詠んだことが評価されました。

入選

ゆのまちを ぬらしてうみへ はるしゅうう

【句評】激しい春の雨が町をぬらし、その後湖に流れていったという1句。景色がよく分かる写生的な表現が評価されました。

つりあげし わかさぎぴんと かみのうみ

【句評】諏訪湖で釣り上げたワカサギがすぐに凍りつき、まっすぐになった様子を詠んだ一句。地元では神の海と呼ばれる諏訪湖。そこに住むワカサギと神様の関係を詠んだことが評価されました。

はるいちばん てんまでとどけ おんばしら

【句評】諏訪大社の社殿の柱を7年目ごとに建て替える御柱祭のことを詠んだ1句。春一番が吹いて「天まで届け」という表現がリズムよくさわやかでわかりやすいと評価されました。

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