2018年2月18日(日)放送

佐賀県基山町
主 宰 坊城俊樹(俳人・「花鳥」主宰)
ゲスト はなわ(お笑い芸人)、増田明美(スポーツジャーナリスト)

【アシスタント谷尾桜子の一押し!】

司会アシスタントの谷尾桜子です。今回は佐賀県基山町での収録でした☆
ゲストは、はなわさんと増田明美さん。終始和やかな雰囲気で収録を終えました。

即吟のテーマは「ドンキャンキャン」。迫力あるお祭りでした。
そのお祭りから堀井さんが作ったリズミカルで大胆な句にびっくりしました。

後半の勝ち抜き俳句バトルで、気になったのは露結さんと堀井さんの俳句です。
パッと読んだだけでは少し取っつきにくい感じを受けたのですが、
批評や作者の思いを聞けば聞くほど魅力を感じて好きになっていきました。
私の読み取る力はまだまだ不足。
でも俳句って奥が深くて面白いですね。 

みなさんはどの句が1番好きでしたか?(^^)

ご当地俳句バトル

1戦目テーマ:「エミュー」

オーストラリア原産で体高2メートルにもなる大きな鳥、エミュー。基山町では4年前から、地元農家が中心になってエミューを放牧している。過疎化によって耕作放棄された荒れ地が広がったため、雑草を食べてくれ糞が堆肥にもなるエミューが荒れ地を再生させる切り札として、育てられることになったのだ。エミューのお肉は低カロリー高タンパクでヘルシーと言われ、生ハムやくん製などの商品も誕生。町の救世主として期待されている。エミューの放牧場を訪ね、餌やりも体験して俳句を作った。

春をまつ えみゅーのひとみ まどかなり(増田明美) 雪とけて あいがふかまる えみゅーの羽(はなわ)

2戦目テーマ:「田代の生薬」

田代(たじろ)とは江戸時代の領地の名で、現在の基山町と隣の鳥栖市東部を合わせた地域のこと。この地域では300年ほど前から家庭用の置き薬作りが盛んに行われ、富山の置き薬などと並んで全国に知られていた。薬の材料となっていたのは自然界にあって薬効を持つ生薬だ。創業100年を超える基山の製薬会社で今も薬の配達を続ける人に会い、くすり博物館で生薬を使った昔ながらの薬作りを体験して俳句を作った。

春ののをきて やっこうに めをとぢぬ(山田露結) やげんひき かおる生薬 はるのこし(中島榮津子)

3戦目テーマ:「ドンキャンキャン」

「ドンキャンキャン」とは基山町の荒穂神社の豊作を祈る祭り「御神幸祭(みゆきまつり)」の別名だ。
祭りでは神輿(みこし)に乗った神様が山里を一日旅し、また社に帰って来る。その先導をするのが「ドン」という太鼓と「キャンキャン」という鉦(かね)だ。にぎやかな鉦と太鼓の音は、神様を目ざめさせ喜ばせる。重さ15キロもある鉦を天に高くかざし叩く、勇壮な伝統芸能をステージで披露してもらい、3分間で俳句を作った。

一にドン 二にキャン 三に冬日落つ(堀井雄太) かねふうりゅう うでたくましく 山わらう(山田恵美)

個人戦 勝ち抜き俳句バトル

テーマ:「鬼」

2月といえば「節分」。毎年この時期になると日本中で追い払われるのが「鬼」だ。一方で、鬼瓦や鬼ごっこ、天邪鬼(あまのじゃく)など、暮らしの身近な所や日常の何気ない表現の中にも「鬼」はたくさん現れる。そんな「鬼」をテーマに俳句を作った。

1位 春たつや 朝の庭木に 鬼の面(中島榮津子) 2位 風ひかり ほんのり笑ふ 鬼がわら(山田恵美)

【坊城主宰の一句】

坊城主宰
朧夜に 吾妹子の 鬼見てしまふ(坊城主宰)

わが町俳句自慢

会場で観覧いただいた方が投句した俳句の中から、入選と特選を発表するコーナー。皆さんの俳句がこちら!

きやまの春 こまちなりひら つどうふなり(渡辺美穂さん)

【句評】「小野小町や在原業平の様な美男美女が集まった」という楽しい句。この日の集いの楽しさをのびのびと表現したことが評価されました。

入選

おにはそと ふくはきやまへ はいくどち(矢野二十四さん)

【句評】「どち」とは仲間とか、一緒にということ。「基山に福よ来い、俳句も連れて来い」、という楽しい句が評価されました。

とうていや もだしてすわる さとのやま(古庄たみ子さん)

【句評】「冬帝」とは冬をつかさどる神のこと。
その冬帝の下に里も山も黙って仕えている、冬の厳しい寒さに耐える山里を詠んだ句の大きさが評価されました。

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