私の思い出レシピ

ぬかづけ

2018年9月14日放送

■人生の思い出レシピ: ぬかづけ

埼玉県の馬場敦子さん(75)の思い出レシピは、母から受け継いだ「ぬかづけ」です。

「今から50年ほど前、母が嫁入り道具に…と言って糠床の樽を注文し作ってくれました。「まじめにやればおいしくなる!」と母に言われ、半世紀ただひたすら、上に下にとまぜまぜし、今でも酵母は生き生き。娘が嫁ぐときも持たせました。
母から受け継いだ大切な味。願わくば孫娘の代まで続けられたらと思っています。」


おはぎ

2018年9月7日放送

■人生の思い出レシピ: おはぎ

岡山県の大町陽子さん(70)の思い出レシピは、「おはぎ」です。

「私は戦後まもなく生まれたのですが、親が栄養不良だったためか、とても病弱で、幼稚園の頃、次々と重い病気にかかり、まったく食欲のない日が続きました。点滴で命をつないでいる状態だったそんなある日、母親がふと思いついて、小さいきなこのおはぎを作ってくれたのです。「おはぎを食べたぞ!!」と家族は皆大喜び。それから次第に回復し、70才の今まで生きてこられました。
母は3年前に亡くなりましたが、私が回復できたのは、あのおはぎのおかげだと思って今でも感謝しています。」


おやき

2018年8月10日放送

■人生の思い出レシピ: おやき

宮崎市の平 由美子(82)の思い出のレシピは「おやき」です。

「昭和20年の終戦直前に、私は姉と一緒に、疎開先から両親のいる東京に列車で向かいました。そのとき、向かいの席に座っていたおじさんが「これを食べなさい」と言って、おまんじゅうのような物をくださいました。お腹が空いていたので早速、口に入れてびっくり。中身はアンではなく野菜が入っていました。 今考えると、あれは「おやき」だったと思うのですが、なんと優しい方がいらしたんでしょう。あれから70年あまり、「おやき」に出会うときは必ず買って、なつかしんでおります。
あのときのおじ様に感謝をこめて…。」


しゃこの塩ゆで

2018年8月3日放送

■人生の思い出レシピ: しゃこの塩ゆで

兵庫県の中田久子さん(59)の思い出のレシピは「しゃこの塩ゆで」です。

「昭和40年代、私が小学生の頃、行商の方が新鮮な魚介類を売りに来てくれました。学校から帰ると、「シャコを湯がいたから食べよ~」と母の声が。大きなお鍋いっぱいの塩茹でしたシャコです。兄弟や近所の子どもたちとおやつ代わりに食べたものです。裕福ではなかったけれど、母は私たち3人の子どもに、いつもお腹いっぱいたべさせてくれました。
82歳で亡くなりましたが、そんな優しい母の心をいつも思い出します。」


ポテトサラダ

2018年7月20日放送

■人生の思い出レシピ: ポテトサラダ

大阪府の八木久美子さん(59)の思い出レシピは、「ポテトサラダ」です。

「私が中学生の頃、母がポテトサラダの販売を始めました。家は裕福ではなく、少しでも家計の足しにとはじめたのです。マヨネーズまで手作りだった母のポテトサラダはとても美味しく、私が学校から帰ると、どんぶり鉢にとりわけてくれ、私はそれを、鉢まで食べる勢いでたいらげました。母は、自転車もないのに歩いて配達するなど、本当に頑張り屋さんでした。小学校を卒業後、惣菜やで働いて、苦労してきた母。5年前に他界した母のポテトサラダは、私にとって忘れられない宝物です」


きゅうりの塩もみ

2018年7月13日放送

■人生の思い出レシピ: きゅうりの塩もみ

東京都の大久保裕子さん(40)の思い出レシピは、「きゅうりの塩もみ」です。

「あれは3年前の夏。思いがけず大病をして1ヶ月近く入院することになりました。ある日、見舞いにきた母が「ほら作ってきたよ!」と小さな容器を持ってきてくれました。中に入っていたのは「きゅうりの塩もみ」。刻んだ大葉を入れて、塩で揉んだだけのシンプルな漬物。漬物は、私の祖母の大好物で我が家でもよく食べられていました。母は美容師として女手ひとつで私たちを育ててくれました。漬物にはそんな母のわが子を想う愛情という調味料が加わり、なんともいえない最高の味でした」


赤飯おにぎり

2018年6月22日放送

■人生の思い出レシピ: 赤飯おにぎり

茨城県の吉田幸子さん(65)の思い出レシピは「赤飯おにぎり」です。

「今から45年前、故郷である筑波山を見せたくて、 今の主人を実家に連れていきました。 そのとき母が作ってくれたのが、釜で蒸した赤飯。 「これから筑波山に行く」というと、おにぎりにしてくれました。母は「田舎でご馳走はないけれど一」と恐縮していましたが、その味は絶品でした。40年の歳月を重ねた今も、「あの時の赤飯のおにぎりはうまかったなぁ」と、亡き母の心のこもった「赤飯」を思い出しています」


とろろたまご

2018年6月15日放送

■人生の思い出レシピ: とろろたまご

東京都にお住まいの和泉徳子さん(88)の思い出レシピは結婚式で亡き義母が作ってくれた「とろろたまご」です。

「結婚式を行ったのは終戦後間もない、昭和25年のこと。まだ日本は貧しく、披露宴会場もバラックの建物に、紅白の幕を貼り付けた質素なもの。でも祝いの席の雰囲気は最高でした。料理は全部義母の手作り。すった長いもの上に 割った卵を入れただけのシンプルなお料理がありました。当時卵は大変貴重で、なんと贅沢なと感動しきりでした。
時代は流れ飽食の時代となりましたが、あの月見料理は宝物であり、今も深く心に刻まれています」


カステラ

2018年6月8日放送

■人生の思い出レシピ: カステラ

宮城県の宍戸淑子さん(67)の思い出のレシピは「カステラ」です。

「私は小さかったころ、風邪をひきやすく、すぐ扁桃腺が腫れて、時々学校を休んでいました。するとそれを聞きつけた近所のおばちゃんが、いつも卵をいっぱい使ったカステラを作って、お見舞いに持って来てくれるのです。大きなホール型で、卵の臭いがプーンとした、どこよりもおいしいカステラ。子ども心にそのおいしさがしみわたりました。
私も味を思い出しながら、カステラ作りにチャレンジしてみましたが、あの味には到底近づくことはできません。今でも忘れられない、最高の手作りカステラです」


卵酒

2018年5月25日放送

■人生の思い出レシピ: 卵酒

アメリカ在住の松本景子さん(44歳)の思い出のレシピは「卵酒」です。

「子どものころ、私が風邪をひいた時に、父がよく作ってくれたのが卵酒。「景子、きょう学校休んだのか?じゃ、卵酒、作ってやるで」。父の一言で、私の風邪は、半分なおるくらいウキウキでした。父の卵酒は、ぐっと甘く、そして熱々で、お椀にたっぷり。コタツに入って飲んでいると、体がホカホカになりました。
父は、去年の秋に78歳で他界しました。「お父さんの卵酒、おいしかったよ。ありがとう。今年は風邪をひいてないよ。」
天国の父に、いま改めて感謝しています」


みそおにぎり

2018年5月18日放送

■人生の思い出レシピ: みそおにぎり

埼玉県の加藤和子さん(61)の思い出レシピは、「みそおにぎり」です。

「私の両親は、教員で共働きをしていたので、私たち3人姉弟の面倒は、おばあちゃんが見てくれていました。
「おなかすいたー!」と学校から帰ると、「にぎり飯作ってやろうかー?」と、余っているご飯をおにぎりにして、味噌を塗っておやつがわりに出してくれました。それがとってもおいしかったのです。
あの、しわしわのおばあちゃんの手で握ったみそおにぎり。自分もときどき作るのですが、あの味にはどうしても叶いません」


ミートローフ

2018年5月11日放送

■人生の思い出レシピ: ミートローフ

宮城県の鈴木眞知子さん(65)の思い出レシピは、22歳のとき初めて食べた「ミートローフ」です。

「教師を目指していた大学時代、教育実習を終えた私たちを、指導教官がご自宅に招いてくださいました。
そのとき出てきたのが、奥様の手料理のミートローフ。
生まれて初めて食べた白いマッシュポテトに包まれたミートローフはとてもおいしく、ハイカラなお料理に目を輝かせました。
その後、あのミートローフは私の憧れの料理に。チャレンジして自分でも作るようになりました。
先生と奥様の愛情がこめられたミートローフは、40年余りたった今も私にとって忘れられぬ青春の一品です」


※過去3か月分を掲載しています。
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