私の思い出レシピ

きゅうりの塩もみ

2018年7月13日放送

■人生の思い出レシピ: きゅうりの塩もみ

東京都の大久保裕子さん(40)の思い出レシピは、「きゅうりの塩もみ」です。

「あれは3年前の夏。思いがけず大病をして1ヶ月近く入院することになりました。ある日、見舞いにきた母が「ほら作ってきたよ!」と小さな容器を持ってきてくれました。中に入っていたのは「きゅうりの塩もみ」。刻んだ大葉を入れて、塩で揉んだだけのシンプルな漬物。漬物は、私の祖母の大好物で我が家でもよく食べられていました。母は美容師として女手ひとつで私たちを育ててくれました。漬物にはそんな母のわが子を想う愛情という調味料が加わり、なんともいえない最高の味でした」


赤飯おにぎり

2018年6月22日放送

■人生の思い出レシピ: 赤飯おにぎり

茨城県の吉田幸子さん(65)の思い出レシピは「赤飯おにぎり」です。

「今から45年前、故郷である筑波山を見せたくて、 今の主人を実家に連れていきました。 そのとき母が作ってくれたのが、釜で蒸した赤飯。 「これから筑波山に行く」というと、おにぎりにしてくれました。母は「田舎でご馳走はないけれど一」と恐縮していましたが、その味は絶品でした。40年の歳月を重ねた今も、「あの時の赤飯のおにぎりはうまかったなぁ」と、亡き母の心のこもった「赤飯」を思い出しています」


とろろたまご

2018年6月15日放送

■人生の思い出レシピ: とろろたまご

東京都にお住まいの和泉徳子さん(88)の思い出レシピは結婚式で亡き義母が作ってくれた「とろろたまご」です。

「結婚式を行ったのは終戦後間もない、昭和25年のこと。まだ日本は貧しく、披露宴会場もバラックの建物に、紅白の幕を貼り付けた質素なもの。でも祝いの席の雰囲気は最高でした。料理は全部義母の手作り。すった長いもの上に 割った卵を入れただけのシンプルなお料理がありました。当時卵は大変貴重で、なんと贅沢なと感動しきりでした。
時代は流れ飽食の時代となりましたが、あの月見料理は宝物であり、今も深く心に刻まれています」


カステラ

2018年6月8日放送

■人生の思い出レシピ: カステラ

宮城県の宍戸淑子さん(67)の思い出のレシピは「カステラ」です。

「私は小さかったころ、風邪をひきやすく、すぐ扁桃腺が腫れて、時々学校を休んでいました。するとそれを聞きつけた近所のおばちゃんが、いつも卵をいっぱい使ったカステラを作って、お見舞いに持って来てくれるのです。大きなホール型で、卵の臭いがプーンとした、どこよりもおいしいカステラ。子ども心にそのおいしさがしみわたりました。
私も味を思い出しながら、カステラ作りにチャレンジしてみましたが、あの味には到底近づくことはできません。今でも忘れられない、最高の手作りカステラです」


卵酒

2018年5月25日放送

■人生の思い出レシピ: 卵酒

アメリカ在住の松本景子さん(44歳)の思い出のレシピは「卵酒」です。

「子どものころ、私が風邪をひいた時に、父がよく作ってくれたのが卵酒。「景子、きょう学校休んだのか?じゃ、卵酒、作ってやるで」。父の一言で、私の風邪は、半分なおるくらいウキウキでした。父の卵酒は、ぐっと甘く、そして熱々で、お椀にたっぷり。コタツに入って飲んでいると、体がホカホカになりました。
父は、去年の秋に78歳で他界しました。「お父さんの卵酒、おいしかったよ。ありがとう。今年は風邪をひいてないよ。」
天国の父に、いま改めて感謝しています」


みそおにぎり

2018年5月18日放送

■人生の思い出レシピ: みそおにぎり

埼玉県の加藤和子さん(61)の思い出レシピは、「みそおにぎり」です。

「私の両親は、教員で共働きをしていたので、私たち3人姉弟の面倒は、おばあちゃんが見てくれていました。
「おなかすいたー!」と学校から帰ると、「にぎり飯作ってやろうかー?」と、余っているご飯をおにぎりにして、味噌を塗っておやつがわりに出してくれました。それがとってもおいしかったのです。
あの、しわしわのおばあちゃんの手で握ったみそおにぎり。自分もときどき作るのですが、あの味にはどうしても叶いません」


ミートローフ

2018年5月11日放送

■人生の思い出レシピ: ミートローフ

宮城県の鈴木眞知子さん(65)の思い出レシピは、22歳のとき初めて食べた「ミートローフ」です。

「教師を目指していた大学時代、教育実習を終えた私たちを、指導教官がご自宅に招いてくださいました。
そのとき出てきたのが、奥様の手料理のミートローフ。
生まれて初めて食べた白いマッシュポテトに包まれたミートローフはとてもおいしく、ハイカラなお料理に目を輝かせました。
その後、あのミートローフは私の憧れの料理に。チャレンジして自分でも作るようになりました。
先生と奥様の愛情がこめられたミートローフは、40年余りたった今も私にとって忘れられぬ青春の一品です」


ビビンバ

2018年4月27日放送

■人生の思い出レシピ: ビビンバ

神戸市のラッダ政美(まさみ)さん(59)の思い出のレシピは、父の「ビビンバ」です。

「私の家の冷蔵庫にはいつもナムルがあり、子どもの頃から父がよくビビンバを作ってくれました。しかし、私はそれが韓国料理だとは知りませんでした。中学生の時、父が韓国人だということを初めて知り、とても驚きました。
父は、留学のため日本にやってきたのですが、お金がなく、食べることにも苦労していたそうです。普段めったに笑わない父でしたが、ビビンバを食べる時だけはうれしそうにしていたことを思い出します。
父は18年前に、86歳で亡くなりました。父と天国で再会したら、ビビンバを食べて韓国語でいろいろ話したいです」


ちらし寿司

2018年4月20日放送

■人生の思い出レシピ: ちらし寿司

大阪市の福田紀恵子さん(72)の思い出のレシピは「ちらし寿司」です。

「私の母は料理上手で、私にとって自慢の母でした。毎年ひな祭りの時期になると、わが家でホームパーテイーを開くのが楽しみで、この主役が「ちらし寿司」でした。あなごにちりめんじゃこ、とにかく具沢山!すし飯を合わせる時、うちわであおぐのが私の役目でした。試食が始まると、私は「あ~おいしいわ」と言っていました。
昨年、母は94歳で亡くなりましたが、家族みんなで食べたちらし寿司は、一生の思い出です」


サバカレー

2018年4月13日放送

■人生の思い出レシピ: サバカレー

山口県の岩本ひろみさん(69)の思い出レシピは、「サバカレー」です。

「私が生まれ育った小さな農村には店がなく、肉や魚は、バスで30分ほどの街まで出かけないと手に入りませんでした。そのため、缶詰は便利な食べ物。母お手製の我が家のカレーは、味付きのサバの缶詰を煮込んで、カレー粉のみで味付けしたものでした。味付きのサバがいいコクを出して絶品でした。小学生のある日、私は親戚の家で出されたカレーに肉が入っているのを見てビックリ。でもサバのカレーが私にはなによりのごちそうです」


蒸しぎょうざ

2018年4月6日放送

■人生の思い出レシピ: 蒸しぎょうざ

石川県の松田三千代さん(78)の思い出レシピは、幼い頃に中国で食べた「蒸し餃子」 です。

「昭和15年、中国で生まれた私は、幼い頃、近所の中国人のおばさんに面倒を見てもらっていました。彼女は私をとても可愛がってくれ、しょっちゅう蒸し餃子を作っては家に持ってきてくれました。その味に偶然再会したのは、終戦後。日本に引き揚げ、中学校に通っている時でした。近所の栄養専門学校のお姉さんたちが、手作りの蒸し餃子を差し入れしてくれたのです。忘れかけていた懐かしい匂いと味が口いっぱいに広がり、幼い頃の楽しかった思い出がよみがえり、涙が出そうになりました。それ以来、蒸し餃子は、私の人生を彩る大切と味となりました」


とろろふう納豆

2018年3月30日放送

■人生の思い出レシピ: とろろふう納豆

静岡市の前田節子さん(77)の思い出のレシピは「父のとろろふう納豆」です。

「私が子どもの頃、両親は自営業を営んでおり、母が忙しい時は、料理上手な父が夕飯をよく作ってくれました。ある日、頭が痛くて寝ていた私は、父に「とろろ芋が食べたい」と言いました。長芋は時期はずれでありません。困った顔をして台所へ行った父。「これで我慢してくれ」と持ってきてくれたのが、納豆をシャボン玉のように泡立ててとろろのように見立てたもの。父のアイデアに感激でした。
戦後の食糧難の時代に7人の子どもを分け隔てなく育ててくれた両親に、心から感謝しています」



※過去3か月分を掲載しています。
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