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番組紹介

卒業から15年後、中学校の同窓会。
爆弾を手に「僕と死んでください」と宣言する一人の男。
本当に彼はスイッチを押してしまうのか?

思春期に「いじめ」にあった男、前原茂雄。茂雄が同窓会爆破という過激な行動に至った動機を解き明かしていく中で、過去の「いじめ」が人生そのものを大きく狂わせていったという事実が次第に明らかになっていく。「いじめ」は真の意味では終わっていなかった。青年の傷ついた心を救えるのははたして誰なのか―

いじめ後遺症に苦しむ主人公・前原茂雄を演じるのはNHK初主演の藤原竜也。
傷ついた茂雄の心を救おうと手を差し伸べるヒロイン・真帆に成海璃子。
心に深い傷を負った男女が懸命に生きようともがく姿が深い感動を呼ぶ!

出演者

前原茂雄(29)・・・藤原竜也

中学時代に受けたいじめの後遺症でひきこもり、就職もかなわず29歳の今もアルバイト生活を送る。学生服を見ると、いじめ体験がフラッシュバックしパニックを起こす。普通になりたいが口癖で真帆と出会うことで立ち直りの兆しを見せるが・・・

藤原竜也

手塚真帆(23)・・・成海璃子

弟・瞬と二人で暮らす。独立心旺盛で他人との同調を嫌い海外赴任中の両親とは没交渉だが、茂雄には心を許し関係を深める。瞬の自殺未遂をきっかけに過激な行動を起こす茂雄を必死に止めようとする。

成海璃子

前原小絵(26)・・・水崎綾女

茂雄の妹。茂雄がいじめの後遺症から立ち直れないことで崩壊した家庭を持ち前の前向きな明るい性格で懸命に支えている。結婚を間近に控えるが、父と茂雄を残していくことに不安を感じている。

水崎綾女

立花隆之介(29)・・・忍成修吾

茂雄の中学の同窓生。中学時代、茂雄をいじめたリーダー格だったが、その事実を殆ど覚えていない。若手弁護士として活躍し、同窓生のいわば「出世頭」。15年ぶりの中学の同窓会を企画し、茂雄に出席を促す。

忍成修吾

手塚瞬(14)・・・市瀬悠也

真帆の中学生の弟。同級生からのいじめを受けており、強要された万引きで捕まるが茂雄のみがその真相に気づく。自分はいじめられていないと思いこもうとするが、やがて耐えきれなくなり自殺を図る。

市瀬悠也

スタッフ

作者のことば: 櫻井剛
僕のクラスにもいじめを受けているクラスメートはいて、例えば休み時間、彼はジッと息を止めるように席に座っていました。一度だけ勇気を出して声を掛けた事があります。田舎の土地でどうすれば東京のラジオを聴く事が出来るか?という他愛のない質問に、機械に強かった彼は部品がどうとかアンテナの高さがこうとか丁寧に説明してくれて、その内容はもう覚えていないけど、彼の楽し気な様子は今でも覚えています。しかし途中、僕らをクスクス笑う声が聞こえて会話はフェードアウト。僕にそれ以上会話を続ける勇気もなく、彼はまた海底に沈み込むように一人に戻っていきました。僕はその後、彼に一度も話し掛けなかった。一言もです。彼が海底にいる事に気付いていながら、覗き込む事もしませんでした。あの時の彼が今どうしているのか、あの時の自分に何が出来たのかを考えながら、僕はこの物語を作りました。

演出のことば: 石塚嘉
「今日、茂雄のことを本当に好きになってほしい」と成海璃子に言った。静岡、富士市でのロケが始まる朝だった。璃子さんは「わかりました」と応えた。
撮影前、生みの苦しみがあった。思春期に、学校という閉鎖空間で理不尽な暴力を心身に受けたことで自尊の感情を失い、社会とのつながりを持てなくなった人たちへの取材を重ねながら「では、どうすればいいのだろう」と自問する日が続いた。
そんな時、精神科医の斎藤環さんから「人薬(ひとぐすり)」という言葉を教わった。心に負った傷は、人とのかかわりの中で、愛で癒すのだ、と。
ラブストーリイを作ろう、そのとき腹を決めた。
果たして、茂雄=藤原竜也は、愛を得た。「私のために生きて!」と叫ぶ真帆=成海璃子の声が、苦しみながら懸命に生きようとしている世界の人々に届けばいい。このドラマは、愛の物語です。

制作にあたって: 中村高志
「いじめを考えるキャンペーン」の一環としてこのドラマは企画されました。オリジナルドラマを制作するにあたって、さまざまな方にお話を聞かせていただく中で、いじめの後遺症に苦しむ方が多いのに胸をつかれました。思春期の一過性の現象ではなく被害を受けた方のその後の人生を変えてしまいかねないのが「いじめ」だと実感し、ドラマの主人公には中学時代のいじめの後遺症に苦しむ青年・茂雄を造形しました。繊細で内向的、かつピュアなキャラクターを演じきれる俳優さんはこの人しかいないとお願いしたのが藤原竜也さん。そして、茂雄を無償の愛で救おうとする真帆には成海璃子さん。クライマックスの二人の魂の叫びが胸を打ちます。静かですが力強いドラマができた、と思っています。