2018年9月16日放送「シリーズ マンダラと生きる 第6回」

2018年9月16日放送「シリーズ マンダラと生きる 第6回 マンダラと日本人 わたしたちはどう生きるべきか」

平安時代に空海によってもたらされたマンダラは、その後、日本独自の変化を遂げていく。ほとけの姿よりも、寺社を取り巻く山々の姿が大きく描かれた「宮曼荼羅」、熊野や那智、伊勢などの霊地へ参る人々の姿を描いた「参詣曼荼羅」など。そこには、日本人の自然観や神仏習合の考え方が色濃く投影されている。日本人は何を考えてきたのか、これからどう生きていけばよいのか。最終回は、マンダラの現代的なメッセージを読み解く。

【出演】正木晃(宗教学者)【きき手】渡邊あゆみアナウンサー


2018年8月19日放送「シリーズ マンダラと生きる 第5回」

2018年8月19日放送「シリーズ マンダラと生きる 第5回 むすびつけるということ 両部マンダラの革新」

日本では、胎蔵マンダラと金剛界マンダラという2つのマンダラが、教えの根幹として伝承されてきた。胎蔵マンダラは、利他行と慈悲の心。金剛界マンダラは、悟りへの修行法を説く。大きく性格の異なる2つのマンダラを結びつけたのは、空海の師・恵果和尚。恵果は、マンダラを空海に託し、人々の幸福に役立てるよう説いたという。その後の空海の人生を大きく変えた2つのマンダラ。空海の行動をもとに、その智慧をひもとく。

【出演】正木晃(宗教学者)【きき手】渡邊あゆみアナウンサー


2018年7月15日放送「シリーズ マンダラと生きる 第4回 心をきわめる 金剛界マンダラの世界」

2018年7月15日放送「シリーズ マンダラと生きる 第4回 心をきわめる 金剛界マンダラの世界」

金剛界マンダラは、弘法大師・空海が唐から持ち帰った最も重要なマンダラのひとつ。この身このままで悟りに至る“即身成仏”のための道を説く。密教が考える悟りは、本尊である大日如来と自らが、本質的に同じであるという実感を持つこと。金剛界マンダラには、その実感を得るための瞑想法があらわされている。強い自己肯定感と他者への慈しみにもつながるという、その深遠な教えの世界を読み解く。

【出演】正木晃(宗教学者)【きき手】渡邊あゆみアナウンサー


2018年7月8日放送「詩の傍(そば)で」

2018年7月8日放送「詩の傍(そば)で」

今年、沖縄で開催された「涯テノ詩聲(はてのうたごえ)詩人 吉増剛造展」。吉増さんは1960年代から日本の現代詩の最先端を走り続けてきた。1970年に発表された『黄金詩編』、少年時代を過ごした多摩川や基地の町・福生の記憶を描く『草書で書かれた、川』や、南島、奄美・沖縄への旅、さらに東日本大震災後に発表された『怪物君』など、文明の涯て(はて)から時代を見つめる詩の世界と、人生の軌跡を語っていただく。

【出演】吉増剛造(詩人)


2018年6月24日放送「“豊かな終わり”を見つめて」

2018年6月24日放送「“豊かな終わり”を見つめて」

“豊かな終わり”を人々に迎えて欲しいと語るのは医師の徳永進さん。多くの命と向き合ってきた末に2001年に鳥取市でホスピスを備えた診療所を開いた。徳永さんは“死を目前にしたときの人の真剣さ”に感動しているという。死を“人生の一部をなす姿”ととらえ、逝く人、送る人たち、共に心を通わせながら“その時”を迎えるのが理想の姿という。誰しも避けたいが必ずおとずれる“死”を通して徳永さんが見つめる命とは?

【出演】徳永進(医師・野の花診療所院長)【きき手】住田功一アナウンサー


2018年6月17日放送「シリーズ マンダラと生きる 第3回 世界とつながる 胎蔵マンダラの叡智」

2018年6月17日放送「シリーズ マンダラと生きる 第3回 世界とつながる 胎蔵マンダラの叡智」

胎蔵マンダラは、空海が唐から持ち帰った最も重要なマンダラのひとつ。密教の本尊・大日如来の広大無辺の慈悲を説く。描かれているのは、ほとけばかりでなく、地獄に住む鬼や異教であるヒンドゥー教の神々の姿も。あらゆる存在を等しく尊いとみる革新的な世界観を提示している。さらに、胎蔵マンダラには星や星座などの天体も描かれている。自然と人間はどう関わってゆくべきか、そこに込められた現代的なメッセージも読み解く。

【出演】正木晃(宗教学者)【きき手】渡邊あゆみアナウンサー


2018年5月20日放送「シリーズ マンダラと生きる 第2回 密教のなりたち マンダラ誕生の背景」

2018年5月20日放送「シリーズ マンダラと生きる 第2回 密教のなりたち マンダラ誕生の背景」

仏教の伝来から250年あまりが経った9世紀初め、日本に新たなタイプの仏教、密教が伝わった。この密教こそがマンダラの生みの親。日本における密教の第一人者、弘法大師・空海は、当時の日本人にとって新しい儀礼「護摩」を取り入れた。所願の成就を願う護摩で修行者はいくつもの象徴(シンボル)を駆使して、仏と一体となることを目指す。そこでは何が行われているのか。密教とマンダラの関係の一つ、瞑想についても考える。

【出演】正木晃(宗教学者)【きき手】渡邊あゆみアナウンサー


2018年5月13日放送「破壊された心の復興」

2018年5月13日放送「破壊された心の復興」

上智大学アンコール遺跡国際調査団長の石澤良昭さんは、1970年代、共に励まし合って保存修復を進めていたカンボジア人の親友たちをポルポト政権下の虐殺で失う。彼らの遺志を継ぐため、石澤さんは自らの修復活動において、未来を担うカンボジア人の後継者を育てることを柱とした。様々な困難を乗り越えながら、遺跡の保存修復を通して、暗黒の時代に傷ついた人々の「心の復興」を続けて来た石澤さんに、その人生と信念を伺う。

【出演】石澤良昭(歴史学者・上智大学アジア人材養成研究センター所長)【きき手】道傳愛子(NHK解説委員)


2018年4月22日放送「古(いにしえ)の大和へ」

2018年4月22日放送「古(いにしえ)の大和へ」

奈良県立大学客員教授の岡本彰夫さんは、長らく春日大社に務めた神職でもある。奉職中は権宮司としてさまざまな祭りの復興に尽力するかたわら、奈良の美術工芸品「大和古物」を調べ上げるなど、奈良の伝統文化に光を当てる多彩な活動を続けてきた。長い時間の中で人々が受け継いできた技や知恵にこそ意味があると語る岡本さん。深い歴史をたたえる奈良で、岡本さんがたどり着いた境地を伺った。

【出演】岡本彰夫(奈良県立大学客員教授(元春日大社権宮司))【きき手】原大策アナウンサー


2018年4月15日放送「シリーズ マンダラと生きる 第1回 なぜマンダラか」

2018年4月15日放送「シリーズ マンダラと生きる 第1回 なぜマンダラか」

マンダラとは、密教が世界や心の構造に関する最高の真理を、言葉や文字ではなく、視覚を通して伝えるために開発した図像だ。その特徴は幾何学的な構成や強い対象性。日本では1200年ほど前に空海が留学先の唐から持ち帰って以来、独特の展開を遂げてきた。一方で、密教のマンダラとは縁がない地域にもマンダラに似た図像が存在する。これはマンダラ型の図像が人類に共通する深い精神性と無縁ではないことを示唆しているという。

【出演】正木晃(宗教学者)【きき手】渡邊あゆみアナウンサー


2018年4月8日放送「アメリカで生きる仏教」

2018年4月8日放送「アメリカで生きる仏教」

僧侶のケネス田中さんは、日本におけるアメリカ仏教研究の第一人者。家族と共に10歳で渡米し、13歳の時に北カリフォルニアの仏教会で浄土真宗に出会った。激動の60年代、アメリカで青春時代を過ごし、生涯を仏教に捧げることを決意。以後、アメリカ人と日本人を見つめながら、現代的な仏教のあり方を探求してきた。ケネスさんが説くのは、人生を肯定する、明るく楽しい前向きな仏教。その真骨頂をお話しいただく。

【出演】ケネス田中(武蔵野大学名誉教授・僧侶)

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