2019年度 こころの時代

2019年5月19日放送「シリーズ禅の知恵に学ぶ 第二回 生きることすべてが修行」

2019年5月19日放送「シリーズ禅の知恵に学ぶ 第二回 生きることすべてが修行」

正眼寺住職 正眼僧堂師家・山川宗玄さんの言葉
「窮して窮して変じ、変じて通ず ――にっちもさっちも行かなくなった時に、それでもあきらめない。そうするとどこかで、ふいっと変化する時がきます」


岐阜県美濃加茂市の修行道場、正眼僧堂には、春と秋、入門志願者がやってくる。入門を拒否され、決意を試される時間を耐え、ようやく入門が許される。待っているのは、すべてに厳格な作法や規則がある生活。言葉ではなく「鳴らしもの」と言われる音で導かれる暮らしは、考えるよりも体で学んでいく体得底(たいとくてい)を重ねる日々となる。ぎりぎりのところに追い詰められながらもその壁を超えていく僧堂での修行をうかがう。

【出演】正眼寺住職・正眼僧堂師家…山川宗玄

2019年5月12日放送「光を求めて ともに歩む」

2019年5月12日放送「光を求めて ともに歩む」

弁護士・徳田靖之さんの言葉
「救ってあげる人と救われる人、同情してあげる人と同情される人。この構造が改まっていないかぎりは、差別はなくならない」


故郷、大分を拠点に、国を相手取った薬害訴訟や、えん罪事件など、人権にかかわる裁判に多く取り組んできた弁護士の徳田靖之さん。2001年、ハンセン病国賠訴訟では、国の隔離政策の過ちを認めた画期的な判決を勝ち取り、元患者の尊厳の回復へと道を開いた。そして現在、徳田さんは、いわれなき差別や偏見にさらされてきた元患者の家族の人権回復に取り組んでいる。弁護士として50年、活動の原点からハンセン病家族訴訟まで。

【出演】弁護士…徳田靖之【きき手】ジャーナリスト…迫田朋子

2019年5月5日放送「わかり合えないをわかりたい」

2019年5月5日放送「わかり合えないをわかりたい」

漫画家・安彦良和さんの言葉
「わかり合えない。それが普通の、ありのままの姿なんだって思う。だから、そこで絶望しない。それが前提でしょって感じがする。そこから始まるんで、終着じゃないよって」


『機動戦士ガンダム』でキャラクターデザインやアニメーションディレクターを務めるなど、多くのアニメ作品を手がけてきた安彦良和さん。41歳のときに漫画家に転身。歴史や神話を題材にした作品を数多く描いてきた。キリスト教三部作と呼ばれる『ジャンヌ』『イエス』『我が名はネロ』では、宗教の本質に迫り、話題に。クリスチャンではない安彦さんが描きたかったものとは何だったのか。安彦さんの半生をたどり、漫画作品を味わいながら、考える。

【出演】漫画家…安彦良和

2019年4月28日アンコール放送「“豊かな終わり”を見つめて」

2019年4月28日アンコール放送「“豊かな終わり”を見つめて」

医師・徳永進さんの言葉
「いつの時代もそうですけど、私たちはどれが正しいかを決めるのが好きなんですね。でも、人間って意外と一人一人独特でして、そこに味がある」


“豊かな終わり”を人々に迎えて欲しいと語るのは医師の徳永進さん。2001年に鳥取市でホスピスを備えた診療所を開いた。徳永さんは“死を目前にしたときの人の真剣さ”に感動しているという。死を“人生の一部をなす姿”ととらえ、逝く人、送る人たち、共に心を通わせながら“その時”を迎えるのが理想の姿という。誰しも避けたいが必ずおとずれる“死”を通して徳永さんが見つめる命とは?【初回放送2018年6月24日】

【出演】野の花診療所院長・医師…徳永進 【きき手】住田功一アナウンサー

2019年4月21日放送「シリーズ禅の知恵に学ぶ 第一回 禅とは何か」

2019年4月21日放送「シリーズ禅の知恵に学ぶ 第一回 禅とは何か」

正眼寺住職 正眼僧堂師家・山川宗玄さんの言葉
「どんなに迷っていても、苦しんでいても、自分の力で解決するんじゃなくて、いつの間にか解決されている。そういうことがあると初めて知ったわけです」


岐阜県美濃加茂市の正眼寺に、禅の修行道場、正眼僧堂が開かれたのは江戸時代の末。多くの修行僧、雲水たちが学んできた。ここでの知恵は、仏法の生きる智慧(ちえ)に繋がっている。将来の道に迷って、修行の世界に入った正眼僧堂師家の山川さんは、考える余裕もなく、今、今、を生きる修行の中で、道を見いだしていった。禅の始祖・達磨大師の言葉や、正眼寺ゆかりの禅僧・関山慧玄の足跡などを通して「禅とは何か」をひもとく。

【出演】正眼寺住職・正眼僧堂師家…山川宗玄

2019年4月14日アンコール放送「破壊された心の復興」

2019年4月14日アンコール放送「破壊された心の復興」

歴史学者・石澤良昭さんの言葉
「アンコール遺跡には心が入っている。それを直すことは、心を直すこと。心の復興を兼ねている」


上智大学アンコール遺跡国際調査団長の石澤良昭さんは1970年代、共に励まし合って保存修復を進めていたカンボジア人の親友たちをポルポト政権下の虐殺で失う。彼らの遺志を継ぐため石澤さんは自らの修復活動において、未来を担うカンボジア人の後継者を育てることを柱とした。遺跡の保存修復を通して、暗黒の時代に傷ついた人々の「心の復興」を続けて来た石澤さんに、その人生と信念を伺う。【初回放送2018年5月13日】

【出演】歴史学者…石澤良昭 【きき手】道傳愛子

2019年4月7日放送「死を思うとき 陸前高田 父と娘の8年」

2019年4月7日放送「死を思うとき 陸前高田 父と娘の8年」

医師・原田愛子さんの言葉
「震災のあと、自分が死ぬことに関しては怖くなくなったけど、出産・結婚を通じて、夫や子どもなど、残される人のことを考えたら、死ぬのが怖くなった」
 

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県立高田病院が去年3月、海を臨む高台に再建された。震災当時、院長だった石木幹人さんは病院の復活を見届けた今、あらためて亡き妻に思いを馳せる。長女で医師の愛子さんは震災後、陸前高田へ移り住み、共に仮設住宅に暮らしながら、父を支えた。その後、結婚し、去年、第一子を出産。母となった今、死に対する考え方に変化が生まれ始めている。あの日から8年、父と娘の思いに耳を傾ける。

【出演】石木幹人(医師)、原田愛子(医師)

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