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番組紹介

千葉一夫は、沖縄返還で外交交渉の最前線にいた、実在の人物。戦時中、海軍の通信士官だった千葉は、沖縄を圧倒的な武力で攻撃する米軍の無線を、ただ傍受することしかできなかった。戦後、外交官となった千葉は、妻の恵子に「いつか、沖縄を取り戻す」と誓う。
返還交渉が始まった1960年代。本土から切り離され、アメリカの統治下にあった沖縄は、米軍がベトナム戦争へ出撃する拠点となり、核兵器まで配備されていた。沖縄から、核兵器を撤去させ、ベトナム戦争の出撃拠点としないよう、アメリカと激しい外交交渉を重ねた千葉。さらに何度も沖縄に足を運んでは、人々の苦悩に真摯に耳を傾けた。千葉が貫いたもの。それは、日本のこと、沖縄のことは、自分たちで決められるようにするという、強い信念だった。その奥底にあった、想像を絶する体験とは。そして、挫折しかけた千葉を支えた、夫婦の愛と絆の物語とは…。

【作】西岡琢也
【原案】宮川徹志『僕は沖縄を取り戻したい 異色の外交官・千葉一夫』
【音楽】大友良英
【語り】仲代達矢
【出演】井浦新   戸田菜穂   尾美としのり   中島歩/佐野史郎   大杉漣   石橋蓮司/ほかの皆さん
【制作統括】西脇順一郎(大型企画開発センター)
【演出】柳川強(ドラマ番組部)


登場人物

千葉一夫(井浦新)

大正14年(1925)生まれ。外務省北米第一課長として沖縄返還交渉の実務を指揮した。英語に堪能。「鬼の千葉」と称され、交渉相手からは一目置かれた存在だったという。
戦時中、通信士官として沖縄戦の米国無線を傍受した経験を持つ。「僕は、外務省で一つだけやりたい事がある。それは沖縄だ。沖縄を取り戻したい」という強い思いを胸に、返還交渉に挑んだ。
 

千葉一夫(井浦新)

千葉惠子(戸田菜穂)

昭和3年(1928)生まれ。戦後、千葉一夫と運命的な出会いをし、共に米国へ留学。その後結婚した。外交官の夫人として、夫の最大の仕事である「沖縄返還」を、特に精神面から支えた。戦前生まれの女性としては珍しく、キリスト教教育を受け「平等・対等」という開明的な考え方を持ち続けた。
 

千葉惠子(戸田菜穂)

石野文男(尾美としのり)

西條の後に北米局長となる。局長就任前は、駐米公使として植田大使を支えていた。現実的な思考をするタイプで、理想を追う千葉とはそりが合わない。

石野文男(尾美としのり)

西條公彦(佐野史郎)

沖縄返還交渉時の北米局長。千葉一夫の直属の上司。学究肌の外交官。交渉が進展する中、理想と現実との狭間で揺れる。が、結局は千葉の語学力、交渉力、不屈の精神力を高く評価し、「理想」を掲げる千葉のスタンスを支持した。

西條公彦(佐野史郎)

植田啓三(大杉漣)

沖縄返還交渉時の駐米大使。日本の安全保障のためには米国の論理に従うのは当然だ、と考え、外交官としての職務を全うしてきたタイプ。外務省を退官後、最高裁の判事となる。
 

植田啓三(大杉漣)

屋良朝苗(石橋蓮司)

1902年(明治35)生まれ。沖縄返還交渉時の琉球政府の行政主席(今の知事にあたる)。政治家になる前は、教師として「沖縄の復興は次代を担う若者を教育の力をもって育てる」と教育に力を注いだ。復帰前の昭和43年(1968)の選挙により、初めての公選行政主席となり沖縄の日本復帰に力を尽くした。千葉は、米国との返還交渉の進捗状況を屋良に説明する為、何度も沖縄に足を運んだ。
復帰後も沖縄県知事を2期務める。

屋良朝苗(石橋蓮司)


演出メッセージ

<千葉一夫の感応する力>            演出 柳川 強

ドラマの下見で初めて嘉手納に降り立った時、いきなり米軍の軍用機が低空飛行で頭上を通過した。あまりの爆音に私は殺意すら感じた。この爆音はその後ずっと頭の中で鳴り響き、その夜、私は度々うなされた…。これが、現代を生きる私の沖縄体験です。では、沖縄戦を無線で聴き、返還交渉の為に何度も沖縄を往復したこのドラマの主人公・千葉一夫は、何を感じ、何を考えたのだろうか。“鬼の交渉人”と称された男の心に分け入る事で、混沌とした現代を生きる私たちに託されたメッセージを見つけ出す事は出来ないだろうか。それこそが、フィクションを描く使命だと感じました。千葉一夫さんが私達に託したものは、果たして“希望”なのか“絶望”なのか?私たちの感応力が試されていると思っています。