平成29年度 俳句選者紹介

今井 聖( いまい せい)

【第1週 名句検証】
今井 聖(いまい せい)

昭和25年、新潟県で生まれ鳥取県で育つ。加藤楸邨に師事。「街」主宰。信濃毎日新聞俳壇選者。東京新聞かながわ俳壇選者。自伝的小説『ライク・ア・ローリングストーン 俳句少年漂流記』、岩波ジュニア新書『部活で俳句』、句集三冊他編著など。脚本家として映画、テレビ作品あり。

俳句の選をしていると初心者の方の素朴で新鮮な見方に驚かされ啓発されることが多々あります。人は何かを始めると上達したいと思い、先人の、また、周囲の上級者の手際を学んだり真似たりしながらコツとツボを身に着けます。俳句も同じ。その結果上手くはなりますが、どこかで見たような類型が出来上がります。これを僕は骨壺現象と言っています。人は上手くなる過程で失うものも多いのです。先入観無くまっさらな眼で自然や自分を見つめること。下手に上手くならぬよう、骨壺にならぬよう、素朴に、実感だけを信じて。そんな作品を見せていただいて僕自身も学びたいと思います。

高柳 克弘(たかやなぎ かつひろ)

【第2週 挑戦する俳句】
高柳 克弘(たかやなぎ かつひろ)

昭和55年、静岡県生まれ。早稲田大学教育学研究科博士前期課程修了。専門は芭蕉の発句表現。「鷹」編集長。第19回俳句研究賞受賞。著書に『凛然たる青春』(第22回俳人協会評論新人賞)、『芭蕉の一句』、句集に『未踏』(第1回田中裕明賞)、『寒林』など。読売新聞夕刊「KODOMO 俳句」選者。

小さな十七音の器に、青春の熱い血を注いだ俳人たちがいます。しばしば過剰になる自らの思いを伝えるために、彼らは言葉を懸命に磨き上げました。その技巧の冴えには目をみはるばかりです。この講座では、彼らの残した〝青春俳句〞に触れ、倒置法や反語、リフレインや否定形などの表現技法について解説します。
彼らは挑戦する俳人です。固定化された俳句のあり方に、社会の常識に、あるいは手垢のついた言葉に挑戦しつづけた彼らの句は、針のような鋭さを持っています。毎回の題に示した季語は、彼らの句から取ったもの。心の中の針を研ぎ澄ませ、彼らの句に挑み、超えてゆく句を期待しています。

夏井 いつき(なつい いつき)

【第3週 音で楽しむ季語】
夏井 いつき(なつい いつき)

昭和32年 松山市在住 俳句集団「いつき組」組長 藍生俳句会会員
第8回俳壇賞受賞 俳句甲子園の創設にも携わる
句集に「伊月集 龍」「伊月集 梟」 など著書多数

俳句との出合いは、今まで日常のなかで見過ごして気づかなかったことや心に眠っていたことを十七音の言葉で発見する喜びになるでしょう。自ら俳句を作る喜びはもちろんですが、先人や他の投稿者の俳句を鑑賞するのも喜びの一つになると思います。
俳句を作ったり読んだりする時間は豊かな時を育んでくれるはずです。豊かな時は、日常のなかの「余白の時間」に生まれることでしょう。張りつめた仕事から解放されたあとに、また仕事の合間に生まれる「余白の時間」。そこで見たもの、感じたもの、触れたものが心を潤し、俳句の世界を広げてくれるでしょう。皆さんの作品を心より楽しみにお待ちしております。

櫂 未知子(かい みちこ)

【第4週 俳句・最短最強コース】
櫂 未知子(かい みちこ)

一九六〇年北海道生まれ。現在、「群青」共同代表、「銀化」同人。俳人協会理事、日本文藝家協会・国際俳句交流協会会員。第二回中新田俳句大賞受賞、第十八回俳人協会評論新人賞受賞。著書に『櫂未知子集』『食の一句』『俳句力』『季語、いただきます』などがある。

俳句は「才能」を必要としない詩です。なぜかというと「五七五」という定型が助けてくれるから。そして、「季語」があるから。さらには、「切字」その他が、実作の手助けをしてくれるからです。
俳句をつくってみたいけれど、ちょっとこわい。俳句を始めたばかりで、実はよくわからない。そういったかたがたのために「俳句さく咲く!」はあります。
今年度は、「とにかくメモ」「とにかく実作」等を心がけたいと思います。「名句をつくろう」などと肩に力を入れず、歩くように、呼吸をするように、句を生み出していきましょう。努力しているうちに、素敵な作品が天からはらりと落ちてくるかもしれませんよね。


平成29年度 番組司会者紹介

岸本 葉子(きしもと ようこ)

岸本 葉子(きしもと ようこ)

エッセイスト
昭和36年鎌倉市生まれ
日常生活や旅のエッセイを数多く発表
著書に『俳句、はじめました』『俳句、はじめました 吟行修業の巻』『575 朝のハンカチ 夜の窓』など多数。
「NHK俳句」テキストにコラム「句会への招待状」を連載中。

「NHK俳句」句会へようこそ!
「NHK俳句」の進行役をつとめること、おかげさまで三年目、俳句を作りはじめて九年目です。
ますます俳句にはまっています。

投句して、ドキドキしながら主宰の選を受けて、他の人の句も鑑賞する「NHK俳句」は、句会さながら。
皆さんといっしょにドキドキ感を味わいながら、詠む方も、読む方も、少しずつ力をつけていきたいと思います。
今年度こそ、めざせ入選!
テキストともども、よろしくお願いいたします。
 
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