日曜美術館とは

日曜美術館

「日曜美術館」は1976年4月の放送開始以来、今年度で44年目に入ります。NHKの中でも長寿番組と言えると思いますが、その築き上げた伝統の中でも常に何か新しいものを視聴者の皆さんにお伝えしたい。そんな思いから昨年度、「にほん美の地図」というシリーズを立ち上げました。これは地域の歴史、文化、風土、自然が見えてくるようなアートスポットを都道府県単位で紹介する美術紀行です。地方の美術館や伝統工芸なども応援できるようなものにしたいと思っています。初回は熊本県を取り上げましたが、今年度はどこに行くのか? 楽しみにお待ち下さい。またこのシリーズは昨年12月から本放送が始まったBS4Kでも放送します。高精細の映像で美術作品を心ゆくまで堪能して頂ければと思います。

司会は昨年度に引き続き、2015年の芥川賞作家で、今年度から早稲田大学の教授になった小野正嗣さん。親しみやすい語りで毎回取り上げる芸術家やそれを解説する専門家と視聴者をつなぐ架け橋のような役割をしてくれています。そして新たに柴田祐規子アナウンサーが番組を担当します。芸術家の人生や人間性に迫りたいとやる気、全開です!

今年度も古今東西の絵画や彫刻、工芸、写真、建築など多彩なジャンルで、歴史に名をなす巨匠から現代作家まで幅広い「美」の神髄を皆さんにお届けします。
番組の後半の「アートシーン」では、注目の展覧会を全国から選りすぐり、その見どころや鑑賞のポイントをわかりやすく説明します。
日曜の朝に文化的でちょっとぜいたくな気分に浸れ、美術館に行きたくなる。そんな番組を目指しています。


キャスター紹介

小野 正嗣

小野 正嗣

1970年、大分県生まれ。作家、早稲田大学教授。パリ第8大学で博士号を取得。2002年『にぎやかな湾に背負われた船』で第15回三島由紀夫賞を受賞、2013年に早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞、2015年『九年前の祈り』で第152回芥川賞を受賞。著書に、『マイクロバス』『夜よりも大きい』『浦からマグノリアの庭へ』『獅子渡り鼻』『残された者たち』『水死人の帰還』など。訳書にマリー・ンディアイ『ロジー・カルプ』、アキール・シャルマ『ファミリー・ライフ』など。

コメント

芸術は私たちのうちに〈場〉を作り出すものだと思ってきました。一年間、日美のキャスターを務め、その場がより具体的に実感されるようになりました。やわらかな光に包まれ、人の夢想を誘う野原。私たちを自分自身と向き合わせる広大な荒野。次々と問いを生み、考え抜くことを強いる迷路。一瞬で私たちをどこかに運び去る激流……。あなたのなかに生まれるそうした〈場〉がどこかで私の〈場〉とつながっている――だからこそ私たちはいつまでも芸術について語りあえるのだと思います。今年もよろしくお願いします。


柴田 祐規子

柴田 祐規子

1989年NHK入局。東京都出身。
経済・社会・生活情報番組のリポーターやキャスター、料理、書評、映画など趣味実用番組の司会進行、「NHKスペシャル」や「ETV特集」などドキュメンタリー番組のナレーター、「ラジオ深夜便」アンカーなどを担当。

コメント

バブル大量採用、新人類と呼ばれた世代です。さまざまな番組を担当してきたものの、美術やアートの分野はナレーターとして参加するくらい。でも美術館に行くのは大好きだったので、前任地の静岡放送局では「待ち合わせは美術館で」というコーナーを作っていました。古今東西の芸術家たちが、作品を生み出すまでには、どんな物語が?類まれな才能や溢れるエネルギーは、どこから?アーティストたちの人生に興味があります。作品を愛するゲストと司会の小野正嗣さんが、熱く楽しく語り合う現場に同席できるのは幸せなこと!番組をご覧の皆さんに少しでもそのエネルギーをお届けできればと思います。
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