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2020年12月の放送予定

ことばでたどる化粧の文化史

講師:山村 博美(作家、化粧文化研究家)

日本の化粧の始まりはいつからかご存じでしょうか?文献で確認できるのは3世紀の『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』にさかのぼります。化粧は時代を映す鏡であり、化粧の美意識や、化粧が果たす役割は時代と共に変わってきました。作家、化粧文化研究家の山村博美さんが、古代から現代に至るまでの化粧の変遷を、その時代背景や社会の動きとあわせて解説します。

放送は4回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー

出演者プロフィール

山村 博美(やまむら ひろみ)

山村 博美(やまむら ひろみ)

1961年山口県に生まれる。1983年東京女子大学文理学部英米文学科卒業。
ポーラ文化研究所で、日本と西洋の化粧文化史・結髪史の研究に従事した後フリーに。
現在、化粧文化研究家として執筆・講演などを行っている。

<主な著書>
『世界の櫛』ポーラ文化研究所(1996年)共著、『浮世絵美人くらべ』ポーラ文化研究所(1998年)共著、『江戸時代の化粧』 江戸遺跡研究会編(2000年)、『江戸文化の考古学』 吉川弘文館(2000年)、『化粧の日本史~美意識の移りかわり~』吉川弘文館(2018年)


2020年11月の放送予定

漢字の字体を考える

講師:財前 謙(書家)

パソコンやスマホの普及によって自分の手で文字を書く機会が少なくなっていますが、みなさんは漢字の「字体」について考えたことはありますか?書家で、漢字の書体に関する研究者でもある早稲田大学講師の財前謙さんが、漢字の「字体」について解説する4回シリーズ。漢字が中国大陸でどのように生まれ変化してきたのか、常用漢字表に載っていない「異体字」とはなにか、漢字の「筆順」にはどんな大原則があるのかなど、わかりやすく説明します。

放送は4回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー


出演者プロフィール

財前 謙(ざいぜん けん)

財前 謙(ざいぜん けん)

1963年、大分県生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。書家、美術評論家として活躍。早稲田大学非常勤講師として「書道」(教育学部)や「金石文特論」(文学研究科)などの科目を担当。2005年、NHKスペシャル「新シルクロード」題字の篆刻制作。
2017年、白川静漢字教育賞『特別賞』受賞。

<主な著書>
『字体のはなし―超「漢字論」』明治書院(2010年)、『手書きのための漢字字典』明治書院(2011年)、『新常用漢字196ホントの書きかた』芸術新聞社(2010年)、『日本の金石文』芸術新聞社(2015年)


2020年10月の放送予定

ことばから読み取る古代の姿

講師:荊木 美行(皇學館大学大学院教授)

令和2年は、『日本書紀』が編さんされてから1300年となる節目の年です。
『日本書紀』は初めて国家をあげてつくられた歴史書ですが、いつ、誰が、どのような資料をもとに書いたのか、また、歴史書に書かれた記述がどこまで真実を伝えているのかなど、現在も解明されていない謎が多くあります。日本の古代史が専門の皇學館大学大学院教授 荊木美行さんが、『日本書紀』に記されている初代から第41代までの歴代天皇の系譜や事跡などをたどりながら、わかりやすく解説します。

放送は5回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー

出演者プロフィール

荊木 美行(いばらき よしゆき)

荊木 美行(いばらき よしゆき)

1959年、和歌山市生まれ。1982年、高知大学人文学部卒業。1984年、筑波大学大学院地域研究科修士課程修了。1989年、四條畷学園女子短期大学専任講師。現在、皇學館大学研究開発推進センター教授・副センタ―長。

<主な著書>
『初期律令官制の研究』和泉書院(1991年)、『古代天皇系図』燃焼社(1994年)、『「日本書紀」とその世界』燃焼社(1994年)、『「日本書紀」に学ぶ』燃焼社(2020年)


2020年9月の放送予定

“ことば”からみる『古今和歌集』の表現力

講師:鈴木 宏子(千葉大学教授)

勅せん和歌集として最初に編さんされた平安時代前期の『古今和歌集』については、これまでも多くの論述が発表され、その文学性も高く評価されてきました。平安時代の文学を研究している千葉大学教育学部の鈴木宏子教授は、特に編集者としての紀貫之の優れた能力に着目して、『古今和歌集』の全体構成が、「こころ」「ことば」「型」という3つのキーワードで統合され、整然と編集されていると指摘します。今回は、そうした視点から、編集の工夫や、様々な表現技法について具体的な例を挙げながら『古今和歌集』の魅力を再発見していきます。

放送は4回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー

出演者プロフィール

鈴木 宏子(すずき ひろこ)

鈴木 宏子(すずき ひろこ)

1960年宇都宮市生まれ。1979年茨城県立水戸第一高等学校卒業。1983年お茶の水女子大学文教育学部国文学科卒業。1991年東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在千葉大学教育学部教授。

<主な著書>『古今和歌集表現論』笠間書院(2000年)、『小町集 遍昭集 業平集 素性集 伊勢集 猿丸集』明治書院(1998年)、『文学史の古今和歌集』和泉書院(2007年)共著、『和歌史を学ぶ人のために』世界思想社(2011年)共著・編集、『王朝和歌の想像力 : 古今集と源氏物語』笠間書院(2012年)、『和歌のルール』笠間書院(2014年)共著、『「古今和歌集」の創造力』 (NHKブックス No.1254)』NHK出版(2018年)


2020年7月の放送予定

ことばで探る「稽古」の極意

講師:西平 直(京都大学教育学研究科教授)

わたしたちが日常使いなれている「稽古」ということば。しかし、外国の人たちには、このことばの意味がなかなか伝わりにくいといいます。それはなぜでしょうか?教育人間学を研究している京都大学の西平直教授は著書『稽古の思想』のなかで、「稽古」とよく似た多様なことばと比較するというアプローチで、稽古というものが日本人の中でどういう意味を持つものなのかを考察しています。その分析をもとに、「稽古」の本質についてお話しいただきます。

放送は4回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー

出演者プロフィール

西平 直(にしひら ただし)

西平 直(にしひら ただし)

1957年生まれ。信州大学、東京都立大学、東京大学に学び、立教大学、東京大学に勤務の後、2007年より京都大学教育学研究科教授。専門は、教育人間学、死生学、哲学。

<主な著書>『稽古の思想』春秋社(2019年)『ライフサイクルの哲学』東大出版会(2019年)、『無心のダイナミズム』岩波書店(2014年)『世阿弥の稽古哲学』東京大学出版会(2009年)


2020年6月の放送予定

記録資料にみる「江戸医師」たちの学問修業

講師:海原 亮(住友史料館 主席研究員)

厳しい身分制度の社会であった江戸時代。そこで活躍した医師という存在は、どのような立場だったのだろうか。医師免許もない時代に、彼らは、医師として必要な「学問」をいかに習得し、実践していたのか、当時の医学界を支えた「学統」や医学の先進地への「遊学」などについて、「彦根藩医河村家文書」や、福井藩府中領の「皆川家文書」など現存する様々な史料から紐解いていく。近世の医学教育や医療社会史などを研究分野としている海原亮さんに、江戸時代の初めから幕末にかけて、個人の医家や藩内の学問所が、強い熱意と行動で医学教育に取り組んでいた様子を紹介していただく。

放送は4回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー

出演者プロフィール

海原 亮(うみはら りょう)

海原 亮(うみはら りょう)

1972年、大阪府に生まれる。2003年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。2005年、博士(文学)。現在は、住友史料館主席研究員。

<主な著書>『近世医療の社会史―知識・技術・情報』吉川弘文館(2007年)、『都市大坂の捨子養育仕法』<『住友史料館報』第40号>(2009年)、『江戸時代の医師修業: 学問・学統・遊学 (歴史文化ライブラリー)』吉川弘文館(2014年)、『江戸時代の医学教育―米沢藩の事例から―』<坂井建雄編『医学教育の歴史』法政大学出版局>(2019年)など


2020年5月の放送予定

タイトルを生み出す「ことば力」

講師:高橋 輝次(フリー編集者)

『タイトルができないと、小説の主人公が動いてくれない』~田辺聖子
『タイトルがよくなければ、その作家の資質に首を傾けた』~渡辺淳一
作家たちにとり作品のタイトルこそ、小説を創作するときの最も重要な課題、といえます。

タイトル誕生の内幕について、現場の声を長年取材してきたフリーの編集者、高橋輝次さん。
高橋さんは大阪外国語大学を卒業後、創元社出版に入社。20年の勤務ののちフリーの編集者として独立しました。近著『タイトル読本』では、小説家、詩人、歌人、音楽家たちのタイトルアンソロジーを独自の取材で編纂しています。ここには著名な作家たちが自作のタイトルに、いかに苦心してきたかが多様な側面から浮かび上がるように描き出されています。
50人以上の執筆者に取材して、タイトルをめぐる発想、その決定の瞬間、また、映画・絵画など異なるジャンルでのタイトル発想法も紹介されています。
番組では高橋さんが幅広い取材の中で発見した「タイトルを生み出すことば力」を紹介します。

放送は5回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー

出演者プロフィール

高橋 輝次(たかはし てるつぐ)

高橋 輝次(たかはし てるつぐ)

1946年生まれ。三重県伊勢市に生まれ、神戸で育つ。
1968年に、大阪外国語大学英語科卒業。
1969年に、創元社に入社。20年勤続の後、病気のため退社。
現在の職業は、フリー編集者で文筆家。

<主な著書>『誤植読本』(ちくま文庫)、『タイトル読本』(株式会社左右社)


2020年4月の放送予定

外国人と話す 「とっさ」の日本語

講師:高嶋 幸太(日本語教師、日本語コミュニケーションアドバイザー)

現在、日本には多くの外国人観光客が訪れるようになりました。外国人とのコミュニケーションは、自ら語学力を身に付けることや、語学力がある人に通訳をしてもらったりするなど様々な手段が考えられます。今回は、そうした視点からちょっと離れ、日本語が少し話せる外国人に対して、どのような日本語を使えば理解してもらえるか、さらに、外国人と楽しく交流するための日本語コミュニケーションのポイントについて、日本語教師で、日本語コミュケーションアドバイザーの高嶋幸太さんにお話いただきます。

放送は4回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー

出演者プロフィール

高嶋 幸太(たかしま こうた)

高嶋 幸太(たかしま こうた)

2009年東京学芸大学日本語教育専攻卒、2012年JICA青年海外協力隊モンゴルで日本語教師として任期満了。2013年英国グリニッジ大学大学院言語教育学専攻修士課程修了。
2014年より立教大学兼任講師、早稲田大学非常勤インストラクター。

<主な著書>『その日本語、どこがおかしい?日本語教師のための文型指導法ガイドブック』国際語学社(2014年)編集、『<初級者の間違いから学ぶ>日本語文法を教えるためのポイント30』大修館書店(2018年)共著、『日本語でできる外国人児童生徒とのコミュニケーション―場面別学校生活支援ガイド』学事出版(2019年)、『日本語で外国人と話す技術』くろしお出版(2018年)、『英語教師が知っておきたい日本語のしくみー英文法・英作文指導に活かす』大修館書店(2019年)など
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