街角で3日間。 同じ時代に居合わせた私たち。 みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?
春、旅立ちの季節に鹿児島空港に密着する。就職で旅立つわが子を見送る親、進学で離ればなれになる友人たち、この時期の空港にはドラマがあふれている。東京、大阪、名古屋などの大都市、そして屋久島や奄美大島といった離島とを空路で結ぶこの場所を、みんなどんな思いを抱えて行き交うのだろう。出会いと別れ、人生という物語が凝縮される瞬間を3日間、見つめ続けた。
24時間営業の格安スーパーが舞台。ずらりと並ぶ格安のおかずや弁当、そこに「半額セール」のシールが次々と貼られていく。ド派手なネオンが目を引くそこは、大阪でよく知られたスーパーマーケット。ここには朝昼夜と途切れることなく、さまざまな人が訪れる。バイト帰りの学生や深夜にやってくるカップル、夜勤明けの高齢者など。買いものカゴから見えてくるのは、それぞれの人生。訪れる人たちの声に3日間、耳をかたむけた。
モツ煮込みやチャーハン、スタミナ定食やカレーなどなど。東京から北へ延びる国道4号線。福島県の道沿いにある24時間営業のドライブインが舞台。一見、古めかしい感じだけど、昼夜を問わず多くの人がやってくる。山形から東京へ、荷物を運んだ帰り道の男性。社会人になり、両親にごちそうする息子。ここにはトラック運転手だった亡き父親との思い出があるという人も。それぞれの人生行路。みんなどこに向かっているのか。
ファミレス、空港、居酒屋…。毎回、ひとつの現場にカメラを据え、そこで起きる様々な人間模様を72時間にわたって定点観測するドキュメンタリー番組。偶然出会った人たちの話に耳を傾け、“今”という時代を切り取ります。
毎週金曜 午後10時00分
翌週日曜 午後6時05分 (近畿エリアは再放送なし)