木曜 文学の世界

この番組は、古今東西の名作や受賞やベストセラーで話題になっている作品をいち早く取り上げ鑑賞すると共に、著者の生き様や作品が出来るまでの知られざるエピソードを講師の解説により丁寧に辿っていきます。

2021年4月~6月放送予定

荒川洋治の「新しい読書の世界」

講師:荒川洋治(あらかわ ようじ)現代詩作家

文学イコール小説、という見方が、いまだに日本では支配的です。小説以外は読まない、という人が大多数ではないでしょうか。文学には、詩歌、小説、戯曲、エッセイ、日記、評論、文学史などさまざまなジャンルがあります。それぞれの形式と手法に、特質と魅力があります。それを確認することは、読書生活をより豊かなものにするはずです。多分野の名作を通して、文学の「全体像」を知る。それがこの講座の目標です。今回は講師が選んだ作品を手掛かりに、「いつもの読書」から、「新しい読書」の世界へ出かけてみましょう。


出演者プロフィール

荒川洋治(あらかわ・ようじ)
1949年生まれ。現代詩作家。詩集に『渡世』(筑摩書房・第28回高見順賞)、『空中の茱萸(ぐみ)』(思潮社・第51回読売文学賞)、『心理』(みすず書房・第13回萩原朔太郎賞)、評論・エッセイ集に『忘れられる過去』(みすず書房・第20回講談社エッセイ賞)、『文芸時評という感想』(四月社・第5回小林秀雄賞)、『詩とことば』(岩波現代文庫)など。最新刊は、『文学は実学である』(みすず書房)。2019年、恩賜賞・日本芸術院賞を受賞。日本芸術院会員。

第1回    序論・詩と散文
第2回    明治・大正の詩――島崎藤村・室生犀星・萩原朔太郎
第3回    現代の詩――小野十三郎・田村隆一・石垣りん
第4回    短歌・俳句――若山牧水・寺山修司・山口誓子
第5回    明治・大正の小説――国木田独歩・正宗白鳥・内田百間 ※内田百間の「間」は、正しくは「日」が「月」です。
第6回    昭和・戦前の小説――中野重治・黒島伝治・尾崎翠
第7回    戦後・現代の小説――佐多稲子・深沢七郎・色川武大
第8回    海外の長編小説――ゴンチャロフ「オブローモフ」他
第9回    海外の短編小説――スタインベック「朝めし」他
第10回    戯曲――イプセン「人形の家」・ワイルダー「わが町」他
第11回    エッセイの空間――モンテーニュ「エセー」他
第12回    日記――高見順「高見順日記」・武田百合子「富士日記」
第13回    文芸評論・文学史――伊藤整・平野謙・大岡信

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