今回は平安時代から中世になる時期に活躍した二人の歌人を取り上げます。国文学研究資料館館長・渡部泰明さんが、独自の技巧を和歌に取り入れた西行と藤原俊成について語ります。二人はどのようにして新しい時代を切り開いていったのか、多くの名歌を例にあげて解説します。23歳という若さで出家した西行は宗教的な意味を和歌にこめました。また、藤原俊成は「述懐百首」「古来風躰抄」などの作品で新境地を開拓したといいます。
第3回は「院政期の歌人たち・新しい風景へ」と題して、平安時代から鎌倉時代への転換期に登場した二人の歌人「源経信」と「源俊頼」を紹介します。「源経信」は風景を描きながら、その中に遠近感や深さを感じさせ、自らの心情をも投影する和歌を多く詠みました。また息子「源俊頼」もその影響を受け、音や動きを取り入れた名歌を残しています。国文学研究資料館館長・渡部泰明さんが先進的な作風を開拓した二人について語ります。
この番組では、時事的なニュース及び科学・医療分野などで話題になっているタイムリーなテーマを随時選び、1回の放送につき60分にわたりその道の第一人者にじっくりとお話を伺っていきます。
毎週日曜 午後8時
翌週日曜 午前10時