難解と思われがちな“現代音楽”。でも扉を開けば、想像を超える面白さ、本能を揺さぶられる 何かが発見できるはず。作曲家・西村朗さんと未知の世界を冒険して下さい。

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「現代の音楽」は、作曲家・西村朗さんの分かりやすい解説で現代音楽の魅力を紹介しています。

7月5日は「20世紀・現代音楽の系譜」の第6回。テーマは「スクリャービンの神秘主義」です。
作曲家やピアニストとして活躍したロシアのアレクサンドル・スクリャービン(1872~1915)は、
初期にはショパン等からの影響のもと、ロマン派的な作風に傾倒していましたが、
その後半生においては哲学や神智学に強く感化され、のちに"神秘主義"と呼ばれる作風を確立しました。
特に和声法において、従来の西洋音楽にはない音響(神秘和音などと称される)を構築し、
さらには音楽と色彩感覚を融合させた新しい芸術様式の探求も試みた人物です。

7月12日は第7回。テーマは「サティー 秘教とパロディ」です。
近代フランス音楽の作曲家エリック・サティー(1866~1925)は、西洋音楽の伝統的な作曲手法に早くから
懐疑的な立場をとり、和声進行の常識を破った手法や教会旋法の引用など、型破りな創作に取り組んだ作曲家です。
それゆえに“音楽界の異端児”などと称されることもありますが、その秘教的ともいえる作風は、
のちのラヴェルやドビュッシーに多大な影響を与えたともいわれます。
また、他の作品を題材にした“パロディ”もサティーならではの作風のひとつです。

7月19日と26日は、2019年3月8日に五反田文化センターで開催された
「現代奏造 Tokyo第2回室内楽演奏会」の模様を再放送でお送りします。
現代奏造 Tokyoは、2016年に若手演奏家により結成された管打楽合奏団。
音楽監督に板倉康明氏を迎え、現代音楽分野で高い音楽性を追求し、表現することを目的としています。
この演奏会のテーマは「ハンガリーの現代音楽 エトヴェシュの周縁」。
2019年が、日本とハンガリーの外交関係が開設されて150周年にあたる年だったことから組まれたテーマです。
ハンガリーの代表的作曲家ペーテル・エトヴェシュ(1944~)の日本初演作品のほか、
バルトークやリストの曲目が披露されました。
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