難解と思われがちな“現代音楽”。でも扉を開けば、想像を超える面白さ、本能を揺さぶられる 何かが発見できるはず。作曲家・西村朗さんと未知の世界を冒険して下さい。

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「現代の音楽」は、作曲家・西村朗さんの分かりやすい解説で現代音楽の魅力を紹介しています。

12月6日と13日は『20世紀・現代音楽の系譜』のシリーズ。
2回にわたり、1950年代から前衛音楽の騎手として名声を獲得した2人の作曲家、ブーレーズとシュトックハウゼンを取り上げます。

まず12月6日は「総音列技法とブーレーズの選択」と題してお送りします。
ピエール・ブーレーズ(1925~2016)はフランスを代表する現代音楽の作曲家のひとりで、パリ国立高等音楽院でメシアンらに師事。フランス国立音響音楽研究所IRCAMの創立者で初代所長を務め、指揮者としてもニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督などの主要なポストで活躍し、現代音楽作品を精緻な解釈で紹介しました。

番組では、メシアンの影響を受け厳格に総音列技法を使用した初期作品と、それを独自に発展させた傑作を取り上げます。ブーレーズが発展させた独自の総音列技法は、ストラヴィンスキー、リゲティ、シュトックハウゼンら多くの作曲家が称賛し、若い作曲家たちに受け入れられ、時代の潮流となりました。ブーレーズの総音列技法が当時の現代音楽にもたらした衝撃や影響、その潮流がその後の現代音楽界に果たした役割とその魅力をご紹介します。


12月13日は「シュトックハウゼンの方法論」と題し、ユニークな実験的制作や空間音楽の理論で、現代音楽の新しい分野を開拓したシュトックハウゼンの音楽をご紹介します。
カールハインツ・シュトックハウゼン(1928~2007)はドイツを代表する現代音楽の作曲家のひとりです。働きながらピアノやバイオリンを学び、マルタン、メシアンやミヨーに師事。ケルン放送電子音楽スタジオに所属し、世界で初めて電子音楽を発表しました。「群の音楽」や「モーメント形式」などの新しい概念を次々に考案した作曲家です。

番組前半では、ジョン・ケージの「偶然性の音楽」の影響を受けた作品を取り上げます。同じ曲を2人のピアニストによる演奏で聴き比べたり、同じ曲を同じ演奏者で2パターンの録音で聴き比べたりすることにより、ある曲が趣の異なる3つの演奏となることを味わっていただきます。
番組後半では、3か所に配された3つのオーケストラの響きを味わう空間音楽の傑作をお送りします。
シュトックハウゼンが1950~60年代に打ち出した音楽理論が、その後の現代音楽に果たした役割や与えた影響やその魅力に迫ります。


12月20日と27日は、現代音楽を中心とするコンサートを取り上げる「最近の公演から」シリーズをお送りします。2020年11月に東京オペラシティで開催予定の、打楽器奏者・會田瑞樹(あいた・みずき)によるコンサートを2回に渡ってお送りします。

會田瑞樹は1988年宮城県仙台市生まれ。幼少よりバイオリンを学び、12歳で打楽器を志します。武蔵野音楽大学において吉原すみれ、神谷百子の両氏に師事。
2011年6月にはサントリーホール主催レインボウ21「打楽器音楽、その創造と継承」公演の総合プロデューサーを務めました。2012年にはヴィブラフォンソロリサイタルを初開催。数多くの現代作品を初演している打楽器奏者です。
作曲活動も近年活発に行い、2019年には日本作曲家協議会主催:第十回JFC作曲賞に入選を果たしています。

この公演は当初4月に予定されていましたが、新型コロナウィルスの影響で延期。万全の対策をして開催される予定です。
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