2019年度 こころの時代 名言集

2019年9月15日放送「シリーズ 禅の知恵に学ぶ6 生かされて生きる

2019年9月15日放送「シリーズ 禅の知恵に学ぶ 第六回 生かされて生きる」

正眼寺住職 正眼僧堂師家・山川宗玄さんの言葉
「自力で坐っている段階ではだめで、天地の中にとけ込んでいく、万物とひとつになっていく。そうすると小さな命ではなく大いなる命が動き出す。まかせればいいんです」


岐阜県美濃加茂市にある禅の修行道場、正眼僧堂では、一月の大寒の時期に最も厳しい修行が行われる。一週間を一日と考え、横にもならず、毎日15時間以上を坐りぬく「ろうはつ大接心」。雲水たちは、本来の自己とは何かを探究し続ける。寒さや疲労など、自分の力ではどうにもできない極致には、そこでしか開かれない世界があると言う。自分の思いを超えて生かされているいのち。その大いなる世界をさまざまな角度からうかがう。

【出演】正眼寺住職・正眼僧堂師家…山川宗玄,【語り】渡邊あゆみ

2019年9月8日放送「長崎の祈り―水がめを運ぶ人々に導かれて―」

2019年9月8日放送「長崎の祈り―水がめを運ぶ人々に導かれて―」

司祭・古巣馨さんの言葉
「人前で疲れたと言うな。言ってしまえば報いは終わる。疲れたときは、誰もおらん所で神様にそっと言え」。これが、私の母が受け止めた信仰だったんでしょう。


去年、250年にも及んだ禁教期の信仰を物語る12の資産が、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録された。カトリック長崎大司教区の司祭・古巣馨さん(64)は、五島列島・奈留島の出身。祖先は禁教期を生き抜いたキリシタンだ。激しい弾圧の下で多くの血が流された長崎で、人々はなぜ信仰を守り抜くことができたのか。この地に生きる司祭として、古巣さんは、自らに問い続けてきた。

【出演】カトリック長崎大司教区 司祭…古巣馨

2019年9月1日アンコール放送「最期のときの思いをつなぐ」

2019年9月1日アンコール放送「最期のときの思いをつなぐ」

看護師・村松静子さんの言葉
「心の声を聞くことが看護にとって絶対必要。たとえ話せない人でも、心の声は聞こえる。それを看護職は絶対に忘れてはいけない」


村松静子さんは、まだ訪問看護制度がなかった1986年、勤めていた病院を辞め、日本で初めての在宅看護会社を設立。訪問看護師のパイオニアとして活動を続け、これまでに3千人以上の最期を看取(みと)ってきた。悔いの残らない幸せな死とはどのようなものなのか。そして看護師には何が出来るのか。医師と患者、家族の間の懸け橋となり患者さんがその人らしく最期まで生き抜く手助けをする看護師のこころについてお話しいただく

【出演】看護師・在宅看護研究センター代表…村松静子,【語り】中條誠子

2019年8月25日アンコール放送「外国人収容者と共にありて」

2019年8月25日アンコール放送「外国人収容者と共にありて」

牧師・柚之原寛史さんの言葉
「難民」とは遠い外国や地球の裏側の人たちのことだけではなく、あなたも私自身も「難民」だと思います。誰しも、乗り越えられそうもない苦難に直面した経験を持ち、皆それぞれの「難」を抱えて生きていると思うからです。

難民認定を待つ外国人などが収容されている長崎県大村入国管理センター。強制退去を待つ身だが、帰国すると身の危険があるなどの事情を抱え、長期収容が常態化している。先の見えない日々の中で極限状況に達する人たち。柚之原寛史さんは2005年から13年間のべ3800人と面会を続けてきた。全国に例のない礼拝活動もしている。その背景には彼自身が経験した人生の苦しみや目覚めがあった。【初回放送2018年9月30日】

【出演】牧師…柚之原寛史

2019年8月18日「シリーズ 禅の知恵に学ぶ 第五回 いのちをいただく」

2019年8月18日「シリーズ 禅の知恵に学ぶ 第五回 いのちをいただく」

正眼寺住職 正眼僧堂師家・山川宗玄さんの言葉
「餓鬼道に落ちた者は、人が物を食べる音に非常に敏感に反応するんだそうです」

岐阜県美濃加茂市にある禅の修行道場、正眼僧堂では、日々の食事のほとんどを、托鉢に頼っている。遠くは20キロ離れたところまで歩いて行き、一軒一軒喜捨を乞う。いただいたものを無駄なく調理するのが典座(てんぞ)という役割の雲水。食物のいのちが損なわれぬよう、一瞬を見逃さぬ修行が続く。質素な食事を作法にのっとって食べる。一見、堅苦しく感じる暮らしの中で実感することとは?食べるという事をあらためて考える。

【出演】正眼寺住職・正眼僧堂師家…山川宗玄

2019年8月11日アンコール放送「アメリカで生きる仏教」

2019年8月11日アンコール放送「アメリカで生きる仏教」

浄土真宗僧侶・ケネス田中さんの言葉
「仏教の悟りっていうのは、何か遠い、手の届かないようなものじゃなくて、究極には幸せになるということ。釈尊は究極に幸せになった方だと思う」

僧侶のケネス田中さんは、日本におけるアメリカ仏教研究の第一人者。家族と共に10歳で渡米し、13歳の時、北カリフォルニアの仏教会で浄土真宗に出会った。激動の60年代、アメリカで青春時代を過ごし、生涯を仏教に捧げることを決意。以後、アメリカ人と日本人を見つめながら、現代的な仏教のあり方を探求してきた。ケネスさんが説く、人生を肯定する、明るく楽しい前向きな仏教とは。
【初回放送2018年4月8日】

【出演】武蔵野大学名誉教授・僧侶…ケネス田中

2019年8月4日アンコール放送「古(いにしえ)の大和へ」

2019年8月4日アンコール放送「古(いにしえ)の大和へ」

奈良県立大学客員教授・岡本彰夫さんの言葉
「大和の深さっていうのは、わかるのに30年かかりましたな。それでもまだわからんのよね」
    
奈良県立大学客員教授の岡本彰夫さんは、長らく春日大社に務めた神職でもある。奉職中は権宮司としてさまざまな祭りの復興に尽力するかたわら、奈良の美術工芸品「大和古物」を調べ上げるなど、奈良の伝統文化に光を当てる多彩な活動を続けてきた。長い時間の中で人々が受け継いできた技や知恵にこそ意味があると語る岡本さん。深い歴史をたたえる奈良で、岡本さんがたどり着いた境地を伺った。

【出演】奈良県立大学客員教授(元春日大社権宮司)…岡本彰夫,【きき手】原大策

2019年7月28日アンコール放送「祈りの竪琴」

2019年7月28日アンコール放送「祈りの竪琴」

宣教師 音楽サナトロジスト キャロル・サックさんの言葉
「魂」を表す言葉には、ギリシャ語やヘブライ語では「息」「呼吸」の意味があ
る。目で見える「呼吸」を通して、目には見えない「魂」に寄りそえるなら素晴らし
い。


アメリカ人宣教師のキャロル・サックさんは、日本に暮らして35年余り。52歳の時、死に直面する人をハープや歌声を用いてみとる「音楽サナトロジスト」の資格を取得。現在、ホスピスや病院、高齢者施設、刑務所などで、苦しみや困難の中にある人に音楽による祈りを届ける活動を続けている。一人一人の呼吸に合わせて奏でる音楽は、その人がかけがえのない存在であることを伝える祈りとなる。
【初回放送2018年11月25日】

【出演】宣教師・音楽サナトロジスト…キャロル・サック

2019年7月21日「シリーズ禅の知恵に学ぶ 第四回 それと一つになる」

2019年7月21日「シリーズ禅の知恵に学ぶ 第四回 それと一つになる」

正眼寺住職 正眼僧堂師家・山川宗玄さんの言葉
「無駄が省けた雲水の動きは、見れば美しい。それは自然が美しいのと似ている」


岐阜県美濃加茂市にある禅の修行道場、正眼僧堂では雲水たちが毎日、作務と呼ばれる労働や読経、勤行に取り組んでいる。境内のそうじや山仕事など日常の仕事がなぜ修行になるのか。自ら工夫を重ねて集中し、その仕事と一つになる時、ふとした瞬間に新しい世界が開けるのだという。勤行もまた、読んでいるお経と一つになり、また、雲水たちの声が調和し一つとなる時、仏法が説く和合の世界が現れる。日々の修行が導く世界とは。

【出演】正眼寺住職・正眼僧堂師家…山川宗玄

2019年7月14日アンコール放送「“在る”をめぐって」

2019年7月14日アンコール放送「“在る”をめぐって」

作家・辺見庸さんの言葉
「僕らが存在する限り、風景がある」


辺見庸の最新作『月』は2016年7月に起きた相模原障害者施設殺傷事件をきっかけに書かれた。ノンフィクションではなく、小説でなければ、あの事件を書くことはできなかったと言う。『月』では、目も見えず言葉も発せず動けない登場人物が、「在る」とはどういうことかを、繰り返し問う。「在る」に価値や意味を強制する社会とはなにか。問い、考え続けることが事件への正当な反論になるのだと語る辺見の言葉に耳を傾ける。
【初回放送2018年1月13日】

【出演】作家…辺見庸 【朗読】ミッツ・マングローブ

2019年7月7日「武器ではなく一冊の本を」

2019年7月7日「武器ではなく一冊の本を」

ノーベル平和賞受賞者 マララ・ユスフザイさんの言葉
「銃で撃てるのは体だけ わたしの夢は銃では撃てない」


マララさん(21)は15歳の時、女性の教育を禁じたイスラム過激派組織「パキスタン・タリバン運動」に銃撃され、かろうじて一命を取り留めた。以後ひるむことなく教育の権利を訴えて活動を続け、史上最年少でノーベル平和賞を受賞した。その強じんな信念と行動力を支えるものは何か。自身の人生の歩みやけいけんなイスラム教徒としての願いを伺い、虐げられた女性や子供たちのため世界を舞台に奔走するマララさんの思いを伝える

【出演】ノーベル平和賞受賞者…マララ・ユスフザイ 【きき手】道傳愛子

2019年6月30日放送「ふたつをひとつに-ロボットと仏教-」

2019年6月30日放送「ふたつをひとつに-ロボットと仏教-」

ロボット工学者・森 政弘さんの言葉
「仏教が説くのはお釈迦様のイデオロギーではなく、お釈迦様が発見された天地の道理、真理だ。だから、あらゆるものが仏教に入っている」


「ロボットを作るには人間を知らないといけない。人間の心を理解するためには、仏教ほど深く考究したものはない」。日本のロボット工学草創期における第一人者・森政弘さん(92歳)は40代から禅を学び、仏教研究に打ち込んできた。仏教の根本を貫くのは「相異なり対立する二つの概念を一つに融合させる心の働き」だと言う。仏教とは何か、そして人間とは何か。インド哲学者の丸井浩さんが森さんに根源的な問いを投げかける。

【出演】 東工大名誉教授…森政弘

2019年6月23日放送「共に生きる~孤児が教えてくれたもの~」

2019年6月23日放送「共に生きる~孤児が教えてくれたもの~」

介護福祉施設 運営・田内基さんの言葉
「人間は同じになることを喜ぶんだけれども、同じではない違いが恵みだという考え方を持つ。相手を尊重する、相手の考えを理解する。それが共に生きるということ」


戦中・戦後、韓国・木浦(モッポ)で、約3000人の孤児を育てた日本人女性、田内千鶴子さんの息子で、現在は、大阪で在日コリアンのため介護施設を運営する田内基さん。父が韓国人、母が日本人という境遇から、長く国籍というアイデンティティに悩みを抱えてきたが、国籍も無く生きる孤児たちのたくましさに大きく勇気づけられた。田内さんが、孤独な孤児、高齢者と向き合う中で得たのは、人それぞれ違いを尊び共に生きることの大切さだった。

【出演】介護福祉施設 運営…田内基

2019年6月16日放送「シリーズ禅の知恵に学ぶ 第三回 一寸坐れば一寸の仏」

2019年6月16日放送「シリーズ禅の知恵に学ぶ 第三回 一寸坐れば一寸の仏」

正眼寺住職 正眼僧堂師家・山川宗玄さんの言葉
「人間の歴史をたどると、何かを深く瞑想する、考えるという時には座らざるをえないというのが、人間の原点にあったのではないか」


岐阜県美濃加茂市、禅の修行道場、正眼僧堂では150年余り、雲水たちが坐禅(ざぜん)修行を続けてきた。大接心と呼ばれる期間には1日15時間坐ることも。深い坐禅ができれば、天地と一体、万物と同根という境地にも至るという。坐禅と共に行われる参禅では、雲水たちが師家から与えられる公案(問題)に取り組む。常識では解けない難問に挑むことは、自己の究明であると同時に人生の探究ともなる。坐禅・参禅が拓く世界とは。

【出演】正眼寺住職・正眼僧堂師家…山川宗玄

2019年6月9日放送「テレジンの絵は語り続ける」

2019年6月9日放送「テレジンの絵は語り続ける」

テレジンを語り継ぐ会・野村路子さんの言葉
「私は知ってしまった。あの人たちが語りたくないことを語ってくれた。だから今、最後に遺書のつもりできちんとしたものを書いておきたい」


埼玉県に暮らす野村路子さん(82)は30年前、当時のチェコスロバキア・プラハを旅行中、偶然ある絵に出会い、強い衝撃を受けた。それはナチス・ドイツ政権下、テレジンという町にあったユダヤ人強制収容所の中で子どもたちが描いた絵。以来、野村さんは展覧会や本の執筆などを通じて、テレジンの絵を伝える活動を続けてきた。野村さんの歩みをたどり、子どもたちの絵が訴えかけてくる思いに耳を傾ける。

【出演】野村路子

2019年6月2日放送「隣人といのちの電話」

2019年6月2日放送「隣人といのちの電話」

牧師・藤藪庸一さんの言葉
「小さな約束を繰り返していくことで、お互いに、距離がちょっとずつ縮まるんですよね」


和歌山県白浜町にある観光名所・三段壁は、自殺の名所としても知られる。白浜バプテスト基督教会の牧師、藤藪庸一さんは、自殺を考える人を救済し、彼らと共に生活し再び社会に戻る道筋を作る活動を行っている。孤独を抱え、自暴自棄になっている人と相対する時、藤藪さんが大切にしてることは「最後まで話を聞く」こと。彼らにどう寄り添い、信頼関係を築いていくのか、その背景にある信仰とともに話を聞く。

【出演】牧師…藤藪庸一 【きき手】山根基世

2019年5月26日放送「いのちの海に網を降ろす」

2019年5月26日放送「いのちの海に網を降ろす」

カトリック大阪教区大司教・枢機卿 前田万葉さんの言葉
「神様が命じたならば、選んだのならば、その役割をちゃんと果たせるように助けてくれる。そういう気持ちになりました」


2018年6月、ローマ・カトリック教会で教皇に次ぐ地位の枢機卿に就任したカトリック大阪教区・大司教の前田万葉さん。長崎・五島列島出身で潜伏キリシタンを先祖にもつ。受け継いだ信仰を分かりやすい言葉で信徒に伝えながら、長崎、広島の教会で宣教を行い、核廃絶運動にも携わってきた。前田さんが歩んできた信仰の道のりと、2019年秋に予定されるローマ教皇フランシスコの日本訪問への期待など、今後にかける思いをうかがう。

【出演】カトリック大阪教区大司教・枢機卿…前田万葉 【きき手】渡邊あゆみ

2019年5月19日放送「シリーズ禅の知恵に学ぶ 第二回 生きることすべてが修行」

2019年5月19日放送「シリーズ禅の知恵に学ぶ 第二回 生きることすべてが修行」

正眼寺住職 正眼僧堂師家・山川宗玄さんの言葉
「窮して窮して変じ、変じて通ず ――にっちもさっちも行かなくなった時に、それでもあきらめない。そうするとどこかで、ふいっと変化する時がきます」


岐阜県美濃加茂市の修行道場、正眼僧堂には、春と秋、入門志願者がやってくる。入門を拒否され、決意を試される時間を耐え、ようやく入門が許される。待っているのは、すべてに厳格な作法や規則がある生活。言葉ではなく「鳴らしもの」と言われる音で導かれる暮らしは、考えるよりも体で学んでいく体得底(たいとくてい)を重ねる日々となる。ぎりぎりのところに追い詰められながらもその壁を超えていく僧堂での修行をうかがう。

【出演】正眼寺住職・正眼僧堂師家…山川宗玄

2019年5月12日放送「光を求めて ともに歩む」

2019年5月12日放送「光を求めて ともに歩む」

弁護士・徳田靖之さんの言葉
「救ってあげる人と救われる人、同情してあげる人と同情される人。この構造が改まっていないかぎりは、差別はなくならない」


故郷、大分を拠点に、国を相手取った薬害訴訟や、えん罪事件など、人権にかかわる裁判に多く取り組んできた弁護士の徳田靖之さん。2001年、ハンセン病国賠訴訟では、国の隔離政策の過ちを認めた画期的な判決を勝ち取り、元患者の尊厳の回復へと道を開いた。そして現在、徳田さんは、いわれなき差別や偏見にさらされてきた元患者の家族の人権回復に取り組んでいる。弁護士として50年、活動の原点からハンセン病家族訴訟まで。

【出演】弁護士…徳田靖之【きき手】ジャーナリスト…迫田朋子

2019年5月5日放送「わかり合えないをわかりたい」

2019年5月5日放送「わかり合えないをわかりたい」

漫画家・安彦良和さんの言葉
「わかり合えない。それが普通の、ありのままの姿なんだって思う。だから、そこで絶望しない。それが前提でしょって感じがする。そこから始まるんで、終着じゃないよって」


『機動戦士ガンダム』でキャラクターデザインやアニメーションディレクターを務めるなど、多くのアニメ作品を手がけてきた安彦良和さん。41歳のときに漫画家に転身。歴史や神話を題材にした作品を数多く描いてきた。キリスト教三部作と呼ばれる『ジャンヌ』『イエス』『我が名はネロ』では、宗教の本質に迫り、話題に。クリスチャンではない安彦さんが描きたかったものとは何だったのか。安彦さんの半生をたどり、漫画作品を味わいながら、考える。

【出演】漫画家…安彦良和

2019年4月28日アンコール放送「“豊かな終わり”を見つめて」

2019年4月28日アンコール放送「“豊かな終わり”を見つめて」

医師・徳永進さんの言葉
「いつの時代もそうですけど、私たちはどれが正しいかを決めるのが好きなんですね。でも、人間って意外と一人一人独特でして、そこに味がある」


“豊かな終わり”を人々に迎えて欲しいと語るのは医師の徳永進さん。2001年に鳥取市でホスピスを備えた診療所を開いた。徳永さんは“死を目前にしたときの人の真剣さ”に感動しているという。死を“人生の一部をなす姿”ととらえ、逝く人、送る人たち、共に心を通わせながら“その時”を迎えるのが理想の姿という。誰しも避けたいが必ずおとずれる“死”を通して徳永さんが見つめる命とは?
【初回放送2018年6月24日】

【出演】野の花診療所院長・医師…徳永進 【きき手】住田功一アナウンサー

2019年4月21日放送「シリーズ禅の知恵に学ぶ 第一回 禅とは何か」

2019年4月21日放送「シリーズ禅の知恵に学ぶ 第一回 禅とは何か」

正眼寺住職 正眼僧堂師家・山川宗玄さんの言葉
「どんなに迷っていても、苦しんでいても、自分の力で解決するんじゃなくて、いつの間にか解決されている。そういうことがあると初めて知ったわけです」


岐阜県美濃加茂市の正眼寺に、禅の修行道場、正眼僧堂が開かれたのは江戸時代の末。多くの修行僧、雲水たちが学んできた。ここでの知恵は、仏法の生きる智慧(ちえ)に繋がっている。将来の道に迷って、修行の世界に入った正眼僧堂師家の山川さんは、考える余裕もなく、今、今、を生きる修行の中で、道を見いだしていった。禅の始祖・達磨大師の言葉や、正眼寺ゆかりの禅僧・関山慧玄の足跡などを通して「禅とは何か」をひもとく。

【出演】正眼寺住職・正眼僧堂師家…山川宗玄

2019年4月14日アンコール放送「破壊された心の復興」

2019年4月14日アンコール放送「破壊された心の復興」

歴史学者・石澤良昭さんの言葉
「アンコール遺跡には心が入っている。それを直すことは、心を直すこと。心の復興を兼ねている」


上智大学アンコール遺跡国際調査団長の石澤良昭さんは1970年代、共に励まし合って保存修復を進めていたカンボジア人の親友たちをポルポト政権下の虐殺で失う。彼らの遺志を継ぐため石澤さんは自らの修復活動において、未来を担うカンボジア人の後継者を育てることを柱とした。遺跡の保存修復を通して、暗黒の時代に傷ついた人々の「心の復興」を続けて来た石澤さんに、その人生と信念を伺う。【初回放送2018年5月13日】

【出演】歴史学者…石澤良昭 【きき手】道傳愛子

2019年4月7日放送「死を思うとき 陸前高田 父と娘の8年」

2019年4月7日放送「死を思うとき 陸前高田 父と娘の8年」

医師・原田愛子さんの言葉
「震災のあと、自分が死ぬことに関しては怖くなくなったけど、出産・結婚を通じて、夫や子どもなど、残される人のことを考えたら、死ぬのが怖くなった」
 

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県立高田病院が去年3月、海を臨む高台に再建された。震災当時、院長だった石木幹人さんは病院の復活を見届けた今、あらためて亡き妻に思いを馳せる。長女で医師の愛子さんは震災後、陸前高田へ移り住み、共に仮設住宅に暮らしながら、父を支えた。その後、結婚し、去年、第一子を出産。母となった今、死に対する考え方に変化が生まれ始めている。あの日から8年、父と娘の思いに耳を傾ける。

【出演】石木幹人(医師)、原田愛子(医師)

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