身近な風土の輝きとそこに暮らす人々を通して「小さな旅」をしてみませんか。
栃木県北部に連なる那須連山。標高は1900mほど。一帯には滝や湿原など豊かな自然が広がり、観光客はもちろん地元の人も数多く訪れる。中腹には絶景の露天風呂で知られる山小屋も。この秘境の宿を受け継ぎ、山の恵みで登山客をもてなす主人。那須の自然に魅せられ、移住してきた写真家。海外のカフェで修業し、念願の自分の店を山のふもとに開いた女性。緑滴る初夏、那須の山々を愛し、その懐で暮らす人たちに出会う。
鳥取県のほぼ中央、湯梨浜町にある「東郷池」。真水と海水が混ざる汽水湖で、池の底から温泉が湧き出す全国でも珍しい池。町の人たちは古くから池の恵みを受けて暮らしてきた。父から受け継いだ技で自慢の大きなシジミをとる漁師。ガソリンスタンドならぬ「温泉スタンド」でお湯をくみ、自宅のお風呂で楽しむ人。自ら撮影した写真で、東郷池の生き物図鑑を作った元教師。豊かな東郷池とともに、笑顔で暮らす人たちに出会う旅。
本州の西の端、山口県下関市。九州とを結ぶ「関門橋」が架かる街。昭和48年に開通した関門橋は全長1068mで、当時は“東洋一のつり橋”。物流の大動脈として日本経済を支えてきた。地元の誇り・関門橋を建設中から撮影し続けてきた男性。どんなに苦しいときも橋を見上げ、老舗旅館を守ってきた女将。関門橋を一望できるロープウエーを30年無事故で動かしてきた運転手。関門橋に思いを寄せて暮らす下関の人たちに出会う旅。
こころのふるさとをみつめて。 昭和58年から放送が始まった「小さな旅」。 日本各地の美しい風景と、そこに育まれる人々の暮らしをご紹介します。
毎週日曜 午前8時
毎週土曜 午前06時05分
毎週金曜 午前9時