身近な風土の輝きとそこに暮らす人々を通して「小さな旅」をしてみませんか。
本州の西の端、山口県下関市。九州とを結ぶ「関門橋」が架かる街。昭和48年に開通した関門橋は全長1068mで、当時は“東洋一のつり橋”。物流の大動脈として日本経済を支えてきた。地元の誇り・関門橋を建設中から撮影し続けてきた男性。どんなに苦しいときも橋を見上げ、老舗旅館を守ってきた女将。関門橋を一望できるロープウエーを30年無事故で動かしてきた運転手。関門橋に思いを寄せて暮らす下関の人たちに出会う旅。
宮城と山形の県境に連なる蔵王連峰。標高1500~1800mのなだらかな稜線が広がります。麓から山頂にむけ進む雪どけ。ひと息遅れて、新緑の芽吹きが進みます。青葉もゆる森に、長い冬を越えた命の喜びがあふれます。山頂にあるのは、蔵王のシンボル「御釜」。日に日に強くなる太陽の光をうけ、火口湖はエメラルドグリーンの輝きを放ちます。彩り豊かな山の表情に魅せられた人々と命躍る6月の蔵王を旅します。
“花のまち”埼玉県鴻巣市。市内に150軒ほどの花農家があり、春にはズラリと並ぶハウスの中で色とりどりの花が咲き誇る。自分ならではの花を育てたいと情熱を燃やす父と息子。卸売市場には、地元の花に少しでも良い値がつくよう奮闘するベテランの競り人が。住宅街では、難病と闘いながら自宅の庭の世話を続け、知り合いを招くことを何よりの楽しみにする夫婦も。それぞれの心に花を咲かせながら暮らす鴻巣の人たちに出会う旅。
鳥取県のほぼ中央、湯梨浜町にある「東郷池」。真水と海水が混ざる汽水湖で、池の底から温泉が湧き出す全国でも珍しい池。町の人たちは古くから池の恵みを受けて暮らしてきた。父から受け継いだ技で自慢の大きなシジミをとる漁師。ガソリンスタンドならぬ「温泉スタンド」でお湯をくみ、自宅のお風呂で楽しむ人。自ら撮影した写真で、東郷池の生き物図鑑を作った元教師。豊かな東郷池とともに、笑顔で暮らす人たちに出会う旅。
こころのふるさとをみつめて。 昭和58年から放送が始まった「小さな旅」。 日本各地の美しい風景と、そこに育まれる人々の暮らしをご紹介します。
毎週日曜 午前8時
毎週土曜 午前06時05分
毎週金曜 午前9時