メロウな徒然草

第455回 2021年9月20日放送分

いつもご清聴ありがとうございます。
今夜は4週ぶりにレギュラー・プログラム「メロウな風まかせ」をお届けしました。
お楽しみいただけましたか。

アリシア・キーズからタイロン・デイヴィス、アリシアの夫スウィズ・ビーツとロナルド・アイズリーからボビー・グレン、といった具合に、新曲とその元ネタ曲の聴きくらべを2組。
ちなみにボビー・グレンの“Sounds Like A Love Song”は、2017年5月の放送で一度ご紹介したことがあります。そのときはジェイ・Z の“Song Cry”との聴きくらべでしたが。いつ聴いても胸がキュンキュンしますナ!

さて、番組宛てにたくさんのお便りを頂戴しています。ありがとうございます。ここではその一部をご紹介させていただきます。(以下、敬称略)

松尾さん、こんばんは。「みんなが見てる空」をかけて下さり、ありがとうございました。1回目の緊急事態宣言の時に、何度も励まされた大事な曲です。この頃、洸平さんはインスタの動画で「元気だよ」とメッセージをくださっていましたが、本当は洸平さんも不安で葛藤を抱いていたのだとわかり、胸が熱くなりました。そんな彼の本音を引き出してくださったのは、松尾さんとの信頼関係があるからこそ…。とても暖かい気持ちになりました。
そして、ますます洸平さんのことが好きになり、ずっと応援し続けたくなりました。R&Bは今まで聴いてはいませんでしたが、気持ちが落ち着く素敵な歌ばかりですね。この年齢になってR&Bを知れたこと、自分にとっていいタイミングのような気がして嬉しく思います。これからも、ラジオ聴き続けます。

(まったり・愛知・50歳・女性)
新しい音楽ジャンルを聴くのに遅すぎることはありません。ましてや滋味深いR&Bは。実人生で重ねた経験こそが、R&Bを楽しむうえでの最高の味方ですよ。この世界に淫して40年のぼくが保証します。「R&Bは今まで聴いてはいませんでした」とのことですが、ジャンルをつよく意識されていなかっただけで、これまでもきっとお耳に届いていたかとお察しします。

松尾さんおはようございます。ゲストが松下洸平さん二週目の翌朝9:55です。朝から何回聴いたでしょうか?松尾さんと洸平さんのお話しは、とても聴いていて落ち着きます。夜でも朝でもどちらもいけます。私ももういい年齢ですので、大人のお話しをされてるおふたりにうっとりしてしまいますし、また洸平さんの楽曲に対する想いを伺うとすぐに涙目になってしまいます。松尾さんもお上手にそこを洸平さんから引き出して下さるからなおさらです。おふたりの音楽を含めての対談をまた是非とも第3週、4週ともっと深いお話を聞かせて頂きたいと熱望致します。まさかのこの年齢になっての、この私の心とのフィット感にとても喜びを感じております。お恥ずかしいですが… これからも毎週『メロウな夜』を拝聴させていただきます。
(momo tea・福岡・57歳・女性)
この番組をはじめて12年目。放送を聴きながら涙目になったというご報告は、これまであったかなあ……。今回の対談は2回で終わりましたが、またの機会がきっとやってくるはずです。それまでレギュラー・プログラムでお楽しみくださいね。

初めまして。6日の放送拝聴しました。その中で お二人が洸平さんの「つよがり」を女性シンガーでカバーをとお話されていたのを聴いた後、女性シンガーで「つよがり」を歌えるひと?(゜Д゜)アッ!?いるいる 歌怪獣と言われている人、島津亜矢さん。亜矢さんなら「つよがり」を声量ある歌声で歌い上げてくれると思いました。機会があればぜひ亜矢さんに歌って欲しいです。欲を云えば 洸平さん亜矢さんのデュエットで「つよがり」を聴きたいと密かに願っております。
(山之上孝子・富山・65歳・女性)
たしかに! 以前からのメロ夜リスナーにとっては、番組でご紹介したこともある島津亜矢さんは特別な存在ですよね。ぼくもたまに亜矢さんとLINEでメッセージを交換したりしています。この嬉しいメッセージ、ご本人にお伝えしておこうっと。

洸平君の音楽的バックグラウンドを知ったうえでなら、TyreseやJagged Edge等のワードが出てくるのも、全然意外な事では無いですね。「STEP!」には90s~00sの香りを感じて、ついニヤリとしてしまいました。
(teardrops・徳島・42歳・男性)
ニヤリの連鎖!

では、今夜はこのあたりで。

以上、来週はオンエアのご要望が多い葛谷葉子さんの15年ぶりの新曲その2をご紹介できるかと、松尾潔でした。


第454回 2021年9月13日放送分

いつもご清聴ありがとうございます。
暑がりの私も寝るときに長袖を身につけるようになりました。季節は確実に進んでいます。
いろいろあきらめた、でもいろいろあった夏は、もう遠くになりにけり。

先週にひき続き松下洸平さんをスタジオに招いてお届けしたゲスト放送回。後編もお楽しみいただけましたか。
他の番組ではなかなか聴くことができないディープな音楽談義でしたね。
舞台で、スクリーンで、そしてテレビ画面で会える洸平さんは、ほかの方がつくった言葉の連なりを口にします。それが俳優というお仕事ですから。
だからこそ、ふだん彼はどんな言葉をしゃべっているのか、つまり何を考えているのかが気になっていた方も多いのではないでしょうか。
でも、先週そして今夜の放送で聞くことができた彼の話は、すべてご本人から自然に出てきたもの。何しろこの番組は、おなじみの前口上とエンディングを除き、読み原稿は一切ありませんので。
それにしても洸平さんの声は耳に心地よいですね。鼓膜がよろこぶ、と言えば大げさかな。

さて、今週もたくさんのお便りを頂戴しました。心から御礼申し上げます。その一部をご紹介させてください。(以下、敬称略)

リクエスト特集、とても楽しく拝聴いたしました。葛谷葉子さんの新曲がかっこよすぎて頭から離れません。松尾さんと葛谷さんの新曲も聴きたいです!ぜひ!
(ズボンは四角・山形・38歳・男性)
まずは先々週のリクエスト特集へのご感想から。いつにもましてリアクションが大きかった今回、なかでも葛谷葉子さんの15年ぶりの新曲“midnight drivin’”について多くの声が寄せられました。1998年、まだ少女の面影の残る葛谷さんと出会ってから、はや20年以上。そのときの第一印象「音楽に呼ばれた女」が私の頭から消えたことは一秒もありません。ギフテッドってこういうこと。

1990年だから16歳くらいだったでしょうか。高校生の頃、(略)初めて輸入盤CDを購入したのが、ジェラルド・アルストンの『Open Invitation』。雑誌で大絶賛されてたので興味を持ったのですが、地元の店には置いていなかったので、少し背伸びして買いに行った記憶があります。超ベテランシンガーだと思ってましたが、今調べたら当時彼は39歳!今聴いてもパイセン感がハンパなく、現在の自分の実年齢より10歳近く若いとは思えません・・・。そういえば、このころの輸入盤CDは、CDケース縦長2枚分ぐらいあるロングボックスに入って売られてましたね。あれって面白い文化でしたが、いつの間にかなくなってました。『Mo'Money』『House Party2』のサントラやダミアン・デイム、ジャーメイン・ジャクソンのラフェイスのやつとかミント・コンディションとか、ロングボックスを並べて部屋に飾ってたのを思い出しました。今はもう手元にはありませんが、取っておけば良かったなあ・・・なんて先週の徒然草を読んで記憶の扉がOpen Invitationした私でした。
(Sacrifice Fly・東京・47歳・男性)
先々週ご紹介した〈ORIGAMIのパンケーキ〉さんのメッセージにインスパイアされたお便りです。ジェラルド・アルストン、再評価の気運が高まっているのかな……彼と何度も会っている私が本気で話し始めると、長いぞ。熱いぞ。まあそれはともかく、ロングボックス、懐かしいですねえ。ずいぶんと愛でておられたご様子。種を明かせば、あれはレコードからCDへの過渡期ならではの産物でした。レコード店が従来から使ってきた陳列什器はLPのサイズにあわせて作られていたので、什器を買い換えることなくCDの陳列に使えるよう考案された、いわば苦肉の策。CDの浸透、レコードの衰退とともにCD専用棚が導入されるようになったので、ロングボックスは役目を終えて消えていきました。現在40代50代の洋楽ファンから〈Sacrifice Fly〉さんと同様のお声をよく聞きますから、ロングボックスは思わぬ高いリリーフポイントを獲得したということでしょうか。「面白い文化」とは、まさに言い得て妙なのかもしれません。

いつも楽しく聴かせていただいております。私は洋楽ロックが大好きですが、RandBなどのブラック・ミュージックも好きです。日中の仕事時にも他の番組と同様、聴かせていただいております。松尾さんのDJの上品さと、曲目、アーチストの解説はとても勉強になっています。また、夜の放送は、時々、当直時に聴かせていただいています。仕事か就寝時かわからない状況で、楽しんでいます。曲目はリクエストできませんが、ぜひ、長く続けていただきたいと思います。
(アルフレッド・フロイド・大分・61歳・男性)
初めてのお便り。音楽そしてラジオどっぷりの生活、うらやましいかぎりです。「当直」という言葉に反応してしまいました。どんなお仕事をしていらっしゃるのでしょうか。どうも私のことを買い被っておられるのが気になります。お気持ちはうれしく思いますが。2010年にメロ夜がスタートしたときは、2021年まで番組が続いているなんて露ほどもイメージできていませんでした。ありがたいことだとしみじみ思います。どうぞこれからも末長くお付き合いください。

松尾さん、こんばんは。正直に言います。松下洸平さんのファンです。ラブレターの仲介をお願いしようかと思いましたが今回それはやめます。ここ何回か、このラジオを聴いていまして、毎回ドッキリすることがあるので、それをお伝えします。それは… 入力した「年齢」をしっかりハッキリ松尾さんが読み上げることです。笑。洸平さんのファンは、私の知る限り、洸平さんより年上の女性が多いのですが、結構な年上だと洸平さんに申し訳ない気持ちになったりして。このラジオで入力した年齢を読み上げられると、Twitterがザワつきます。笑。メッセージを送りたいけど年齢を読み上げられるのか、と恐れおののく皆さん。こんな乙女心も知って欲しくて(年齢詐称して)メッセージを送ってみました。先週の洸平さんと松尾さん、音楽ド素人の私にはちんぷんかんぷんなカタカナのオンパレードの難しい話で凄く盛り上がっていましたね。日本のR&Bならに日常的に聴いてきたので少しは知っているつもりでしたが、全く付いて行けず。でも。全然大丈夫です。楽しそうなお二人の笑い声、とても心地いいのです。また聴かせてください。
(こーみ・石川・34歳・女性)
貴重なご意見をありがとうございます。番組内でのメッセージご紹介にあたっては、投稿者の年齢がわかるほうが親近感を持ちやすいという効果は確かにあると思うのです。でもご自分の年齢を明示したくない方がいらっしゃるのも自然なこと。現在、番組HPの「リクエスト&メッセージ」の年齢欄には、【必ず回答】とあるんですよね(余談ですが、性別欄がそうではないのは時代に即していると思います)。そこに「公開可・不可」という項目を付加すればいいのかも。私からNHKサイドに提案してみます。ですから、「詐称」はどうかお控えいただけませんか。この番組を10年以上続けてきた司会者として申し上げますと、メッセージに記された年齢が「結構な年上」の場合、それを無邪気に喜ぶゲストは多くても、ネガティブな反応を示された例はこれまで一度もありません。「申し訳ない気持ち」は杞憂です(きっぱり)。とはいえ、そう言われても……というのが「こんな乙女心」かもしれませんが。ところで、このメッセージはよくできた「ラブレター」ですね。唸りました。〈こうみ〉さんの体温とやさしさが伝わるようで。仲介の私もうれしく読ませていただきましたよ。

もう遅い時間になったようです。では、今夜はこのあたりで。

以上、来週は久しぶりの「メロウな風まかせ」を新譜多めに、松尾潔でした。


第453回 2021年9月6日放送分

いつもご清聴ありがとうございます。
9月の始まりと共に、ここ東京に秋が到来しました。肌寒い日が続きます。

2週にわたって松下洸平さんをスタジオにお招きしてお届けするゲスト放送回、今夜はその前編でした。みなさん、お楽しみいただけましたか。
ガチのR&B好きである洸平さんの音楽センス炸裂の選曲とおしゃべりに、私と番組スタッフは収録中に何度ものけぞりました……。こういうビックリは大歓迎ですね!
どうか来週の後編もお楽しみに。

さて、今週もお便りが止まりません! 実にありがたいことです。厚く御礼申し上げます。それでは、番組内でご紹介できなかったメッセージをいくつかご紹介させてください。(以下、敬称略)

メロウな徒然草のsaraさんの文章に、胸がつまりました。緊張感の強いお仕事や、自分の肩に重荷が重なり……きっと責任感が強い方ですね。私も音楽さえ聴く余裕のない、明日壊れるかも?とか思う何年間がありました。今思えば、力み過ぎず、脱力する数分間(友人はただ現実逃避を目的にすると言ってた)を、意識して作れば良かったかなと思います。余計なことと知りながら、つい声をかけたくなりました。すこーしずつ続けて下さい。
(fantastic night・東京・65歳・女性)
先週ご紹介した栃木県にお住まいの訪問看護師saraさんのメッセージについて、心ある複数のリスナーの方々からお便りをいただきました。同じ時代、同じ国に生き、同じラジオ番組を聴くという習慣に、精神のつながりを感じてくださるみなさんです。温かい気持ちのつらなりに、私まで胸が熱くなります。ありがとうございます。

松下洸平さんきっかけで「メロ夜」を聞き始めた新参者です。正直言って、R&Bのコアな話は理解していないのですが、それでもこの番組の「メロウ」な心地良さと、わからなくてもずっと聞いていたい松尾さんのお話にハマってしまいました。「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに……(井上ひさしさんの言葉)」を思い浮かべ、きっと松尾さんも、そんな思いで番組を制作されているのではないかと勝手に推察しております。松尾さんが敬愛する永六輔さんによってさらに世に拡められた言葉ですね。松下洸平さんも「大切にしている言葉」として以前紹介されていたので、そんなことを思いました。さて、遅ればせながらですが、松尾さんの紡ぐ言葉に魅かれ、小説『永遠の仮眠』を読み始めました。もちろん「メロ夜」もこれからも楽しみにしています。マニアックな事を語る場面でも、リスナーに寄り添って下さっているのを感じます。「わからなくても心地良い」不思議な番組「松尾潔のメロウな夜」。(※機会があれば松尾さんの読書遍歴をお聞きしたいです。膨大な量になりそうなので無理かもしれませんね。既出の質問でしたらすみません。)
(しなすたじあ・青森・46歳・女性)
忌憚のないご意見をありがとうございます。私の話、そんなにマニアックですか? マニアックですよね。はい、番組中のMCに占める「R&Bのコアな話」の割合の高さについては自覚しています。たいへん心苦しいのですが、そういう番組なので、と言い訳させてください。今夜の洸平さんとの私のやりとりまで、まさかの「R&Bのコアな話」高濃度な展開になってしまい、これまた心苦しいかぎりですが、〈しなすたじあ〉さんの寛容なお気持ちに甘えさせていただきます……。ところで、読書好きでいらっしゃるようですね。『永遠の仮眠』発刊後の今年3月には、秀島史香さんと「メロ夜ブッククラブ」なる特集を2週お届けしたんですよ。いずれまたやりたい企画なので、そのときをどうぞお楽しみに。

ジャム&ルイスの新譜を聴いていて、ミネアポリスであることを恥ずかしながら初めて認識しました。アルバムJanetは当時の愛聴盤で、「プロデューサー」を初めて意識した機会にもなりました。その時はミネアポリスという街は関心の外でした。ここ10年で4回、仕事で同地を訪れる機会がありましたが、整然として綺麗な印象の街で、プリンスのベースであることのギャップみたいなものを感じていました。ミシシッピ川の最北であり、穀物の中西部の最北。ジョージフロイドさんの事件が起きた地でもあります。なお、空港内の案内には日本語の表記がらあるのも不思議でした。ミネアポリスの街や近くのミネトンカ湖を思い浮かべながジャム&ルイスの新譜を聴いております。仕事ではなくて、ゆっくり行ってみたい場所でもあります。
(アヒルアヒル・東京・54歳・男性)
ミネアポリス、私は大昔に短い滞在しか経験したことがないのですが、大小さまざまな湖の多さが印象的な街ですね。さて〈アヒルアヒル〉さん、文面から察するにプリンスとジャム&ルイスの浅からぬ関係についてご存じないのかも、と思いました。ジミー・ジャムとテリー・ルイスはもともと、プリンス・ファミリーの代表的バンド、ザ・タイムのメンバーだったんですよ。私はまずそのことを番組できちんとご説明すべきでしたね。「音楽業界の常識は世間の非常識」あるいは「音楽マニアの前提は一般リスナーの初耳」と繰り返し自分に言い聞かせながらマイクに向かっているのですが、思慮に欠けるところがありました。心からお詫びしつつ、ジャム&ルイスの出自をあらためてお伝えした次第。故ジョージ・フロイドさんの痛ましい事件については昨年7月のBlack Lives Matter特集で言及したのですが、その回はお聴きいただけましたか。H.E.R.の“I Can’t Breathe”を聴くたびに事件の衝撃的な映像がフラッシュバックします。

暇にまかせて、松下さんと松尾さんの動物占いを見ました。ライオンの松下さん、コアラの松尾さん。相性は、良いみたいです。お互いに助け合う相性だそうです。
(かん れきお・埼玉・60歳・男性)
松下洸平さんの「つよがり」へリクエストをくださる方は圧倒的に女性が多いのですが、こんな男性リスナーもいらっしゃるから、ラジオっておもしろいんだよなぁ。動物占いありがとうございます。コアラ松尾、ほっこりしました。これを励みにライオン松下とまた新曲作りに精を出します!

では、今週はここまで。

以上、来週の洸平さんのトークはもっとメロウ、さらにディープですよ、松尾潔でした。

松尾潔のメロウな夜

※過去3回分を掲載しています。
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