日曜美術館とは

「日曜美術館」は1976年4月の放送開始以来、今年度43年目に入ります。その伝統ある番組に新しいキャスターを迎えます。

2015年の芥川賞作家で、現在立教大学の教授でもある小野正嗣さんです。フランスに留学した経験もあり、西洋絵画や写真が好きで、伝統的な日本の織物などの工芸にも興味があると言います。小野さんとともに日曜美術館は新たな歴史を刻みたいと思っています。

また今年の12月からはスーパーハイビジョンの本放送が始まります。4Kという新しい技術で各地の美術館を紹介したり、現代アートの作家も取り上げられないかと検討中です。

もちろん、これまでのように絵画、彫刻、工芸、写真、書……。多彩な作品をじっくり鑑賞しながら、その裏に隠された意外な事実や、芸術家の格闘、さらには驚きの技法から時代の息吹まで、美にまつわる珠玉の物語を伝えるスタイルも健在です。スタジオには、アートに思いをよせるゲストをお招きし、独自の視点で語っていただきます。

また、その芸術家にゆかりの場所を旅人の目線で紹介する番組のブログ「出かけよう、日美旅」も継続します。
番組後半の「アートシーン」では、全国で開催中の展覧会からオススメのものを選りすぐり、その見どころを凝縮してお伝えします。お出かけ情報が満載です。

日曜日の朝にEテレをつけると、素晴らしい美に出会えて、ちょっと心が豊かになって、うれしくなる。そんな番組を目指していきます。


キャスター紹介

小野 正嗣

小野 正嗣

1970年、大分県生まれ。作家、立教大学文学部教授。パリ第8大学で博士号を取得。2002年『にぎやかな湾に背負われた船』で第15回三島由紀夫賞を受賞、2013年に早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞、2015年『九年前の祈り』で第152回芥川賞を受賞。著書に、『マイクロバス』『夜よりも大きい』『浦からマグノリアの庭へ』『獅子渡り鼻』『残された者たち』『水死人の帰還』など。訳書にマリー・ンディアイ『ロジー・カルプ』、アキール・シャルマ『ファミリー・ライフ』など。

コメント

芸術は人の心を揺り動かすことで、私たちのために、私たちのうちに、〈場〉を作り出します。
さまざまな思考が生まれ、懐かしいあるいは不穏な記憶が甦り、これまで知らなかった感情が湧きあがってくる場――。
芸術との出会いとは、そうした場との邂逅であり、それはつまり新しい私たち自身を発見する経験でもあります。
これから、みなさんと一緒にそのような場をどれだけ経験することになるのでしょうか。わくわくしています。


高橋 美鈴

高橋 美鈴

1994年NHK入局。これまでに札幌放送局と東京アナウンス室で勤務。
「NHKニュースおはよう日本」「N響アワー」「日本の伝統芸能」などを担当、「NHKスペシャル」などナレーション番組多数。今も続く新感覚の美術番組「美の壺」では初代ナレーターを務めた。北海道室蘭市出身。

(※高橋アナウンサーの「高」は、正しくは「はしご高」です。)

コメント

この1年、美術を通して、その背景にある人間の感情や葛藤に思いをはせ、過去の歴史を見つめなおしてきました。その中で生まれる発見や感動を皆さんと分かち合えることをとても幸せに思っています。小野正嗣さんという新たなパートナーをお迎えする日曜美術館、歴代の司会者が視聴者とともに築き上げてきた番組の歴史を大切にしながら、より自由により深く、スタッフと力を合わせ心をこめてお送りしていきます。

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