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2021年3月の放送予定
薬名からたどる『薬用植物』の不思議な世界
講師:斉藤 和季(理化学研究所環境資源科学研究センター長)
放送は4回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー
出演者プロフィール

斉藤 和季(さいとう かずき)
1954年 長野県生まれ。1977年 東京大学薬学部製薬化学科卒業、1982年 薬学博士号取得。1987年 ベルギー・ゲント大学分子遺伝学教室博士研究員、現在 理化学研究所環境資源科学センター長。2010年 文部科学大臣表彰科学技術賞、2018年 紫綬褒章を受章。
<主な著書>
『植物メタボロミクス』裳華房 (2019年)、『植物はなぜ薬を作るのか』文春新書(2017年)
2021年1月の放送予定
日本美術を彩る“ことば”の世界
講師:玉蟲 敏子(武蔵野美術大学教授)
放送は4回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー
出演者プロフィール

玉蟲 敏子(たまむし さとこ)
1955年東京都生まれ。1978年東北大学文学部東洋美術史卒、1980年同大学院博士課程前期修了後、静嘉堂文庫美術館学芸員、主任学芸員を経て、2001年より武蔵野美術大学造形学部教授。専門は日本美術史。2018年に紫綬褒章を受章。
<主な著書>
『酒井抱一筆夏秋草図屏風 追憶の銀色』平凡社(1994年)、『生きつづける光琳 イメージと言説をはこぶ《乗り物》とその軌跡』、吉川弘文館(2004年)、『都市のなかの絵 酒井抱一の絵事とその遺響』ブリュッケ(2004年)、『もっと知りたい酒井抱一 生涯と作品』東京美術(2008年)、『俵屋宗達 金銀の〈かざり〉の系譜』東京大学出版会(2012年)、『日本美術のことばと絵』KADOKAWA(2016年)
2020年12月の放送予定
ことばでたどる化粧の文化史
講師:山村 博美(作家、化粧文化研究家)
放送は4回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー
出演者プロフィール

山村 博美(やまむら ひろみ)
1961年山口県に生まれる。1983年東京女子大学文理学部英米文学科卒業。
ポーラ文化研究所で、日本と西洋の化粧文化史・結髪史の研究に従事した後フリーに。
現在、化粧文化研究家として執筆・講演などを行っている。
<主な著書>
『世界の櫛』ポーラ文化研究所(1996年)共著、『浮世絵美人くらべ』ポーラ文化研究所(1998年)共著、『江戸時代の化粧』 江戸遺跡研究会編(2000年)、『江戸文化の考古学』 吉川弘文館(2000年)、『化粧の日本史~美意識の移りかわり~』吉川弘文館(2018年)
2020年11月の放送予定
漢字の字体を考える
講師:財前 謙(書家)
パソコンやスマホの普及によって自分の手で文字を書く機会が少なくなっていますが、みなさんは漢字の「字体」について考えたことはありますか?書家で、漢字の書体に関する研究者でもある早稲田大学講師の財前謙さんが、漢字の「字体」について解説する4回シリーズ。漢字が中国大陸でどのように生まれ変化してきたのか、常用漢字表に載っていない「異体字」とはなにか、漢字の「筆順」にはどんな大原則があるのかなど、わかりやすく説明します。
放送は4回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー
出演者プロフィール

財前 謙(ざいぜん けん)
1963年、大分県生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。書家、美術評論家として活躍。早稲田大学非常勤講師として「書道」(教育学部)や「金石文特論」(文学研究科)などの科目を担当。2005年、NHKスペシャル「新シルクロード」題字の篆刻制作。
2017年、白川静漢字教育賞『特別賞』受賞。
<主な著書>
『字体のはなし―超「漢字論」』明治書院(2010年)、『手書きのための漢字字典』明治書院(2011年)、『新常用漢字196ホントの書きかた』芸術新聞社(2010年)、『日本の金石文』芸術新聞社(2015年)
2020年10月の放送予定
ことばから読み取る古代の姿
講師:荊木 美行(皇學館大学大学院教授)
『日本書紀』は初めて国家をあげてつくられた歴史書ですが、いつ、誰が、どのような資料をもとに書いたのか、また、歴史書に書かれた記述がどこまで真実を伝えているのかなど、現在も解明されていない謎が多くあります。日本の古代史が専門の皇學館大学大学院教授 荊木美行さんが、『日本書紀』に記されている初代から第41代までの歴代天皇の系譜や事跡などをたどりながら、わかりやすく解説します。
放送は5回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー
出演者プロフィール

荊木 美行(いばらき よしゆき)
1959年、和歌山市生まれ。1982年、高知大学人文学部卒業。1984年、筑波大学大学院地域研究科修士課程修了。1989年、四條畷学園女子短期大学専任講師。現在、皇學館大学研究開発推進センター教授・副センタ―長。
<主な著書>
『初期律令官制の研究』和泉書院(1991年)、『古代天皇系図』燃焼社(1994年)、『「日本書紀」とその世界』燃焼社(1994年)、『「日本書紀」に学ぶ』燃焼社(2020年)
2020年9月の放送予定
“ことば”からみる『古今和歌集』の表現力
講師:鈴木 宏子(千葉大学教授)
放送は4回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー
出演者プロフィール

鈴木 宏子(すずき ひろこ)
1960年宇都宮市生まれ。1979年茨城県立水戸第一高等学校卒業。1983年お茶の水女子大学文教育学部国文学科卒業。1991年東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在千葉大学教育学部教授。
<主な著書>『古今和歌集表現論』笠間書院(2000年)、『小町集 遍昭集 業平集 素性集 伊勢集 猿丸集』明治書院(1998年)、『文学史の古今和歌集』和泉書院(2007年)共著、『和歌史を学ぶ人のために』世界思想社(2011年)共著・編集、『王朝和歌の想像力 : 古今集と源氏物語』笠間書院(2012年)、『和歌のルール』笠間書院(2014年)共著、『「古今和歌集」の創造力』 (NHKブックス No.1254)』NHK出版(2018年)
2020年7月の放送予定
ことばで探る「稽古」の極意
講師:西平 直(京都大学教育学研究科教授)
放送は4回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー
出演者プロフィール

西平 直(にしひら ただし)
1957年生まれ。信州大学、東京都立大学、東京大学に学び、立教大学、東京大学に勤務の後、2007年より京都大学教育学研究科教授。専門は、教育人間学、死生学、哲学。
<主な著書>『稽古の思想』春秋社(2019年)『ライフサイクルの哲学』東大出版会(2019年)、『無心のダイナミズム』岩波書店(2014年)『世阿弥の稽古哲学』東京大学出版会(2009年)
2020年6月の放送予定
記録資料にみる「江戸医師」たちの学問修業
講師:海原 亮(住友史料館 主席研究員)
放送は4回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー
出演者プロフィール

海原 亮(うみはら りょう)
1972年、大阪府に生まれる。2003年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。2005年、博士(文学)。現在は、住友史料館主席研究員。
<主な著書>『近世医療の社会史―知識・技術・情報』吉川弘文館(2007年)、『都市大坂の捨子養育仕法』<『住友史料館報』第40号>(2009年)、『江戸時代の医師修業: 学問・学統・遊学 (歴史文化ライブラリー)』吉川弘文館(2014年)、『江戸時代の医学教育―米沢藩の事例から―』<坂井建雄編『医学教育の歴史』法政大学出版局>(2019年)など
2020年5月の放送予定
タイトルを生み出す「ことば力」
講師:高橋 輝次(フリー編集者)
『タイトルがよくなければ、その作家の資質に首を傾けた』~渡辺淳一
作家たちにとり作品のタイトルこそ、小説を創作するときの最も重要な課題、といえます。
タイトル誕生の内幕について、現場の声を長年取材してきたフリーの編集者、高橋輝次さん。
高橋さんは大阪外国語大学を卒業後、創元社出版に入社。20年の勤務ののちフリーの編集者として独立しました。近著『タイトル読本』では、小説家、詩人、歌人、音楽家たちのタイトルアンソロジーを独自の取材で編纂しています。ここには著名な作家たちが自作のタイトルに、いかに苦心してきたかが多様な側面から浮かび上がるように描き出されています。
50人以上の執筆者に取材して、タイトルをめぐる発想、その決定の瞬間、また、映画・絵画など異なるジャンルでのタイトル発想法も紹介されています。
番組では高橋さんが幅広い取材の中で発見した「タイトルを生み出すことば力」を紹介します。
放送は5回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー
出演者プロフィール

高橋 輝次(たかはし てるつぐ)
1946年生まれ。三重県伊勢市に生まれ、神戸で育つ。
1968年に、大阪外国語大学英語科卒業。
1969年に、創元社に入社。20年勤続の後、病気のため退社。
現在の職業は、フリー編集者で文筆家。
<主な著書>『誤植読本』(ちくま文庫)、『タイトル読本』(株式会社左右社)
2020年4月の放送予定
外国人と話す 「とっさ」の日本語
講師:高嶋 幸太(日本語教師、日本語コミュニケーションアドバイザー)
放送は4回シリーズ。
聞き手:NHK放送研修センター日本語センター 秋山和平アナウンサー
出演者プロフィール

高嶋 幸太(たかしま こうた)
2009年東京学芸大学日本語教育専攻卒、2012年JICA青年海外協力隊モンゴルで日本語教師として任期満了。2013年英国グリニッジ大学大学院言語教育学専攻修士課程修了。2014年より立教大学兼任講師、早稲田大学非常勤インストラクター。
<主な著書>『その日本語、どこがおかしい?日本語教師のための文型指導法ガイドブック』国際語学社(2014年)編集、『<初級者の間違いから学ぶ>日本語文法を教えるためのポイント30』大修館書店(2018年)共著、『日本語でできる外国人児童生徒とのコミュニケーション―場面別学校生活支援ガイド』学事出版(2019年)、『日本語で外国人と話す技術』くろしお出版(2018年)、『英語教師が知っておきたい日本語のしくみー英文法・英作文指導に活かす』大修館書店(2019年)など