「あ・そ・ぎゅ~」親子体操のポイント

「あ・そ・ぎゅ~」コーナーの監修を担当している、第10代体操のお兄さん、佐藤弘道さんが、このコーナーで紹介している親子体操の意味と注意点をお伝えします。

佐藤弘道

佐藤弘道

2015年弘前大学大学院で親子体操の研究をし、医学博士を取得。
全国で親子体操教室を開催し、親子体操の重要性を広めている。

はじめに

親子体操はお子さんの運動能力を高める可能性があります。
なぜなら、子どもは同じ動きを繰り返すことで、その動きが「巧みな動き」になるからです。 一方、親はお子さんと一緒に身体を動かすことで体脂肪率が下がったり、血圧の安定につながることが、研究で分かりました。
さらに、子育てストレス度が下がり、抑うつ度も減少します。そして、睡眠の質が向上することも分かりました。親子体操は親の健康度が上がるのです。
親子で一緒に身体を動かすことで、親はお子さんへの愛着も上がり、親子の「絆つくり」にもなります。ぜひ、親子で番組をご覧になりながら、一緒に身体を動かしてみてください。

「動物」バージョン

○カンガルー
カンガルーあそびは、まさに親が子どもをカンガルーの親のお腹の中に子どもを抱えている状態を表しています。実際に動物園に行ってみたり、図鑑などを見て、親子で表現をしてみてください。きちんと座ることで姿勢つくりに役立ちます。

注意点・・・親はお子さんを持ち上げるときに、腰で持ち上げるとギックリ腰になる可能性があります。しっかりとしゃがんで、足でお子さんを持ち上げるようにしましょう。長い時間お子さんを抱えていると、お子さんのお腹を圧迫し続けるので、短時間で繰り返し行ってください。

○フラミンゴ
親の上げた足の腿の上にお子さんを座らせることで、親のインナーマッスル(腸腰筋)を鍛えます。お子さんはバランス感覚を養います。

注意点・・・親はくれぐれもお子さんを落とさないようにしてください。まずはバランスを崩した時のために、すぐに抱える練習をしましょう。

○ぞうさん
お子さんを手の平に座らせて、反対の手でお子さんの背中を支えてください。ブラーンブラーンと揺らすことで、親の四十肩や五十肩の予防につながります。子どもは揺れる遊びをすることで三半規器官に刺激を与え、乗り物酔いをしづらくなります。日頃からブランコやシーソーなどの遊具で遊ぶことをお勧めします。

注意点・・・お子さんを乗せて腕を揺らすときは、お子さんが怖がらない程度してください。あくまでも優しく・丁寧にお願いします。
 

「冒険」バージョン

○一本橋
親はうつ伏せになります。お子さんが太ももから背中に立つ・渡るだけでマッサージ効果があります。
お子さんは、不安定な場所に立つ・渡ることで平衡感覚を養います。

注意点・・・この遊びは、あくまでも大人と子どもの遊びです。子ども同士で行うのは危険ですので、兄弟・姉妹だけではさせないように、親が注意をしてください。

○大きな扉
大人が大きな扉となり、子どもが押して開けます。親は膝立ちになって、子どもは親の肩・胸の部分に手を添えて押します。親は筋力を高め、子どもも全身の筋力を高めます。

注意点・・・親は押し倒される際は、くれぐれも膝の怪我に気を付けてください。倒れる際は、ご自分の膝を守るように倒れましょう。

○宝箱
お姉さんは両手で宝箱を表現しています。兄弟・姉妹が入る際は、お互いに力を合わせて協力をすることで、協調性を養います。

お兄さんは足の力で宝箱を表現しています。腕よりも足の方が力が強いので、子どもにとっては更に力が必要です。お子さんが力を合わせて、お兄さんの足の宝箱を開けることで、仲間意識も高まり、更に協調性を養います。
ただ、この遊びは親対子(1対1)でも十分楽しめますし、お友だち同士でも楽しめます。親は腕や胸の筋肉に刺激を与え、足は内側の筋肉に刺激を与え、引き締め効果があります。子どもは全身の筋力を高めます。

注意点・・・親が弱すぎたり強すぎたりすると、お子さんはすぐに飽きてしまいます。お子さんが楽しめるように言葉掛けをし、「やる気」を出せるように楽しんでください。

「宇宙旅行」バージョン


○もしもし
足の裏を耳元に持ってくることで、股関節の可動域を広げて柔軟性を養います。親子が向かい合って話すことでコミュニケーションも深まります。

注意点・・・出来る範囲で行いましょう。お子さんとのお話しが長くなるように、色々と話題を広げてください。

○ロケットの準備
お子さんの身体をツンツン触ることで、思わず笑いがこぼれます。コチョコチョはお互いの信頼関係が深くないと出来ないあそびです。日頃から信頼関係を養う努力をしましょう。

注意点・・・お子さんの身体を触るときは優しくお願いします。ツンツンするときは、微妙に触ったり触らなかったり、言葉の抑揚をつけてあそぶと更に楽しめます。

○宇宙遊泳
親は足の裏を合わせ、お子さんを抱えます。左右に前後に、親の出来る範囲で構いません。
横周りの一周旅行は、親の腹筋や背筋、体感がある程度しっかりしていないと出来ない遊びです。ただ、その出来ないことも楽しさの一つです。諦めずに挑戦してみてください。

注意点・・・出来る範囲で行いましょう。力を入れようとし過ぎて、体が前かがみになると窮屈になり、かえって出来なくなります。親は姿勢を気にしながら行ってみてください。

さいごに
「あ・そ・ぎゅ~」は親と子のコミュニケーションを深めるあそびです。親子が一緒に身体を動かしながら会話をしたり、目と目を見つめ合ったり、肌と肌を触れ合うことで、脳にも刺激を与えます。
親子で一緒にあそぶときは、親は少し大げさな動きや言葉を発すると、子どもたちはもっと楽しめます。ぜひ、番組をご覧いただきながら、家族でオリジナルの触れ合いあそびをしてみてください。

「あ・そ・ぎゅ~」は、親と子の心と体の健康度を上げる最高のあそびなのです。

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