聖書の新しい翻訳である『聖書協会共同訳』が出たため、今まで神の言葉としてなじんできた聖句が変わり当惑する人も多い。しかし、青野さんは聖書の原典そのものが、多くの写本を比較する学問的な積み重ねによって、今なお校訂とともに変化を続けていると語る。そして、その歴史的経緯に立って、聖書もまた、他の文献と同様に、その成立事情を考察したり、それを書いた人間一人ひとりの解釈を尊重して読むことが必要であると語る
4月から始まる新シリーズ。柳宗悦(1889-1961)は人々の日常に用いられる雑器に究極の美を見出し、それを「民藝」と名付けた人物。宗教哲学者だった柳は、その美の中に書物や経典を読むまでもなく人々の心に直接届く「救い」を発見した。柳の代表的な著作を読みときながら、その生涯と思想をたどり、民藝の何が救いを生み出すのか考えていく。第一回は、柳の原点にあった体験を語る。【出演 批評家・随筆家 若松英輔】
宗教によって示された生き方、宗教的な体験、経典や聖典の解説など、さまざまな角度から宗教に関する話題を取り上げる番組です。
毎週日曜 午前8時30分
毎週日曜 午後6時30分