柳宗悦(1889-1961)は人々の日常に用いられる雑器に究極の美を見出し、それを「民藝」と名付けた人物。宗教哲学者だった柳は、その美の中に書物や経典を読むまでもなく人々の心に直接届く「救い」を発見した。柳の代表的な著作を読みときながら、その生涯と思想をたどる。第2回は、柳が宗教や神についてどのように考えていたのか。初期の著書『宗教とその真理』などから考える。【出演 批評家・随筆家 若松英輔】
上田紀行さんは、今年3月まで、東京工業大学の副学長としてリベラルアーツ教育を推進してきた。90年代以降、大学に社会の即戦力となる人材の育成が求められるようになり、教養科目の授業が減少。それから十数年して、学生の気質に変化を感じたことがきっかけだった。評価に敏感でどこか傷つきやすく、自ら問いを発見することが不得手な学生たち。取り組んだ改革とは。【出演 文化人類学者・東海学園大学特命副学長 上田紀行】
宗教によって示された生き方、宗教的な体験、経典や聖典の解説など、さまざまな角度から宗教に関する話題を取り上げる番組です。
毎週日曜 午前8時30分
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